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事例433『防水テープの不備』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝は現場直行で、2件検査してきました。
朝早いと、やはり寒い。
風がまともに当たる屋根の上が、一番寒かったです。
■(1)今回の事例___________
「防水テープの不備」
__________________
◆写真解説
窓まわり、両面防水テープ(黒色)と防水紙が接着していない。
サッシ部への雨漏りの原因になる。
◆内容説明
写真の箇所、通常はしっかり接着していて
紙がめくれるようなことはない。
紙とテープをしっかり密着させるには
人の手で、抑えないとダメです。
その作業を手抜きした事例。
現状のまま放置すれば、外壁材内へ雨が入った時、
この部分からサッシ上に雨漏りする。
◆対策
外壁が仕上がってしまうと、確認不可能。
外壁の防水下地検査でチェックする。
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■(2)編集後記
「リフォーム詐欺」
何となく聞いたことがある言葉だと思います。
実は、新築でも詐欺業者は存在します。
詐欺の手口は、最初お値打ちに見せかけ、契約させる。
契約後に、これは見積に入ってなかったとか、
いろいろ理由をつけて、追加料金をぼったくる。
現在関わっている事件。
依頼者は、大きな変更などしていないのに
何百万円も請求されています。
払うまで現場はストップ。
早く住みたければ金払えと言っている。
初めて家を買う
専門的なことは分からない
大半の人が当てはまる
この条件に付け込まれたようです。
現在、法的手段で対抗するか検討中。
家は一生のうちで一番大きな買い物。
悪徳業者を見分ける目を持っていただきたい。
具体策をひとつ紹介すると、
契約前に、第三者検査を入れていいか聞いてみる。
私と裁判などで関わった悪徳業者は、
当社が検査に入るなら、契約はできないと言います。
悪徳業者は、私のような第三者の介入を嫌がります。
素人騙しが、できなくなるからです。
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事例408『雨漏り』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日検査に行った現場の大工さん。
自分の仕事に、自信をもっていました。
その自信はどこから来るのか聞いてみると、
自分の仕事が丁寧か、人に聞いたり、
昔から、基準、法律を覚えるのが好きで、
私たちのような検査員がくると、手を止めてでも
いろいろ聞くそうです。
このような大工さんに家を造ってもらう
施主さんはラッキーです。
■(1)今回の事例_______
「雨漏り」
______________
◆写真解説
雨漏り調査で、写真の箇所へ水をかけたら、
すぐに漏水した。
外壁裏の下地防水の不備が原因。
◆内容説明
サイディング下、水切りとの間から
雨が入ると雨漏りする。
この隙間は、壁内通気の入口であり、
サイディング内へ漏水したときに、水を排出する箇所でもある。
よって、塞ぐことは出来ず、裏側できちんと防水する必要がある。
この箇所の裏側は、バルコニー防水立ち上がり上端と
防水紙の境目です。
隙間があれば雨漏りする。
◆対策
外壁防水下地検査へ行くと、
未施工箇所が、多々あることが多い。
全て下地の防水を確認した上で
外壁仕上げ工事を行う。
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■(2)編集後記
先回に引き続き、
呆れてしまう現場監督の発言を紹介します。
今回も有名メーカーの社員Bさん
この人も、検査に立ち会わないため、顔を見ていません。
年齢は多分20代半ば。
私が基礎の検査で、基準法違反を指摘。
これに対しBさんは、
「当社の基準ではOK。是正は必要ない」と言った。
もちろんこれは間違った発言。
あとで、上司がお詫びの電話を入れてきました。
素人のお客さんを、いつもこの調子で騙しているのでしょう。
(というか、ただの無知かもしれません)
若い芽を摘むのは、いけないと思いますが、
依頼主のため、また、本人の反省のためにも
監督交代を要求しました。
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事例404『珍しい雨漏り』
こんにちは住宅検査カノム の長井です。
事務所の1階には、大家さんが住んでいて
常駐管理をしているので
防犯上など非常に安心しています。
その大家さんが猫を10~15匹くらい飼っている。
猫は、大家さんだけには懐いていますが、
その他の人に対しては、近寄ると逃げていく。
だから、私やスタッフも、触ったことは1度もない。
大家さんはそのことを知らないらしく、最近
掲示板の近くに、「猫と遊んでください」と、
「ねこじゃらし」を置いた。
当然、使うことはないでしょう。
■(1)今回の事例________
「珍しい雨漏り」
_______________
◆写真解説
玄関ドア枠の横下から水が出ている。
下から出てくる水の判断は難しい。
◆内容説明
よくある、上から漏れているものではなく
下から湧いたような例。
実際に現場を見て、水を掛けたりしたが
100%原因を断定することは出来なかった。
最終的な処理として、外側の玄関ポーチ側から
水が、侵入している可能性が高く、
疑いがある箇所を防水措置した。
◆対策
設計や施工時、玄関の土間部分の防水について、
通常、あまり気にしない。
雨が降り込まなければいいが、
雨が多く当たる場所では、
土間の下地、玄関ドア下部の防水を
考慮したほうが良い。
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■(2)編集後記
今日の朝刊の小さな記事に目がとまりました。
愛知県は29日、積水ハウス名古屋シャーウッド住宅支店
一級建築士事務所を、建築士法に基づき9月1日から
3ケ月15日間の閉鎖の監督処分とした。
愛知県によると、同事務所は住宅密集地の防火地域内で、
本来設計しなければならない耐火建築物ではない木造
建築物を設計したとして今年5月、国から3ケ月の業務停止
を受けた。
この違反は、積水ハウスだけに限ったことではない。
大手は、防火性能の内容を、傘下のような
外壁防火関連のNPOに解釈をさせて、
間違っていても、正しいと言う会社が多い。
中小の業者では、基準を知らない会社が多い。
防火違反は、最近の検査で、かなりの確率で指摘をする。
見せしめに、最大手の積水を処分したにしては
記事が小さく、TVニュースにもなってない。
もう少し、大きく報道されると、
防火関連の工事がきちんとすると思う。
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