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事例567『鉄筋切断』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は現場スケジュールにやや余裕があるため、
事務所でやらないといけない仕事をピックアップしてみました。
相当な量があり、どれから片付けるか順位を付け、
今週中に終わらせようと思います。
■(1)今回の事例________
「鉄筋切断」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-コア抜き
 
◆写真解説
コンクリートをあとから穴あけし、鉄筋まで切ってしまった。
(錆びている部分が鉄筋)
説明するまでもなくNGです。
◆内容説明
水道配管を通すための穴あけ。
今回抜いたコンクリート片がよく目に付くところに
放置されていたため発覚。通常は破棄するなどして隠すものです。
職人にとって鉄筋を切ることは、悪いことだと思っていないようです。
◆対策
鉄筋探査などで鉄筋の位置を確認し、あければよいが
通常、水道屋さんはそんな機械は持っていません。
コア抜き禁止をし、大手ハウスメーカーのように、配管の通る位置を
あらかじめ図面に記載しておく。
そうすれば、コンクリートを流し込む前にスリーブをセットでき、
あとからの穴あけは必要ありません。
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■(2)編集後記
このところの円安が注目されています。
建材も輸入ものが意外と多く、円安の影響は出てきています。
海外から直接個人で仕入れをしない限り、
現地での物の定価は分からない。
今後、需要増などの要因もプラスされ、
円安を理由に便乗値上げもあるでしょう。
住宅ローン金利と共に、為替の動きには注目しています。

事例566『間柱 未固定』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
現在、A3カラーレーザーとA3インクジェット、
2台のプリンターを使っています。
今週、カラーレーザーの主要部品交換サインが出ました。
6年くらい使っているので、買い替えも検討。
新品の価格を調べたところ、交換部品代と同じくらいでした。
今回、部品を交換しても、次、また違う部品の寿命がくる。
それを考えると、買い替えした方が良いです。
■(1)今回の事例_______
「間柱 未固定」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-間柱未固定
 
 
◆写真解説
間柱が未固定のため、外壁側へ少し動いている。
本来、構造用の長さ75mmの釘2本で固定する。
◆内容説明
入居後、内壁が変形。小屋裏を確認すると
間柱が釘で固定されていなかった。
2階だけで合計5ヶ所ほど未固定を発見。
間柱は、柱間に入る幅30mmほどの材。
柱ほど構造的に重要ではありません。
ただ、内、外壁材を留めつけたり、
筋かいが入る場所は、大地震時に筋交いの座屈を
防ぐなど重要な役割があります。
今回、大工さんが慌てて施工したことが原因です。
◆対策
構造検査時に全数チェックすることが重要です。
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■(2)編集後記
今回紹介した件は、大工さんの手抜きが原因。
職人さんに手抜きをさせないためには、どうしたらよいのでしょうか。
ある住宅メーカーは、主要部分の写真撮影を職人さんへ強要すると共に、
抜きうちで現場をチェックしています。
いつ来るか分からない緊張感と、抜きうちチェックで手抜きが見つかった時の
処分の厳しさから、職人さんは緊張感を持って仕事をしています。
この方法を取り入れるには、職人を固定させることや、
社員と業者が仕事面では厳しい関係にあることが重要です。

事例565『鉄筋の結束不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
中央道の終点、小牧JC近く。
数キロに渡り、両側に桜の木があります。
昨日、現場の帰りに通った際、満開の桜を見ることができました。
■(1)今回の事例_________
「鉄筋の結束不備」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-鉄筋離れ
 
 
◆写真解説
主筋と補助筋が離れている。
正規の状態ではないと共に、コンクリート打設時に
主筋が移動する可能性がある。
◆内容説明
今回の例は、補助筋(縦の鉄筋)を短く切りすぎて
上部の主筋(横の鉄筋)まで届いていない。
鉄筋は主筋、補助筋を一体として組み立てる。
また、乱れが生じないように堅固に組み立てなければならない。
そういった意味で鉄筋相互の結束は、鉄筋加工の重要な役割を果たす。
JASS5(建築工事標準仕様書・同解説 日本建築学会)の記載。
「設計図及び加工図に従って正しく配筋された鉄筋は、
コンクリートが打ち込まれて硬化するまで正しい位置
から移動することのないよう、十分に堅固に組み立て
なければならない」
◆対策
最近は、工場で加工されたユニット鉄筋を使う現場が増えています。
ユニット鉄筋を使うと、現場でのミスは防げます。
あとは、きちんと配筋検査を行う。
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■(2)編集後記
久しぶりに検査したA社の基礎。指摘が結構出ました。
今まで品質がよい会社でも、職人不足で新たな職人が入れば、
品質を維持できない可能性が高まります。
仕事が忙しくなれば、今まで腕が悪く敬遠していた職人も、
仕方なく使うしかありません。
今年家を建てる人は、職人のばらつきに注意をしてください。

事例561『筋交いのカットミス』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日はかなり暖かくなるようです。
午前、午後合計2件、
屋根裏、床下の検査があります。
午後の屋根裏は暑くなりそうです。
■(1)今回の事例________
「筋交いのカットミス」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-筋交い
 
 
◆写真解説
筋交いのカットミス。
短く切りすぎて、柱との間に隙間が出来た。
大きな圧縮の力に耐えられない。
◆内容説明
筋交いなどの材料は、現場に余分はなく、
短く切ってしまえば、追加で頼まないといけない。
追加オーダーすれば、大工さんは自腹を切るため、
失敗したものをそのまま、取り付けてしまうのでしょう。
端部は金物で固定されています。
しかし、このように隙間があれば、筋交い自体が動いてしまい、
金物が緩むなどして、耐力を弱めます。
◆対策
隙間があるべき箇所ではないため、
いちいち、法律、基準で何ミリまではOKなどと記載されていません。
常識的な判断で、全数検査を行う。
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■(2)編集後記
先日、これから新築住宅を契約する人の図面、見積書を
見させていただいた。
契約を予定している業者は忙しいようで、
一切の値引きはしないと言われたそうです。
今、確かに新築需要は増えています。
重要が増えれば、価格は上がる。当然のことです。
ただ、今は消費税の駆け込みなどで、
先食いしていることは確実であり、
エコカー減税、家電エコポイントのように
将来的には、かなり需要が落ち込むことが予想されます。
需要が落ち込めば、一部のレアな業者を除き、価格は下落します。
結局はいつ建てても、値段はそんなに変わらないでしょう。

事例559『火打ち梁の欠落』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は予定が4件。
1件目のスタートが遅いので、終了は遅くなりそうです。
朝一番で、書類をひとつ片付け、
出かける前に書いています。
■(1)今回の事例________
「火打ち梁の欠落」
________________
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-火打ち梁
 
 
◆写真解説
是正後の写真。
小屋梁の隅角部に火打ち梁(矢印の先)の施工が無かった。
図面の見落としが原因。
◆内容説明
建物の耐力として、木造住宅では
壁の強さと量だけに注目することが多い。
壁だけ強くしてもダメで、水平面の剛性も重要です。
水平面でも特に隅角部は重要で、
建築基準法施行令第46条3に「床組及び小屋ばり組の
隅角には火打材を使用し・・」とある。
今回、図面には記載してありました。
たまたま大工さんが付け忘れたようです。
◆対策
火打ち梁は重要な部材。全数チェックを行う。
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■(2)編集後記
東日本大震災から2年経過しました。
福島県での復興イベントの誘いを受けたこともありましたが、
仕事優先で現地へ一度も足を運ばずじまい。
自分自身が直接復興に関わることは何一つ出来ていません。
昨日ある方のブログに、寄付より観光で復興支援をしましょうと
書いてありました。
何かしなきゃいけないとなると、どこで何をするのか決めるのも大変。
観光なら気負い無く行けますね。
スケジュールの空きが2日、いや3日くらいあれば、即行動ですね。

事例554『鉄筋が細い』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の午前中、検査で一緒になったJIOさんの検査員は
きちんと検査していました。
当社に来ても任せられるレベルです。
当たり前のことなんですが、私にとっては珍しいこと。
検査は人がするもの、やはり担当者によって差がありますね。
■(1)今回の事例_______
「鉄筋が細い」
_______________
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-鉄筋表示
 
◆写真解説
鉄筋径の間違い。
図面ではD16を指定しているのに、D13が施工されていた。
サイズダウンは耐力が弱くなるためNGです。
◆内容説明
今回の例は、職人さんのうっかりミスです。
ただ、保険の検査は見落としていたため、
そのまま施工されるところでした。
鉄筋径はD10、D13、D16、D19、D22・・・と
3mmづつ太くなっていきます。
3mmごとですと、不慣れな検査員であれば、
見た目でD10かD13か見分けることは難しい。
◆対策
最近は、写真のように鉄筋に種類、径が表示されています。
検査のときに、確認してみましょう。
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■(2)編集後記
紛争まで発展しなくても、入居後にフローリングを張りかえるなど
不備に対する是正工事を行うことは珍しくない。
こういった不備は、業者側が迷惑をかけるということで
かなり下手に対応するケースが多い。
そうなると、何でもありとばかりに無茶をする方が出てきます。
今まであった極端な例は、
・3日間の工事期間、家に居れないので、家族で
 東京ディズニーランドへ旅行した。
 旅費、入場料、宿泊料の全てを業者が持って当たり前だと思っていた。
 仕事を休んだ奥さんのパートの日当も含め、事後請求したら、断られた。
 
・3日間の工事期間、ホテルに泊まって欲しい、予約はお任せしますと
 業者に言われたので、名古屋で一番高額なホテルのスイートルームに宿泊。
 あとで、業者に請求をしたら、一般的な料金しか払えない。差額は自己負担
 だと言われた。
 
 
業者のミスだからといっても、何でも請求できる訳ではありません。
直してもらえば、それ以上は請求できないのが一般的です。
仮住まいなどについては、あとで揉めないために、
事前に詳細な内容まで決めておくことも重要です。

事例553『耐力の分断』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
このところ、検査、書類作成、打ち合わせに
追われていたため、いろんなものが後回しになっていました。
まだ、数日バタバタしていますが、少しづつ片付けようと思います。
■(1)今回の事例_______
「耐力の分断」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-耐力壁
 
 
◆写真解説
2階床端と1階外周部の耐力壁1面全てがつながっていない。
増築の現場で、既存の形からこのようになった。
これでは2階の応力が1階へ伝わらず、構造的に弱い。
◆内容説明
荷重や水平力は、床や耐力壁などを通じて
基礎へ伝わっていく。
ですから、地震に強い家は、床も頑丈ですし、
強い壁も多く存在する。
いくら、壁や床を強くしても、
他とつながっていなかったら、力が伝わらない。
構造計算の要らない木造2階建てでは、今回のような例でも
誰もおかしいと思わず、施工されてしまうことがあります。
事実、保険の検査や確認申請で、指摘を受けなかった。
◆対策
木造2階建てでも、構造計算を行う。
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■(2)編集後記
防火区画貫通部に関する国土交通大臣認定の不適合施工と対応について
というニュース。(今月8日付け)
東京都内のオフィスビル等4件において、(株)ヴェインシステムズ
(本社:東京都)の施工した配管スペース内の防火区画貫通部が、
国土交通大臣認定の仕様と異なる仕様で施工され、建築基準法違反で
あることが判明しました。同社が施工した同様の疑いがある他の166件
について、関係特定行政庁へ情報提供し、調査を依頼しました。
国土交通省は、これらの案件について、特定行政庁で違反が確認されれば、
早急に是正指導を行うように特定行政庁に依頼しました。
現在調停中の事件。名古屋の商業ビルで同様の指摘をしている。
設計事務所はどこかへ逃げてしまい。弁護士からの連絡も無視。
建設会社は、簡単に考えています。
この報道を知れば、無視はできなくなるでしょう。
防耐火工事は、かなりの確率で手抜きされています。
今後、同様の摘発が相次ぐと思います。

免震装置の効果は?

昨日、北海道で震度5強の地震がありました。
テレビニュースで物が倒れている映像を見て、
以前、本で読んだ免震装置についての地震学者のコメント
を思い出しました。
「免震装置ができてから実際に揺れて、
役に立ったという実例がないので、何とも言えない。
神戸地震で専門家が大丈夫と言っていた高速道路が倒壊した」
神戸の地震では主に住宅の構造。東北の地震では津波や液状化の対策。
大地震が来るたびに、被害を検証し、改善する。
免震装置は、建物の下に設置してあるため
効果に疑問が出ても簡単に変えられるものでない。
大地震時に効果がなかった場合、メーカーが責任を取るのか
気になるところです。
大地震の頻度は100年に1度くらい。
期間が長いので、保証も難しいでしょう。
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事例535『筋交いを切り欠き、階段の段板を差し込んだ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は予定が4件。
3件が午後に集中しています。
午前中の予定を終え、移動中の休憩に書いています。
■(1)今回の事例________
「筋交いを切り欠き、階段の段板を差し込んだ」
________________
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-筋交い切り欠き
 
◆写真解説
筋交いを切り欠き、階段の段板を差し込んでいる。
切り欠いた箇所は、大地震時に破損しやすい。
◆内容説明
最近は減ってきている事例です。
ただ、基準に疎い大工さんに当たれば、未だに要注意。
建築基準法施行令第45条4 筋かいには、欠込みをしてはならない。
とあるように、禁止事項です。
大きな抜け節なども断面が欠損するのでダメです。
◆対策
本例は、階段下の断熱材が未施工だったため確認できましたが、
通常、この箇所はあとから確認が不可能。
施工中、閉じられる前に確認することが重要です。
=================
■(2)編集後記
10月よりはましですが、今月もやや忙しくしています。
(24日~年末は余裕があります)
そんな中、紛争中の相手業者へ対する反論をいくつかしないといけません。
明らかな瑕疵があるのに、訳のわからないことを言って逃れようとしている。
多くの業者側の建築士と優秀な弁護士で知恵を絞っているようで
「おみごと!」と言える言い逃れをしてきています。
真剣に取り組まないと押されそうなので、時間をかけたいと思います。

新規に加わった基準(フラット仕様書)

10月に発売されたフラット仕様書24年版
今回、少しですがいろいろ詳しい記載が加わっています。
当社の検査で、すでに指示していた内容がほとんどですが、
遵守することでより安全な建物になります。
少し専門的ですが、参考になると思いますので紹介します。
基礎の部分での新しい記載を、今回は2つ紹介します。
1、柱の短期許容応力に応じた座金の大きさの指定
 6.4KN以下  厚さ4.5mm 40mm×40mm
 14.4KN以下  厚さ6.0mm 60mm×60mm
 25.6KN以下  厚さ9.0mm 80mm×80mm
一番上は標準的な大きさ。
25.6KNの箇所はホールダウンボルトを埋め込むでしょうから
関係あるのは、真ん中の記載。
15KNや20KNをホールダウンではなく、L型の金物を使用する場合など関係します。
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-20KN20KNの金物 ㈱タナカ
2、ホールダウンボルトのコンクリートへの定着長さ
 今まで一律360mm以上の記載が
 25KN以下 360mm
 25KNを超え35.5KN以下 510mmとなった。
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-ホールダウン
(埋め込み深さは直線の部分、フック部は含まない)
 
 510mmになると、1回目のコンクリートを打つ前にセットしないと
埋め込みできません。図面で指示しないと間違いやすいです。
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