欠陥住宅事例2

 「欠陥」とは1、契約違反、
       2、基準法等建築関係法令に抵触、
       3、一般に使用している技術基準に抵触
                    することです。

 広い意味で捕らえると現在90%以上の家は欠陥住宅です。
 
 
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■(1)今回のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は断熱材検査に行った木造現場の例です
 
 
■今回の不備_____________________
 
 ・窓廻り防水テープ張り方間違い(雨漏り対策不備)
   窓の四方に下→横→上の順で施工するもの
 
 ・壁断熱材の隙間、浮き(隙間が多いと効果激減します)
   隙間なく施工することが大切
   
 ・ボルト締め忘れ(耐震性に影響することも)
   木造軸組は梁部にボルトが多く使われる
 
 ・下地材の木が濡れている
       (乾燥すると反ってクロスが切れる)
   乾燥材を使うのが基本
 __________________________
 
 
 この中から今日は「外壁の防水についてお話し」
 
 完成後自分の家でこれだけは起きて欲しくない事例は
 何でしょう?・・・・・・
 
 
 
 「雨漏りと地盤沈下」どちらかではないでしょうか
 
 私自身も両方絶対に嫌です。
 
 
 
 屋根で雨漏りしやすいのはフラットな屋根や
 入り組んだ屋根
 
 外壁は屋根の軒が出てない家や通気層のない家が
 漏りやすいです。
 
 
 これを読むと原因の多くは設計にありそうです。
 
 
 
 しかし、現場の施工部分でも雨漏りの原因はあります。
 
 一番漏る原因になりやすいのは開口部
 つまり「窓廻り」です。
 
 
 説明に行く前にこれだけは覚えて欲しいのですが・・
 
 
 屋根も壁も表面の仕上材だけで防水しているわけでなく
 下地でも防水処理をしています。
 つまり最低2重の防水処置を行なっているのです。
 
 
 
 現在下地の窓廻りは防水テープという粘着の強いテープで
 防水処置をします。
 
 下地防水は防水紙がどうしても目立ちますが開口部の
 防水テープの重要性を忘れてはいけません。
 
 
 しかし、最近のサイディング工法は雨が漏りにくいため
 下地の防水を安易に考える職人さんが多く
 検査に行ってもかなりずさんな工事を目にします。
 
 今後異常気象で大雨が降る確率も多くなり
 雨漏り対策は重要視されるでしょう。
 
 
 ちなみに当社の検査では上棟後の断熱材検査時に
 この検査を行なう事が多いです。
 

 
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■(2)編集後記

 今回この現場は、監督の発言に怒ると言うかあきれました。
 こんなこと言ってました
 
 「当社のマニュアルに載ってないことは建築業界の基準や常識
  であってもやりません」
  
 「指摘はありがたく受け止めますが、御社とのやり取りは経費
  がかかるため是正の確認は当社監督はできません」
  
  
  
 こんな事依頼先の業者に言われたらどう思います?
 
 「依頼先を間違えた」と思うでしょう。
 
 
 お客のことを全く考えていません。
  
 
 コムスンやNOVAのような利益しか考えていない会社が今
 ニュースになっていますが全く似たような会社です。
 急成長した会社の共通点でしょうか?
 
 ライブドアの件も記憶に新しいですがどこかにしわ寄せが
 必ずあります。
 最近は人手不足で急成長している会社にいい人材が集まる
 とは限りません。
 人が足らないから採用のハードルが下がるはずです。
 
 依頼先が倒産しては困りますが、
 確実に成長している会社を選ぶべきでしょう。
 
 
 家は造るほうも楽しく完成を楽しみにして造って
 欲しいものです。
 大工さんたち職人さんはそんな気持ちの方が多いですよ。
 
 監督という仕事は確かに「ハード」ですが楽しく
 やって欲しいです。
 

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