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事例665『床合板の釘の不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日から新年度、名古屋駅でたくさんの
新入社員を見かけました。
今日は検査道具をスーツケースに入れ
電車での移動。
春休みでもあり、電車も混んでます。
■(1)今回の事例__________
「床合板の釘の不備」
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床合板釘
 
◆写真解説
2階床合板の釘が、規定の構造釘で打たれていない。
1階天井裏で打ち外した釘の胴径、長さを
計測し確認。
床の強度が低いため、
家が揺れるなどの弊害が出ている。
◆内容説明
設計図書、構造計算書では
合板直張りの剛床で床耐力を設定。
剛床の場合の釘は、構造用の長さ75㎜。
ピッチは150㎜で施工が必要。
この釘の胴径は3.4mmですが、
実際に打たれている釘の胴径は直径は2.1mm。
明らかに違うことが分かります。
また、長さも1CM短いことも判明。
床の剛性が弱いと、家は揺れやすくなります。
◆対策
最近の木造住宅のほとんどが剛床を採用しています。
慣れた業者なら間違いはありませんが、
田舎へ行くと、未だに間違っている現場があります。
欠陥保険の検査員によっては
指摘する人もいますが、ノーチェックの場合がほとんど。
構造検査時にチェックをする。
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■(2)編集後記
春は風が強く、このところ雨漏り調査の依頼
が増えています。
ある保険会社に雨漏り調査を依頼したが
全く無駄だったという依頼者がいて、
その報告書を見せていただいた。
赤外線サーモグラフィー画像を貼り付け
雨漏りしている可能性があると書いてあるだけ。
どこから漏っているか、原因について
一切書かれていないし、そんな検査もしていない。
また、赤外線画像も、断熱材のたわみなどで
色が違う箇所を雨漏りではと書いてある。
保険を使うために、この会社の調査は必要らしいですが
解決のために役に立つものではないようです。
保険会社の儲けのためだけでしょう。

事例663『床合板 釘打ちの不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
新築工事検査中の現場の監督さんが
突然退社した。
施主や私からいろいろ指摘を受け
会社との板挟みで精神的に辛くなったか、
もともとやめるつもりだったかは分かりません。
建築業界も人の入れ替わりが激しい会社が多いです。
■(1)今回の事例__________
「床合板 釘打ちの不備」
__________________
 
床合板釘の不備
 
◆写真解説
2階床合板を1階から見上げた写真。
耐震等級計算で四周釘打ちとなっているが、
ジョイント部に受け木がなく釘打ちが未施工。
◆内容説明
少し前に検査に行った家は、
2階で検査をしていると家の揺れを感じました。
歩いていると分かりにくいですが、
床に据えたレーザーが揺れて止まらないために
気づきました。
地震、風に対する耐力は、床の剛性も関係します。
一般的な2階建ての木造住宅は、壁の強さの計算だけで
床の計算はしません。
長期優良住宅を申請すると、耐震等級を取る関係で
床剛性の計算が必要になります。
今回、床剛性の計算で入力した設定は
「釘4周打ち 倍率3.0}
現場は、「釘川の字打ち 倍率1.2」
半分以下の耐力であり、長期優良住宅ではなくなります。
◆対策
長期優良住宅に慣れていない業者は間違いやすい。
これらは、素人さんでのチェックは難しいので
第三者検査などを入れることをお勧めします。
第三者と言っても瑕疵保険や中間検査はダメです。
今回、これらの検査が合格した後で、私が指摘しています。
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■(2)編集後記
マンションの施工ミスが相次いて発表されています。
今度は、積水ハウスが売主。施工は大成建設。
建物を支えるコンクリートの柱の半分以上で
一部鉄筋が抜け落ちていたという。
内部告発などが相次げば、次から次へ今後も
同様な事例が出てくるでしょう。
また、関係者が気づいていない瑕疵も多くあると思います。
そうなると、全ての建物に瑕疵は付き物だと、割り切らなければ、
マンションや家は買えません。
今回事例で紹介した長期優良住宅仕様など
新しい基準は、特に間違えやすい。
家は、これらからも進化していくので
きちんとしたものを建てる場合は、複数の厳しい
チェックが必要です。

事例655『高力ボルトの不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
施主さんが撮影した写真をチェックする機会がある。
証拠として使える撮影のポイントは、
・おかしいと思った箇所は、近寄って撮影する。
・寸法で瑕疵を表したいものは
 スケールをあてて撮影する。
 
細かいことを言い出したらきりがないですが
この2つは重要です。
■(1)今回の事例_________
「高力ボルトの不備」
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高力ボルト
 
◆写真解説
鉄骨造の高力ボルト。
1本だけナット面からねじ山が出ていない。
締め付け不良。
◆内容説明
ねじ山の先端はナットを入れやすいように形状が違う。
ですから、ナットの面で収まることはNG。
JASS6(建築工事標準仕様書 鉄骨工事 日本建築学会)
によると、トルシア形高力ボルトのボルトの余長は、
ナット面から突き出た長さが、ねじ1山~6山の範囲。
尚、アンカーボルトは3山以上など、
ものによって規定が違うので注意しないといけません。
◆対策
ボルトの数は膨大にあります。
全数チェックしないと見落としてしまいます。
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■(2)編集後記
家の品質の当たり外れは運です。
工務店の仕事は、棟数が多ければ多いほど
職人の数が増え、品質にばらつきが出る。
工業生産が主のハウスメーカーだって
現場作業がある以上同じです。
お金をたくさん払ったからといって
いい職人を入れてもらえるわけではない。
最近、工務店評価を目にすることがある。
工務店が職人を社員で抱えるケースは稀。
外注である以上、職人のばらつきもあれば、
移動もあり品質は安定しない。
工務店の品質評価は、そんな理由と、
広告宣伝の目的もあるため、あまりあてにはならない。
一般の施主が求めている情報は、工務店より職人の腕。
職人の評価付けが今後、広がっていくかもしれません。

最近多い問題

最近、2階床の傾斜の問題が多い。
傾斜
 1Mで9mmの傾斜
原因のほとんどは、無理な間取りと骨組の計画ミス。
木造住宅の場合、躯体の詳細は下請けに丸投げが多い。
躯体工場の担当者も構造に精通しているとは限らない。
ノーチェックのまま、躯体の構成が決められ
現場が完成してしまう家がほとんどです。
先日、検査にいった現場も、プレカット工場が書いた
図面がかなりずさんで、違法がいくつかありました。
大半の躯体工場は、木構造に精通したプロがいないようです。
構造はあとから修正することは困難。
工事中にチェックをしておくことが重要です。

事例653『梁の穴あけ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
次から次へと新たな問題が舞い込んできます。
最近は、大きな問題はないのに、もめている事例も
増えているような気がします。
そんな事例に限って、落としどころが難しいです。
■(1)今回の事例________
「梁の穴あけ」
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梁の穴あけ
◆写真解説
2×4の梁の中央部。
排水管を通すためにあけた穴が下すぎるため、
耐力に支障が出る。
◆内容説明
建築基準法施行令第四十四条 
はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の
下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。
とある。また下から5CM以内に穴あけしてはいけない
という基準もある。
この箇所の切欠きなどは、構造的な弱点となります。
天井を下げられず、仕方なしに
梁に穴をあけてしまったようです。
◆対策
給排水経路をあらかじめ考えているのは
大手ハウスメーカーくらい。
あらかじめ、図面上で計画をする。
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■(2)編集後記
一晩で1Mを超える積雪が珍しくない豪雪地区に
過去、一時的に住んでいました。
豪雪地区ですから、日ごろから準備が出来ていて、
各世帯には除雪機があり、
道路は、早朝から除雪されます。
ですから、どれだけ雪が降っても
仕事に遅れることがありませんでした。
また、屋根の雪が自然と滑り落ちるなど
家の造りが豪雪に対応していました。
名古屋だけに居たら知らなかったことです。
スマートハウスなど新しい設備も大事ですが、
異常気象に備えた家つくりも今後、重要かもしれません。
大雪は、今年だけの現象であればよいのですが。

耐震等級

家の耐震性を判断するのに「耐震等級」がわかりやすい。
ただ、計算をせずに「耐震等級3簡易チェック済」とかの
紛らわしい表現をしている会社も多い。
その他、計算はしていても間違っている。
現場施工でミスがあるなどして
実際は耐震等級が確保されていないケースも多い。
床の釘
(2階床の釘の外れ。規定の釘より細い物が使われている
ため耐震等級NGになる。)
あと、耐震等級3だからと言って安心してはいけません。
木造3階建てなどで行う構造計算に比べれば
簡易な計算になっています。

事例649『コア抜き』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
午前中は夕方締め切りの書類作成。
午後は検査に出かけ、夕方は弁護士との打ち合わせ。
時間に余裕がない日に限って、電話が数十件と多かった。
至急連絡を取りたいという事務所からの連絡が意外と多い。
ただし、本当に急用だったことは、皆無。
次からは信用されなくなるので
至急をあまり多用しない方が良いと思います。
■(1)今回の事例________
「コア抜き」
________________
 
コア抜き
 
◆写真解説
マンション壁の換気穴。
あとからの穴明け(コア抜き)のため、
鉄筋を多数切断している。
◆内容説明
東京の新築マンション工事現場で、配管穴を空け忘れ
販売を延期したというニュースが報じられました。
珍しいことではなく、普通は報じられないだけで
こっそりコア抜きされます。
鉄筋を切断するので耐力が落ちることは確実です。
◆対策
木造住宅は、基礎だけ確認すればよいですが、
マンションはチェックが難しい。
表面的な仕上げだけでなく、
構造面も可能な限りチェックをする。
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■(2)編集後記
自宅の目の前で、新築工事が行われています。
現在、基礎工事中。
コンクリートの型枠を1日でばらしたり、
ジャンカが多いなど、現場に入らなくても、
瑕疵がいくつか見えます。
この仕事をしていると、つい目が現場へいってしまいます。

事例639『基礎の位置ずれ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
建築資材が不足しているようです。
物によっては在庫が無く、数週間待ち。
これから3月までこのような状況が続くでしょう。
■(1)今回の事例________
「基礎の位置ずれ」
_________________
 
基礎のずれ
 
◆写真解説
約10CM、基礎屋さんが位置を間違えて施工した。
このあと、基礎を壊しやりかえた。
◆内容説明
基礎の立ち上がり位置を間違えた。
図面を良く見ていなかったか、
位置を出す時に間違えた。
社内検査をしていないのでしょう。
土台が載らないので当然やりかえないといけません。
◆対策
配筋検査時に位置をチェックする。
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■(2)編集後記
事務所内の不用品の片付けのため、回収業者をネットで探し
問い合わせしてみました。
電話のとき、相手の話しに胡散臭さを感じたため
見積もりに来てもらうのを止めようかと思いましたが、
実態を見たかったので、今日の夕方来てもらいました。
やはり、予想していたとおり、高額な金額を提示後、
今決めたら値引きますと即決を求めてきた。
見積もりを口実に建物内に上がりこみ、断りにくい状況を
つくり、巧みな言葉と、押しで契約させる手法です。
信頼ができないと、ゴミの処分もきちんとやってくれるか
心配です。
きっぱり断り、帰っていただきました。

事例638『大引きの欠損』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日完成の検査に行った現場。
職人さんが立ち会いました。
以前から何度か弊社に指摘を受けているようで、
今回は、自主検査をして完璧ですと
最初に自己申告がありました。
他者評価があることで、職人の気持ちも引き締まるようです。
■(1)今回の事例________
「大引きの欠損」
________________
 
大引き欠損
 
◆写真解説
1階床を構成する大引きに配管が集中貫通。
断面欠損が大きく、強度に影響があることは確実です。
◆内容説明
給排水管が1ヶ所に集中。
たまたま、大引きに当たってしまった。
多少の欠損なら支障は無いが、断面の大半が欠けた。
水道工事があと工事のため
補強なしでそのまま放置された。
人が載るくらいなら影響はないが、
重いものを置いた時、強い荷重がかかった時に
割れてしまう恐れがある。
◆対策
キッチンや洗面所には通常、床下点検口がある。
配管をのぞいて見ると良いです。
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■(2)編集後記
昨日の事務所前の火事。燃え広がりが早く全焼。
ニュースを見ると、住人の方はお亡くなりになったようです。
目の前で火事を見て思ったことは、
延焼を食い止めるため、家の防火性を高めることが大事。
最低でも省令準耐火仕様にすべきだと思います。
ただ、省令準耐火仕様で契約しても、
施工がデタラメな現場がほとんど。
火事になってから、手抜きに気づいても手遅れです。
防火施工で手抜きをされないように
工事中にチェックをしましょう。

事例635『梁の穴あけ間違い多数』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
設計事務所の登録更新を忘れるところでした。
期限まで10日ほど、何とか間に合います。
更新のハガキなどは来ません。
運転免許のゴールド免許と同じ5年更新なので、
忘れる人も多いのでは。
■(1)今回の事例________
「梁の穴あけ間違い多数」
________________
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-梁の穴
 
◆写真解説
2×4の床梁。電気配線を通すための穴をあけ間違え、
余分に4つもあけてしまった。
全体として大きな穴となり、構造的に弱くなる。
◆内容説明
電気屋さんが何で4つも余分に穴あけしたかは不明。
集中して穴があいているため、
一つの穴として考えると、その大きさは梁せいの1/3を超える。
これは規定に違反するため、補強が必要です。
◆対策
隠れる前に穴あけをチェックする。
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■(2)編集後記
普段、週に1日は現場予定を入れないで
書類作成日を作っています。
先月から、空けておいた書類作成日にも
検査を入れてしまうので、夜、書類作成に追われています。
いくつか依頼をお断りしているのですが
保証の時効までの時間がなく、どうしても私に検査して欲しい
と言われると、遠方でも断りきれません。
また、最近検査した欠陥調査。
どれも指摘が多く、1件あたりの書類を書く時間が
長くなっています。
忘年会をいくつか断っていますが、
なかなか追いつきません。

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