欠陥工事写真集– archive –
-
646、鉄筋にガムテープが付いている。納入時に付けたものを、取り忘れている。コンクリートとの付着を阻害する。
-
645、基礎表面のしみ。基礎内部に水が溜まり、打ち継ぎ部から水が染み出ている様子。原因は排水管の水漏れ。点検口をあけると、しっかり水が溜まっていた。
-
644、鉄筋コンクリート梁の鉄筋露出(かぶりがない)。一目瞭然、よく目立つ瑕疵が補修することなく放置されていた。
-
643、屋根部の変形を止める筋交いがない。大地震や大きな台風が来たら、屋根が壊れる恐れがある。
-
642、基礎の下端の主筋だけT字型の交差部で分断されている。基礎の耐力に影響する重大な施工ミス。
-
641、グラスウールの施工不備。雑に詰め込んだだけの施工。こんな施工でも仕上がってしまえば分からなくなる。
-
640、クロスが黒くなり、壁内を確認したところ、合板が雨漏りによって腐っていた。ドライバーも簡単に刺さるくらいやわらかい。
-
639、瓦の隙間を埋める面戸の施工が1ヶ所ない。すずめなどが巣をつくり、雨どいがつまる原因になる。
-
638、全箇所、基礎の主筋が切れている。通常は規定の長さを重ねてつなぎ、連続させる。
-
637、かぶりを取るためのサイコロが土にめり込み、規定のかぶり厚(6CM)が確保できていない。
-
636、鉄筋が地面に付いている(かぶりゼロ)。よく取りあげる事例ですが、かぶりが全く取れていないのは珍しい。基準は6CM 以上です。
-
635、防火基準が高い仕様の家。延焼防止ため、天井ボード裏のジョイント部にあるはずの下地がない。(定規が奥まで入る)
-
634、ベタ基礎スラブの厚さ不足。設計180mmに対し、160mmしかない。-20mmは断面寸法の許容差を超える。
-
633、準防火地域の木造3階建て。ダウンライト開口に防火被覆がない。所定の防火性能がなく、他部屋へ延焼しやすい。
-
632、壁断熱材の厚さ不足。図面指示の厚さは壁厚いっぱい。現場発泡ウレタンは中央部がへこむため、厚さ不足となる。
-
631、雨水が基礎内へ入っている。床下が湿気る。
-
630、完成後に基礎を切断した。鉄筋を切ることもよくないが、かぶりも足らない。(30mm必要なところ20mm弱しかない。鉄筋が13mm)
-
629、高性能グラスウールは防湿フィルムが厚く、壁内結露をしっかり防ぐ。写真は防湿シートの破れを処理していない。せっかくの性能が台無しです。
-
628、外壁シーリングの切れ。1,2階のジョイント部。ここはシーリングが切れやすく、水切りでおさめるべき箇所。意匠優先でシーリング施工した。
-
627、構造用合板の釘を端へ打ちすぎている。すでに合板がひび割れているように、縁切れが生じやすい。これでは所定の耐力は期待できない。
-
626、外壁下端。外壁通気の進入口がない。長期優良住宅などでは、結露防止措置として通気が必要。
-
625、雨漏りで腐った梁。断面欠損が激しく、金物の錆びもひどいため、補強は無理と判断。部材を交換した。
-
624、シーリングの穴。経年変化ではなく、新築工事時の施工ミスによるもの。小さな穴からでも雨は入る。
-
623、写真は換気パイプまわりの断熱欠損。高性能グラスウールは防湿シートが厚い。そのため、内部の断熱材に隙間があっても、表面からはわかりにくい。
-
622、基礎の一部をあとから切断。鉄筋の断面が露出して錆びている。
-
621、サイディング内へ入った雨水が、サッシ上部にたまり内部へ進入。躯体を腐らせている。
-
620、1階床裏のカビ。床下が密閉状態で湿気がこもり、合板にカビが生えた。新築住宅の完成時の検査で発見。
-
619、構造用合板の釘が端に打たれている。両隣の釘はOK。端過ぎると、大きな力がかかった時に合板の縁が割れ、釘が合板を保持できない。
-
618、床下で発見。アンカーボルトのナット欠落。座金まで施工して、ナットを施工し忘れた。完成済みのため見える箇所は一部、全体でいくつ欠落しているか調べることは不可能。
-
617、コンクリートをあとから穴あけし、鉄筋まで切ってしまった。(錆びている部分が鉄筋)説明するまでもなくNGです。
-
616、間柱が未固定のため、外壁側へ少し動いている。本来、構造用の長さ75mmの釘2本で固定する。
-
615、主筋と補助筋が離れている。正規の状態ではないと共に、コンクリート打設時に主筋が移動する可能性がある。
-
614、マンションの検査に行って天井裏を点検口から確認。断熱材の未施工箇所を発見。断熱性能の低下、結露の懸念がある。
-
613、柱の抜けを防止するため、柱頭と梁を固定する金物。間違えて梁と梁を固定する位置へ施工した。
-
612、基礎天端の精度が悪い。釘の天端まで仕上げるところ、2mm下で仕上がっている。場所によって、仕上げレベルがまちまち。高さの印(釘)が意味を成していない。
-
611、筋交いのカットミス。短く切りすぎて、柱との間に隙間が出来た。大きな圧縮の力に耐えられない。
-
610、ホールダウン金物、ビスの取り付け不備。ボルトの埋込み位置が遠く、柱との間に隙間ができ、ビスが完全に締まっていない。
-
609、是正後の写真。小屋梁の隅角部に火打ち梁(矢印の先)の施工が無かった。図面の見落としが原因。
-
608、節穴に施工された構造金物のビス。これでは所定の耐力が出ません。
-
607、キッチンの壁に合板を使用している。火災防止のため準不燃以上の材料を使用しないといけない。(IH、平屋、床材は適用外など細かな規定があります)
-
606、梁の接合部、受金物を取り付け、ピンで固定する部分。ピンだけで肝心な受金物がない。緊結不良。
-
605、24H換気のダクトがつぶれている。写真で分かりにくいですが、90度に曲がる部分で、横にある別のダクトにあたり、押しつぶされている。空気の流れを阻害する。
-
604、鉄筋径の間違い。図面ではD16を指定しているのに、D13が施工されていた。サイズダウンは耐力が弱くなるためNGです。
-
603、2階床端と1階の外周部の耐力壁1面全てが、つながっていない。増築の現場で、既存の形からこのようになった。これでは2階の応力が1階へ伝わらず、構造的に弱い。
-
602、窓まわりの防水テープ。粘着が悪く、防水紙と密着していない。これでは防水の意味がない。
-
601、サイディングの凍害。浴室窓からつたう結露水が凍り、表面をボロボロにした。
-
600、省令準耐火仕様の家。間仕切り壁上の防火被覆材をたくさんの配管が貫通。周囲にあいた開口の防火処理が未施工。
-
599、屋根裏に大量の鳥の糞。中古住宅検査で発見。室内へ異臭などはなく、屋根裏を隅々まで検査しなければ気づくことはなかった。 平成25年2月5日
-
598、クロスが部分的に変色。めくってみると石膏ボードがカビていた。雨漏りで壁内が濡れた事が原因。 平成25年2月1日
-
597、制震装置のビス抜け。余分に費用を払い選んだものなのに、ビスが2本も抜けていれば、性能が十分出ない。 平成25年1月29日
-
596、柱と梁を固定する金物のビスの先が出ている。規定のねじ込み長さが不足するためNGです。 平成25年1月25日
-
595、基礎の断熱材が寸足らずで、コンクリートが一部露出している。592,593で紹介したような結露を起こしやすい。 平成25年1月22日
-
594、基礎底に建材のゴミを隠した。材料分析はしていないが、アスベストを含む建材の処理に困り不法投棄をした可能性がある。 平成25年1月18日
-
593、基礎断熱仕様の密閉空間の床下。基礎パッキンが結露し、土台が濡れ、カビが生えた。 平成25年1月15日
-
592、基礎外周部が結露し、床下が湿気て、土台、合板がカビた。完成時の検査で発見。 平成25年1月11日
-
591、雨漏りで壁が濡れ、解体してみると、内部の木が腐り、釘が錆びていた。 平成25年1月8日
-
590、雨樋受け金物のピッチが広い。製造メーカーやフラットの仕様書では600mm程度と記載されているが、1.5倍広い約900mmで施工されている。 平成24年12月28日
-
589、入居後、フロアーのジョイント部が浮き、段差が出来た。釘打ちなどを手抜きされたのが原因。 平成24年12月25日
-
588、3回連続で準耐火建築物の瑕疵。樹脂のコンセントBOXを使用しているが、基準では鋼製を使用しないといけない。 平成24年12月21日
-
587、先回に引き続き準耐火建築物の瑕疵。防火被覆の天井に埋込む照明器具部分に必要な防火被覆がない。 平成24年12月18日