事例1352「カビシーズン突入、カビの大量発生」
いち早く、外気が湿気だす県まで、カビの原因調査
に行きました。すでに外気はべたべたしていて、
構造躯体の木の含水率も上がていました。
私も床下作業で、大量の汗をかきました。
本州も来週から梅雨入り、空気が湿りだします。
🔳1 今回の事例____________
「カビシーズン突入、カビの大量発生」
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◆写真解説
シャワーユニット、天井裏石膏ボードに繁殖した
カビ。新築1年目の夏でこの状態。室内のクロス
や梁などにも大量のカビが繫殖している。
◆内容説明
木造2階建ての住宅。1階に設置されたシャワー
ユニット天井裏をのぞくと、大量のカビが石膏ボー
ドに繁殖していた。その他、1階天井裏は、梁など
の木部にカビが繁殖していた。
原因は床下を経由して、夏場の湿気た外気が1階
天井裏まで大量に侵入しているため。換気扇によ
り、室内が負圧になることで、隙間だらけの1階
床から、外気が天井裏まで引き込まれる。
◆対策
過分な換気扇稼働を避け、1階床の隙間を極力
なくす。
(これだけでなく、いろいろ細かな配慮も必要)
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🔳2 編集後記
建物に発生するカビの原因調査を、相当な数、
行ってきた経験から、かなりのデータが蓄積されて
います。
今回、検査に行った家の被害パターン、原因も、
TV、建築雑誌でも書いているパターンが、あて
はまっていました。
住むに堪えれない被害状態でも、9割以上の業者は
責任を取りません。そうなると、世間に被害をさら
すか、裁判しかありません。
カビ被害は、設計や施工の過失を証明するのが困難
です。理由は、あらかじめ被害を予見するのが難し
く、また、特におかしな設計、施工でない場合でも
、カビが発生するからです。
設計、施工者に過失があるか否かを問うことなく、
責任が発生する無過失責任を問える、証拠取りが
重要です。