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筋違いのヒビ

筋違い金物を取り付け、端部を緊結。
写真は金物のビスで筋違いにヒビが入り、大きな力がかかれば
割れてしまうような状態になっています。(金物は裏側に取り付け)
筋違いひび割れ

金物取り付けの規定はあっても
ヒビについては規定がありません。

最近の現場では釘に代り、ビスの使用が増えました。
木にヒビが入りにくい、ビスの開発が今後進むと思います。

構造金物がきちんと付いていない可能性

平成12年の法改正で、木造住宅では構造金物の施工が必要になった。
大地震時に柱などが抜けないようにするためで、耐震性に影響します。
構造金物
検査で今まで、数多くの金物不備を指摘してきました。
業者が無知で未施工又は、間違って施工されている可能性が高いのは以下。
・大手ハウスメーカー以外で建てた。
・設計が下請けの建築士で図面枚数が少ない。
・平成20年以前に建てた。
全てに該当していれば、金物がきちんと施工されていない確率はかなり高い。

部分的に金物が付いている家もあるため、素人が自ら発見することは難しい。
また、全国展開している検査会社やアルバイト検査員は
マニュアルに沿った検査しかしないため、発見できない。
金物の計算根拠が分かる建築士が検査をしないと発見は難しい。

保証のあるうちに調べて、問題があれば業者に修理を求めましょう。

 

金物の耐久性

岐阜県羽島ICの南にあるコスモス畑。
現場へ行く途中、時間に余裕があったので
車を止めました。(無料で見れます)
コスモス
現場で約3ヶ月間、雨ざらしの座金。
石で多少表面が傷付いても、認定品で
メッキ性能が良いため、錆びは全くなし。
Z金物
認定品は日本住宅・木材技術センターの規格、認定商品と
建材試験センターなどで性能試験をパスしたものがあります。

事例723『筋違いの欠損』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
急に寒くなりました。
今年家を買った方は、断熱、省エネ性能が
うたい文句どおりか確かめる時期がきました。
高断熱をうたいながら、冬場、暖房を切ると
外気温と室温が同じという例も過去にありました。
■(1)今回の事例__________
「筋違いの欠損」
__________________
 
筋違金物
 
◆写真解説
筋違いを切り欠いてホールダウンを施工。
筋違い金物のビスも溝部に入っている。
この箇所で筋違いが破損しやすい。
◆内容説明
コンクリートに埋め込まれたホールダウンボルトの
位置が悪く、筋違いと干渉している。
ボルトの位置は動かないので、木製の筋違いを切り欠いた。
筋違いは構造材。強い圧縮、引張の力がかかる。
切欠きは建築基準法施行令で禁止されています。
◆対策
基礎伏せ図にボルトの埋め込み位置を記載。
コンクリート打設前に位置をチェックする。
======================
■(2)編集後記
ホームページを近く一新します。
ネット環境の変化で、ホームページ自体のプログラムが
古くなり、新しいものに変えます。
更新に際し、欠陥写真の更新を1,2回ストップします。
時期が確定しましたらお知らせします。

金物知識

今回は、業界の人向け。
木造住宅で梁などを緊結するために使われる
「羽子板ボルト」
ボルトの向きに決まりがあるのをご存知でしょうか。
私はどちらでもいいと思っていましたが、
ある現場で大工さんから質問を受け調べました。
金物メーカーの商社に問い合わせたところ
「向きにより強度が落ちるというわけではないですが
反対の施工は行わないで欲しいとのこと」
向きを決めて商品を使って造り、一定の向きで
強度を確認しているためでしょう。
↓ 羽子板側にナットは反対の施工
羽子板
場所によっては、反対に入れないと収まらない箇所もあります。
例えば、外周部でボルトが外へ飛び出してしまう箇所など。
そのような箇所は反対でも仕方がないと思います。

事例705『ナットの緩み』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の夜放送。
テレビ朝日の「中居正広 ミになる図書館」に
写真を提供しました。
岩山健一さんが出るようですし、
家に帰って見ようと思います。
■(1)今回の事例________
「ナットの緩み」
________________
 
ナット緩み
 
◆写真解説
梁接合部ナットの緩み。写真は締め忘れたもの。
その他、木がやせて緩む場合もある。
接合部は緊結しないといけない。
◆内容説明
今日の午前中、検査に行った現場。
小屋裏へ入るとナットが10ヶくらい緩んでいました。
緩み具合から木の痩せによるものと判断。
全て締め直しました。
接合部が緩んでいると、建物が変形しやすくなったり
力の伝達に支障が出ます。
◆対策
小屋裏など手の届く箇所はあとからでも締められます。
天井裏などは締めることができないため、
緩み防止機能が付いたボルトを使う。
=======================
■(2)編集後記
メールで名前を書かずに質問してくる人が多い。
困っていると思われるので返事はしますが、
メールの内容を間違ってとらえる恐れもあるので、
詳しい返事は書かないようにしています。
名前、住所、業者名など情報を開示してくれる人には
無料でもきちんとお答えします。

事例660『ホールダウンボルトの位置が悪い』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日は風が強く、雨が横方向に降ってました。
そのため、普段雨が当たらないところまで
降り込んだようです。
雨は上から降るものとして設計、施工します。
昨日の雨で、雨もりした家が
多かったようです。
■(1)今回の事例__________
「ホールダウンボルトの位置が悪い」
__________________
 
ホールダウン
 
◆写真解説
ホールダウンボルトが端に入りすぎている影響で、
基礎にひび割れが生じている。
精度の悪い施工。
◆内容説明
筋違いを避けるため、端にボルトを埋め込むことは
珍しいことではありません。
ただ、今回のように端過ぎるのはNGです。
ボルト周囲のコンクリートの厚さ。
コンクリートの付着力に対しては径の1.5倍必要。
(16mmのボルトなので32mm~)
構造関連の本で、かぶり40mm以上取るように
記載したものもあります。
◆対策
立ち上がりのコンクリートを打つ前に
ボルトの位置をチェックする。
お客さんの予算の関係で、新築検査の
このタイミングでの検査を省略することが多い。
アンカーボルトの入れ忘れも頻発しています。
施工業者に不安がある場合、検査することをお勧めします。
========================
■(2)編集後記
今週、ハウスメーカーが役所相手に起こした裁判の
ニュースを読みました。
結果は、役所の敗訴。
役所は判決を不服として控訴しています。
許可を出した役所が、責任を負うようになると、
今まで我々がやっている住宅瑕疵の裁判も
役所も相手にするようになるでしょう。
今後この裁判がどうなっていくのか
注目しています。

事例614『金物の不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。

静岡県からの帰り、車の中で書いています。

こちらの方面はよく来ますが、今年の夏は
一度も富士山を見ていません。

今日は清水付近で、雲から頭を出した富士山が見えました。

欠陥住宅を調査する建築士のブログ-富士山

■(1)今回の事例________

「金物の不備」
________________

欠陥住宅を調査する建築士のブログ-構造金物不備
 
↓下から見ると
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-構造金物不備2

 
◆写真解説

梁を固定するボルトの陥没。
裏側に空洞があり、木が割れた。

当然ですが緊結できない。

◆内容説明

2種類のボルトで端部を緊結。
それぞれの位置が近く、座彫りによる空洞が重なり、
写真のようになってしまった。

躯体の木材を加工するプレカット工場のミス。
躯体組み立て時、大工さんがおかしいと気づいても
作業が止まるために、そのまま組まれてしまった。

今からでは梁の取替えは困難。

◆対策

瑕疵保険の検査などは、ボルトをよく見ていません。
ボルトを全数チェックする。

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■(2)編集後記

7月からずっとバタバタしてきましたが、
ようやく一息つけそうです。

そう言っていても、いきなり仕事が入ることが多いので
忙しくて後回しになっていた仕事を
計画的に片付けようと思います。

事例602『雑な釘打ち』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
検査の都合で、お盆休みは3日間だけ。
初日は息子とスタッフの子供を川へ連れて行き、
昨日は伊豆の海を潜ってきました。
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-ダイビング
いつもながら、のんびりしない休日を過ごしました。
■(1)今回の事例________
「雑な釘打ち」
________________
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-構造金物
 
◆写真解説
2×4、床根太を受ける金物。
釘が中途半端に打たれ、下が浮いている。
きちんと緊結されていない。
◆内容説明
全般的に躯体を施工した大工さんの
雑な仕事が目立った現場。
2×4は釘を大量に使うため、
釘打ちを急ぐ大工さんが多い。
急いで施工し、雑になったと思われる。
◆対策
金物、釘類は全数検査を行う。
==============
■(2)編集後記
私が行う新築検査。
業者が指摘が出ないように警戒していても
中途半端な品質管理状態では、指摘がいろいろ出ます。
指摘の内容によっては、是正ではなく
金銭で解決することもあります。
その場合に、検査料以上の金銭を得したというお客さんもいます。
大手はネットで評判が広がるのを恐れ、金銭解決を避ける傾向があります。
不備が発覚すれば、工期が延びても、費用がかかってもやり直しをする。
それが正しい選択だと思います。

事例563『構造金物 取り付け位置の不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
<耐震強度偽装>行政責任を認めず 最高裁判決
予想どおりの判決が今日出ました。
「建築物の安全性は一次的には建築士が確保すべきだ。
自治体は、建築士が義務に従っている前提で審査する」
業者がよく口にする
「確認申請、中間、完成検査があるから欠陥の心配はない」
という話を信用してはいけないということです。
行政でもこうですから、
民間の第三者機関、瑕疵保証も同じこと。
欠陥を防ぐには、自分側の建築士が
細かくチェックするしかないです。
■(1)今回の事例_________
「構造金物 取り付け位置の不備」
_________________
 
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-構造金物
 
◆写真解説
柱の抜けを防止するため、柱頭と梁を固定する金物。
間違えて梁と梁を固定する位置へ施工した。
◆内容説明
筋交いなどの耐力壁は、大きな地震などの水平力に抵抗すると
柱に引き抜き力がかかる。
現在、計算などによって引き抜き力を求め、
柱が抜けないように適正な金物を取り付ける義務がある。
今回は、大工さんがうっかり位置を間違えた例。
たくさん金物を施工するため、
こういったミスは起きやすい。
◆対策
金物は全数検査が必要です。
=================
■(2)編集後記
最近、図面チェックをしていてよく気になること。
それはベタ基礎について。
人通口の位置や基礎形状に疑問を抱くことが多い。
仕様規定では、詳細なことまでは書かれていない。
ですから、「ここはおかしい」と言ったところで法違反でなければ
業者も対応する義務はありません。
ただ、大地震時にどうなるだろうと思えば、指摘をしたくなる。
2階建ての住宅では、瑕疵保証検査会社が
保証をする関係で基礎をチェックしている。
しかし、ここにも詳細な基準はなく、少し形が変わった家など
イレギュラーな場合はよく分からないみたいで、
おかしな基礎でも審査が通っている。
(公表していない特例がいろいろあるようです)
よほどの大地震が来ない限り、簡単に考えて基礎を造っても
壊れることはない。
大地震が来て基礎が壊れたら、
業者や建築士は「想定外」と言って逃げるのでしょう。

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