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号外 新聞記事の解説

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 今回は号外です!
 (いつもの欠陥住宅事例ではありません)

 7日土曜日の新聞1面に欠陥住宅裁判の記事が
 載ってました。
 私は中日新聞と日経新聞を取っていますが両方
 とも1面と社会面両方に載るなど大きく取り上げ
 られていました。
 
 しかし、内容が結構難しく感じたため私なりに
 解説させていただきます。
 
 
 
 以下朝日・COMより抜粋
 
「 欠陥住宅、救済の幅拡大 最高裁が「安全性」で新判断」

1、建物に欠陥が見つかった場合、どの程度なら設計者や
 施工者を相手に損害賠償を請求できるかが焦点になった
 訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(今井功裁判長)
 は6日、「建物としての基本的な安全性を損なう欠陥で
 生じた損害」があれば請求できるとする初めての判断を
 示した。
「建物の基礎や構造に欠陥があるような違法性が強い場合
 の損害」と限定していた控訴審判決より基準を広げ、
 違法性が強くなくても民法上の不法行為責任を問えること
 を明言した。
 
  
◆バルコニーの手すりなど(基礎、構造体以外)居住者など
  が使用する際に転落し、生命または身体を危険にさらす
  こともあり得る部分の瑕疵がある場合、建物には基本的な
  安全性を損なう瑕疵がある。
 (今までは基礎、構造体(柱、梁など)に限定されていた)
 ※バルコニー手すりは構造体ではない(法律上の解釈)
 
 ここで「不法行為責任」とは?
 
 故意や過失で権利や利益を侵害した場合、発生した損害を
  賠償する責任。民法で規定され、加害行為の違法性や加害
  と損害に因果関係があることなどが必要とされる。
 損害賠償請求権は不法行為を知った時点から3年。
  行為があってから20年が経過すると消滅する。
 
 

2、欠陥住宅をめぐっては、施工者や販売者と契約関係
 があれば、民法に規定された「瑕疵(かし)担保責任」
  を問える。
 第二小法廷は、こうした契約関係がなくても、施主から
  買った人や居住者に限らず、隣に住む人、近くを通った
人たちでも欠陥住宅によって身体や財産が侵害された場合
 は、設計者や施工者に不法行為責任に基づく損害賠償を
  求められることも明示。
 被害に対する救済の幅を広げる内容だ。

◆中古住宅などの購入者は販売者、建築会社と契約関係
 はない、契約関係がなくても損害賠償を請求できる。
 この件は今後非常に大きな意味があるでしょう。
 
 
 ここで「瑕疵担保責任」とは?
 
 契約に基づき売買したもに欠陥が見つかった場合、
 売主側が過失の
 有無に関わらず損害賠償の義務を負うもの。
 期間は2000年以降の新築住宅は主要構造部、
  雨漏りは10年間。
 
 
3、訴訟は、大分市内に建築中のマンションと店舗兼自宅を
  施主から買い受けた親子が、96年にマンションの設計
   会社と建築会社を相手に起こした。
 
 原告側はひび割れや排水管の亀裂、バルコニーの手すりの
  ぐらつきなどを列挙して不法行為が成立すると主張。
 しかし、二審・福岡高裁判決は「成立するのは、建物の
  基礎や構造にかかわる欠陥があり社会公共的にみて許容でき
  ないほど危険な『強度の違法性』がある場合などに限られる」
  として請求を退けた。

 これに対し、第二小法廷は、設計者や施工者、工事監理者に
  ついて「建築に当たって基本的な安全性が欠けることがない
 よう配慮すべき注意義務を負う」と指摘。
 バルコニーの手すりの欠陥でも転落する危険があり得るという
  例を挙げ、「基礎や構造にかかわる欠陥に限って責任が認めら
 れると解すべき理由はない」と二審の判断を改めた。
 
 そのうえで、原告の請求をすべて棄却した二審判決を破棄し、
 審理を同高裁に差し戻した。

 最高裁判決は、中古住宅の流通にも影響を及ぼしそうだ。
 中古の販売業者が瑕疵担保責任を負う期間は2年で、
  転売の数年後に欠陥が見つかっても販売業者が補償に
  応じない例が少なくない。
 国土交通省住宅生産課の担当者は「判決が定着すれば、
  中古を買う消費者の権利が保護され流通の拡大につながる」
 と話す。

◆先般の建築士法改正とともに建築士や業者の責任が重く
  なりました。
 最後に最高裁判決理由の一部を記載します

 
 建物は居住者、働く者、訪問者などさまざまな人が利用し、
 周辺にはほかの建物や道路などがあるので利用者や隣人、
 通行人などの生命、身体または財産を危険にさらさない
 ような安全性を備えていなければならない。
 
 このような安全性は、建物としての基本的な安全性という
 べきだ。
 設計者、施工者および工事管理者は建築にあたり、
 契約関係にない居住者らに対しても、建物としての基本的
 な安全性が欠けることのないよう配慮すべき注意義務を
 負うと解するのが相当だ。
 
 設計・施工者などがこの義務を怠ったため建物に基本的な
 安全性を損なう瑕疵(かし)があり、居住者などの生命、
 身体または財産が侵害された場合、設計・施工者などは、
 不法行為の成立を主張する者が瑕疵の存在を知りながら
 買ったなど特段の事情がない限り、不法行為による賠償責任
  を負うべきだ。居住者などが建築主から譲渡を受けた者
  でも異なることはない。

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■(2)編集後記

 今日の内容は難しい内容だったと思います。
 この件は欠陥住宅被害ネットのメーリングで事前に内容を
 知っていました。
 
 新聞掲載もあり弁護士さん達は特に注目し今後の裁判などで
 この判例を参考に活動されると思います。
 
 その反面、一般の建築業者、建築士はあまりピンと来て
 いないようです。
 
 ただ、本例は訴訟期間が約10年であり裁判の長さを感じます。
 

欠陥住宅事例10

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 先週行った2×4の躯体検査の事例を紹介いたします。
 
 
 
■今回の事例_______________________
 
 ・電気屋さんによる
    2階床根太(床を受ける木材)の穴あけ不備
 
 □2階の床根太 「部分的に集中して穴を開けた」
   
   __________________________
 10

 穴の上下の位置は良いですが、穴同士が接近して
 開いているのがNGです。(この部分が弱くなる)
 
 基準は梁の高さ以上(今回240mm)穴を離すことです。
 
 
 
 2×4の検査をする上で私が参考にしているものは
 公庫が出している2×4の基準が書かれた本 数冊です。
 
 
 今回の事例のように原因が電気屋さんによる場合
 電気屋さんがこのような基準書を見ているかというと
 
 
 まず、ほとんどの電気屋さんは見たこともないでしょう。
 
 断言できます。
 
 
 2×4専門の電気屋さんか三井ホームさんなどであらかじめ
 指導を受けた電気屋さんでない限り2×4の基準は
 知らないです。
 
 
 大工さんも自分の仕事の基準以外は気がないため
 電気屋さんが間違って穴を開けた箇所を見た場合、
 頭の中では「この部分弱くなりそうだ」と思っても
 口には出さずに終わってしまうでしょう。
 
 大工さんがボードを張ればこの部分は隠蔽され
 誰も後から見れなくなります。
 
 
 ◆このような場合の対策
 
 電気屋さんに限らず水道屋さんなども同じケースですが
 
 設計者や監督がチェックをしっかりする事でしょう。
 職人任せはダメです。
 
 
 木造住宅はとかく基礎や大工さんが重要だと考えて
 しまいますが
 現場に入る全ての職人さん全ての仕事が大事です。
 
 ちなみに私は通常、断熱材検査の段階で設備屋さんの
 仕事をチェックします。
 
 

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今回で10回目のメルマガ発行です。
まだ、始めて1ヶ月も経っていませんが早めに
10回目を迎えました。

今月基礎のチェックシートを一部修正、追加したため
PDFデータでダウンロードし公開いたします。
(検査の最後にお客様には記載に渡しておりますが公開
 は初です明日以降スタートのお客様に使う新しいものです)

「メルマガ読者限定のためバックナンバーでは表示しません」
  
 公開期限は7月15日です。知識として参考にしてください。
 (基本的に公庫基準を取り入れています)
 

欠陥住宅事例9

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回ご紹介する事例は3件に1件くらいは起きている
 事例で、職人やメーカーの認識の不足がひきおこしている
 重大な欠陥です。
 
 
■今回の事例______________________
 
 ・基礎工事の欠陥
 
 □鉄筋に剥離材が付着
   (剥離材とは・・コンクリートを付きにくくする油。
        型枠など繰り返し使う材料に塗るもの)
   
 ___________________________
 
 鉄筋コンクリートの鉄筋の役割は?
 
 コンクリートは圧縮力に強くその反面引張り力に弱く
 鉄筋が引張り力を受け持っています。
 
 建築で使われる鉄筋は断面が凸凹した異形鉄筋
 と呼ばれるものを使い、コンクリートとの付着を高め、
 強度を出しているんです。
 
 
 その反面、コンクリートが付着しては困るものが
 
 コンクリートをせき止める「型枠」です。
 何度か繰り返し使用したいためコンクリートの
 付着を弱める必要があり表面に剥離材を塗って
 コンクリートを流し込みます。
 
 
 これら全く反対のもの2つが接近して設置されるため
 問題が発生して当然です。
 
 それは
 
 型枠に塗った「剥離材が鉄筋に飛び散る」ことです。
 
 
 今までも10件以上見たことがありますが今回の現場は
 型枠を組み立ててから農薬を散布する噴霧器で剥離材を
 塗っていました。
 
 
 この方法は鉄筋、アンカーボルト全てに大量に
 剥離材が付着し非常に問題です。
 
 職人、監督も私が指示するまで影響を考えた事がなかった
 ようです。また、剥離材の入っている缶やカタログ
 などにも「鉄筋に付けるな」などの注意書きもありません。
 
 
 そこで私は独自に「剥離材」メーカーに質問をしました。
 
 ◆質問「剥離材が鉄筋に付いたら強度的に影響はあるか?」
 
    A社・・・あります。注意して施工してほしい
    B社・・・問題あるが、コンクリートを流し込む時に
          自然に取れるから問題ない。
 
 B社の答えは矛盾してます、コンクリートが触るだけで
 剥離材が取れたら型枠に塗る意味がないのでは?
 
 証拠のメールはしっかり保存しました。
 
 
 ◆こんな危険な状況が現実にあるため防衛策を教えましょう。
 
  非常に簡単です。
  
  コンクリートを流し込む前に
  鉄筋に剥離材が付いていないか見るだけです。
  (油のため濡れたように見えます)
  
  雨など区別が付きにくいときは
  手で触れば油なのでベタつきます。
  
  
  是非試してください。
  

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■(2)編集後記

 昨日検査に伺った現場は非常に現場がきれいでした。
 
 大工さんに「今まで見た中で一番きれいな現場です」
 と言うと
 
 「掃除が趣味なんです」と答えてくれました。
 
 
 整理整頓、掃除好き=几帳面
 
 
 つまり仕事も几帳面でいい仕事をしてくれます。
 
 
 私の経験上、基礎や大工工事でぱっと見てきれいな現場は
 まず、大きな指摘は出ません。
 
 これは間違いない「法則」です。
 

欠陥住宅事例8

「欠陥住宅」の原因は?
      ・「図面の間違い」
      ・「監督、職人の勘違いによる施工」
      ・「故意の手抜き」など要因のほとんどは
        現場にあります。

 広い意味で捕らえると現在90%以上の家は欠陥住宅です。
 
 欠陥住宅は防衛方法は?
 購入者自身が意識を持って行動する事で・・
              「無防備」はダメです。
 

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は地盤沈下についてのお話しです。
 今まで私が関わった地盤沈下した家は全て造成地に建て
 られています。(擁壁や盛り土を伴う造成)
 
 工事の手抜きというよりは設計者の判断ミスが原因です。
 
 
■今回の事例_____________________
 
 ・家の沈下(1)
 
 □築8年の木造住宅
  間口10Mで最大8CMの傾き
  
 □造成地で擁壁の上に家が載っていて擁壁ごと沈下
  
 □現在も沈下が進行
 
 □窓が1ヶ所締まらない
 
 _________________________
 
 地盤沈下に気が付くきっかけは意外なところにあります
 
 
 「お風呂の湯の高さが両端で違う」
 「ドアが自然に閉まる」
 
 など、傾いたという直接の感覚ではありません。
 
 
 今回のケースの原因は「地盤調査」をしなかったこと
 です。
 弱い地盤の上に高さ約3Mの擁壁と埋戻しの土+建物
 を載せたためその荷重に耐えられず沈下しました。
 
 住宅で地盤調査を法律で強制したのは平成12年で
 ちょうど法改正前に建てられた物件です。
 
 
 
 
 地盤沈下をするとそれを直すことは出来ますが家の
 規模にもより補修費としてだいたい500万円以上
 はかかります。
 
 現在この家は業者と話し合いを始めたところです。
 
 
 ◆地盤沈下を防ぐ事前の方法ですが
 
 1、地盤調査を行なう(いまだにやらない業者もいる)
     ※建替えでも行なう
 2、擁壁の上に建物を載せる場合は擁壁の下も
   地盤調査する
 3、盛り土部に建物を載せるときは必ず基礎補強する
 4、沈下は設計者の判断ミスが多いため
   複数の意見を聞く。
                      など
 
 
 もし今、自分の家でビー玉を転がして転がったら・・
 
 
 焦らないで下さい。許容範囲内でもビー玉は
 多少転がります。
 プラスマイナス0の家はありません。
 部屋全体でも高低差は5mm程度ある家は多いです。
 
 ビー玉が転がるスピードが速い、壁に亀裂がある、
 サッシの締りが悪いという方は一度専門家に見て
 もらうと良いです。
 
 
 地盤沈下の事例はいくつかありまた、紹介したいと
 思います。

欠陥住宅事例7

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 昨日は確認申請について書きましたが
 今回、確認申請に関連する壁量設計の間違いを紹介します。
 
 
■今回の事例______________________
 
 ・木造住宅の耐震偽装
 
  1、壁量(地震や風の力を受ける壁)不足
  
 ___________________________
 
 
 「木造版 耐震偽装」についてお話しです。
 
 
 マンション偽装事件はコストを抑えるために建築士が故意に
 強度計算を偽装したことは記憶に新しいです。
 
 
 木造住宅は完成した家を強くするには費用が高いですが
 最初から強くすることに関してはマンションほど
 建物規模も小さいため費用はかかりません。
 
 したがって建築士が費用を抑えるために
 故意に行うことは「皆無」です。
 
 
 
 ではなぜ耐力不足が起きるのでしょうか?
 
 
 ◆1つ目は・・
 
 2階建て程度の木造住宅は
 「建築士が設計すればそれを信用する」
              という特例があります。
 
 つまりノーチェックで申請が通る。
 (現在は壁量設計を出すような指導があります)
 
 経験のない建築士が設計したり、計算を間違うと
 耐力不足が起きます。
 
 昨年、1000棟以上計算を間違えたと自己申告した会社
 もありました。
 それくらい頻繁に起きる事例です。
 
 
 ◆2つ目は
 
 現場の施工が基準どうりでない、釘、ビスの間違い
 が多いです。
 
 
 だいたいこの2点で間違いが起きます。
 特に多いのは2つ目の現場施工不備です。
 これをきちんとできている現場は50%あるかないか
 と思います。
 
 
 今回、検査に伺った例は1つ目の「建築士の計算ミス」と
 2つ目の「釘が基準のものでない」の両方でした。
 
 計算をすると基準法の60%しか耐力壁がありません
 でした。
 
 
 完成済み物件であり、補修を求めましたが
 建築士が逃げているため
 弁護士から「内容証明」を送り付ける予定です。
 
 
 雨漏りは必ず自己症状がでます。
 しかし、これらの瑕疵は住んでいる人が気が付くことは
 地震や大きな台風が来ない限りわかりません。
 
 今回も雨漏りの調査に伺って
 構造面の不備を見つけました。
 
 
 ■ 対応策、予防策ですが
 
 
 完成済みの方は10年の瑕疵保証がある間に検査してもらう事
 
 これから建てる人は図面、現場をチェックする事です。
 
 (耐震等級を取っている方、構造計算を
  している現場はまだ、安心です)
 

欠陥住宅事例6

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は雨漏りで躯体の一部が腐食した現場に行きました
 内容はまだお伝えできないので過去の例を1つ紹介します。
 
 
■今回の事例______________________
 
 ・確認申請と違う建物が建っている
 
  1、確認申請は2棟の分譲なのに現場は3棟建っている
  
 ____________________________
 
 「確認申請」についてお話しです。
 
 確認申請は役所(現在は民間機関が多い)に建築の届出をする
 行為で基準法に適合しているかを役所はチェックします。
 
 
 今回のお宅は木造2階建ての家で
 入居後すぐに2階の床が下がり
 壁と床の間に隙間が1CMくらいできたので調べてほしいと
 いう依頼でした。
 
 検査開始時、依頼者に「確認申請書を見せてください」と言うと・・
 
 「何ですかそれ」の答えが
 
 ・・・ もらってないんです。
 
 
 
 最近でも「確認申請書」をもらえないケースが実は多くあります。
 役所などに行っても原本を見せてはくれますがコピーはダメです。
 
 建築会社からもらえないと何ともなりません。
 (通常は完成時に副本というものをもらえます)
 
 
 
 「確認申請書がない」と何が困ると思いますか?
 
 将来売る、増築、リフォームするなどのとき
 
 確認申請書がないと非常に不利益です。
 
 
 
 この現場を検査して特に屋根裏は
 「欠陥住宅の見本市」でした。そのためもっと詳しく調べようと
 役所で確認申請を閲覧したら
 
 
 「現場と確認申請の内容が全く違っていました」
   3棟建っているのに書類は2棟
 
 今回の地区は「市街化調整区域」という市街化を抑制する地域で
 この場所は農家の方などしか家が建てられない地域でした。
 
 
 不動産屋が農家の人の名前を使って確認申請を出すさい
 きっと農家の協力者が2名しかおらず、3棟での申請が出せず
 2棟のだけの申請になったのでは?
 
 これには私自身もびっくりしました。
 
 ちなみに
 宅建業法にも違反があり相手の弱みが多く、現在は解決済みです。
 
 
 こういうケースは1万件に1件くらいの例だと思います。
 非常に稀なケースでありそれほど疑わなくてよいですが
 
 今から建てる人は
 確認申請書と地盤調査結果は必ずもらってください。
 
  
 余談ですが・・確認申請が不要な場所があります。
 
 それは山の中とか、このあたりですと旧下山村(現豊田市です)
 などです。
 ただし、構造規定は守らなくてはいけません。
 
 

欠陥住宅事例5

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は在来工法の耐力壁不足の例を紹介します。
  (耐力壁とは地震や風などの水平力を受ける壁のこと)
 
 
■今回の不備_______________________
 
 ・筋交い以外の耐力壁の施工が間違っている
 
  1、外部の構造用面材(ダイライト) 上側外周に釘打ちなし
       (4周に規定の釘打ちが基本)
  
  2、内部石膏ボードの耐力壁 ビスピッチ、ビスの種類が違う
       (ピッチ、材料は決められている)
       
  
  これでは規定の耐力が出ません。
 ____________________________
 
 
 「筋交い以外の耐力壁」についてお話します
 
 最近は外壁に「ダイライト」や「合板」を張るケースが
 多くなっています
 
 ダイライトはこちら http://www.daiken.jp/b/dailite/index.html
 
 
 モイスはこちら http://www.moiss.jp/index.php
 
 
 確かにこれらを張ると地震に対し強くなることが
 素人でもわかるでしょう。
 
 
 これらの不備(規定の耐力が出ない)で多いのは
 
 1、釘の種類が違う、間隔が違う、
   釘を打ち忘れる、釘がめり込み過ぎる
   
 2、換気扇開口など適切に処理しない
 
 
 などです。これらを使う比率が低いため現場で基準が
 徹底されていません。
 施工時は上記をよく見て頂くと良いです。
 
 
 
 実は今回行った現場  集合住宅(アパート)です。
 集合住宅の現場(店舗も似てます)で言えることは
 
 
 「戸建て住宅の現場に比べ大工の腕のレベルが低い」
 
 
 
 なぜ だかわかりますか?
 
 
 
 施主自身が自分の家でないという意識があり、
 業者にお任せで品質にうるさくないお客が多いからと
 アパートは戸建てより大工単価が低いため
 腕の良くない大工が集まるからです。
 
 
 
 彼らは品質よりも早く終わらせる事しか頭にありません
 (どこかの戸建てメーカーの大工も同じですが・・・)
 
 
 耐力壁がどこで、ここだけはきちんと施工しないと地震で
 崩れるなどの意識はほとんどありません。
 
 監督も確認申請書など見てないため、耐力壁の位置すら
 知りませんしビスの基準など質問してもわかりません。
 
 あきれた一面です。

今回から編集後記は省略します。

欠陥住宅事例4

■(1)今回のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は築1年の家を調査した例です。
 
 
 
■今回の不備_______________________
 
 ・柱の上下 端部の金物が付いていない
           平成12年告示 1460号2項違反
           
 HPの躯体編 在来工法 2位金物の不備に写真例があります
 ◆http://www.ie-kensa.com/wasut3.php 
  
 ____________________________
 
 
 今日は「木造在来工法の金物」についてお話します
 
 
 阪神淡路大震災はまだ記憶にあると思いますが
 この地震が建築業界に与えた影響は大きいです。
 
 
 地震後の調査で問題になったのが
 
 
 ・木造住宅で「筋交い」や「柱」が抜けて倒壊した家
  が多かった事です。
                         
 地震の力で簡単に抜けたようです。
 
 
 実はこの当時でも公庫仕様書には柱や筋交い端部を
 金物で止めるようになっていましたし、
 建築基準法でも曖昧ですが「緊結」しなさいと
 令47条に記載があります。
 
 
 でも守られていない現場が大半です。
 (これで実際に裁判やっている例があります)
 
 
 震災後の同年5月 国土交通省から公庫仕様を
 参考にし施工するような「通知」が出ています。
 
 そして平成12年5月に法改正で金物規定が
 明快になっています。
 
 
 
 法改正から現在7年経ちましたがこの部分はまだ
 間違いが多く法違反している現場が大半です。
 
 
 法は整いましたが現場が対応できていません。
 
 
 なぜでしょうか?
 
 
 理由は
 「職人、監督が理解していないからです。」
 
 
 
 
 金物の種類も多く間違いがないか確認するのも大変です
 この部分は非常に構造上重要で
 
 対策として
 
 ■自分側の第三者の建築士にチェックさせる
 ■全ての柱を金物で止める金物接合躯体の選択
  (ウッドワン、セブン工業などが供給)
 
 が良いと思います。
 
 
 
 平成12年の法改正で瑕疵担保10年保証が義務付けられました
 金物が心配な方は「時効」になる前に検査して下さい。
 (知り合いにも教えてあげてください、2×4は心配ないです)
 
 時効が消滅すると「不法行為」で訴える事はできますが
 非常に困難です。
 
 
 
============================
■(2)編集後記

 昨日、上記の現場で業者との話し合いに立ち会いました。
 
 補修が大変なため裁判も想定していましたが
 非を認めていただき補修を受け入れてくれました。
 
 
 ただやはり、工事中に気が付けば、簡単に済んだことです。
 
 
 建築士が監理しているのに見落とすのは
 「意識して見ないから」です。
 
 
 私も設計、監督の経験がありわかりますが
 現場に来て品質のチェックが一番後回しになってしまいます。
 「検査する」という意識が大事です。

欠陥住宅事例3

■(1)今回のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回はハウスメーカーで建てた築数年経った現場の例です
 
 
 
■今回の不備_____________________
 
 ・壁、天井の亀裂が多数
  (下地の施工方法の不備)
 
 ・壁、天井断熱材の隙間、(隙間が多いと効果激減します)
   今回の物件はこのために冬場実際に結露が発生。
   
 ・床下に植物が生育
   床下の環境が悪い。植物以外にも菌などが繁殖
   しやすい状況
   床下環境は最悪です
   
   
 ◆床下植物の写真をHPにアップしてます
  http://www.ie-kensa.com/kekanphoto2.html
 __________________________
 
 
 この中から今日は「壁の亀裂」についてお話します
 
 
 
 依頼者から
 「家の壁、天井に亀裂がたくさんあるので検査して欲しい」
 と電話にて依頼を受けたとき
 
 
 私の頭の中ではよくある

 「木造住宅の木の乾燥によるやせ、ねじれによるものか」
 と想像しました。
 
 
 
 
 実際に検査に行って見ると
 壁の亀裂については
 
 
 □ 下地の施工方法が完全に間違ってました。
 
 
 間違いを列記しますと
 
 ・下地のない箇所に壁下地のボード釘を打っている。
 
 ・躯体のパネルジョイントと下地のジョイント位置
  が揃っている。
   (躯体は風などで動きます、目地が揃えば割れやすい)
   
 ・釘のピッチが一般的基準より遠い。
   (固定が悪い)
   
 ・クロスの下地に割れ防止措置もない。
 
 
 このようにいろいろな要因が重なり起きたことがわかります。
 
 
 ただ、相手側メーカーは「当時の自社基準どうりです」と
 非を認めません。
 
 
 よくあるハウスメーカーの逃げです。
 
 
 私としましてはこの件は
「一般に使用している技術基準に抵触」
 していると思います。
 
 
 ハウスメーカーが言うように壁のひび割れは
 
 危険など住む事に関し影響があるわけではありませんが
 多くのひび割れを見ながら生活するのは苦痛
 であると思います。
 多少は仕方がないかもしれませんが今回は程度
 を超えていました。
 
 
 
 
=========================
■(2)編集後記

 前にも予告しましたが
 本日、テレビ朝日にて私が欠陥住宅のコメントを述べます。
 
 時間は17時30分過ぎです。
 
 
 撮影後CGやテロップ作りに協力しましたが
 全て電話での指示のため
 実際どうなっているのかが楽しみです。
 
 
 建築業界も専門用語は特殊なため
 伝える難しさをまたまた実感しました。
 
 
 昨日、担当ディレクターが相手業者へ電話取材をして
 心境を聞いてくれました。
 相手はびっくりしていたようですが、
 内容は良い方向の話を頂いたそうです。
 今後の解決へ向け前進するかもしれません。

欠陥住宅事例2

 「欠陥」とは1、契約違反、
       2、基準法等建築関係法令に抵触、
       3、一般に使用している技術基準に抵触
                    することです。

 広い意味で捕らえると現在90%以上の家は欠陥住宅です。
 
 
==========================
■(1)今回のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は断熱材検査に行った木造現場の例です
 
 
■今回の不備_____________________
 
 ・窓廻り防水テープ張り方間違い(雨漏り対策不備)
   窓の四方に下→横→上の順で施工するもの
 
 ・壁断熱材の隙間、浮き(隙間が多いと効果激減します)
   隙間なく施工することが大切
   
 ・ボルト締め忘れ(耐震性に影響することも)
   木造軸組は梁部にボルトが多く使われる
 
 ・下地材の木が濡れている
       (乾燥すると反ってクロスが切れる)
   乾燥材を使うのが基本
 __________________________
 
 
 この中から今日は「外壁の防水についてお話し」
 
 完成後自分の家でこれだけは起きて欲しくない事例は
 何でしょう?・・・・・・
 
 
 
 「雨漏りと地盤沈下」どちらかではないでしょうか
 
 私自身も両方絶対に嫌です。
 
 
 
 屋根で雨漏りしやすいのはフラットな屋根や
 入り組んだ屋根
 
 外壁は屋根の軒が出てない家や通気層のない家が
 漏りやすいです。
 
 
 これを読むと原因の多くは設計にありそうです。
 
 
 
 しかし、現場の施工部分でも雨漏りの原因はあります。
 
 一番漏る原因になりやすいのは開口部
 つまり「窓廻り」です。
 
 
 説明に行く前にこれだけは覚えて欲しいのですが・・
 
 
 屋根も壁も表面の仕上材だけで防水しているわけでなく
 下地でも防水処理をしています。
 つまり最低2重の防水処置を行なっているのです。
 
 
 
 現在下地の窓廻りは防水テープという粘着の強いテープで
 防水処置をします。
 
 下地防水は防水紙がどうしても目立ちますが開口部の
 防水テープの重要性を忘れてはいけません。
 
 
 しかし、最近のサイディング工法は雨が漏りにくいため
 下地の防水を安易に考える職人さんが多く
 検査に行ってもかなりずさんな工事を目にします。
 
 今後異常気象で大雨が降る確率も多くなり
 雨漏り対策は重要視されるでしょう。
 
 
 ちなみに当社の検査では上棟後の断熱材検査時に
 この検査を行なう事が多いです。
 

 
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■(2)編集後記

 今回この現場は、監督の発言に怒ると言うかあきれました。
 こんなこと言ってました
 
 「当社のマニュアルに載ってないことは建築業界の基準や常識
  であってもやりません」
  
 「指摘はありがたく受け止めますが、御社とのやり取りは経費
  がかかるため是正の確認は当社監督はできません」
  
  
  
 こんな事依頼先の業者に言われたらどう思います?
 
 「依頼先を間違えた」と思うでしょう。
 
 
 お客のことを全く考えていません。
  
 
 コムスンやNOVAのような利益しか考えていない会社が今
 ニュースになっていますが全く似たような会社です。
 急成長した会社の共通点でしょうか?
 
 ライブドアの件も記憶に新しいですがどこかにしわ寄せが
 必ずあります。
 最近は人手不足で急成長している会社にいい人材が集まる
 とは限りません。
 人が足らないから採用のハードルが下がるはずです。
 
 依頼先が倒産しては困りますが、
 確実に成長している会社を選ぶべきでしょう。
 
 
 家は造るほうも楽しく完成を楽しみにして造って
 欲しいものです。
 大工さんたち職人さんはそんな気持ちの方が多いですよ。
 
 監督という仕事は確かに「ハード」ですが楽しく
 やって欲しいです。
 

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