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忙しい業界

建築業界は、現在、景気がよい印象がありません。
しかしながら、実際は忙しい会社が多く、
急ぎの依頼などに対応できていないようです。
ある会社は、見積もりが出るのも3ケ月待ちの状態。

年々、仕事量は減っているものの、それ以上に
働いている人が減っているため、忙しいと思います。

この先、さらに60代以上の引退が増え、人手不足が
深刻となり、職人、社員の引き抜きが加速するでしょう。
ある大手も、ラジオCMで大工さん募集の宣伝を流し
始めました。

この流れを受け、資材高の次は、労務費UPが進むと
予想しています。新卒の離職率が高く、すでに初任給、
給与を大幅に上げた会社もあります。

また、労働時間短縮も国から求められるため、職人単価
も上がっていくと思います。

ウッドショックが落ち着いても、値上げの傾向は続き
そうです。

事例1272 「梁、緊結不良」

検査の指摘を無視するケースが稀にあります。
自分に跳ね返ってくるのに、どんな理由で無視を
するのか、理由を尋ねてみたいです。

おそらく、理由はなく、ただ、やる気がないだけ
だと思いますが。

 

■(1)今回の事例_____________

「梁、緊結不良」
______________________ 

ボルト締め未施工

◆写真解説

梁接合部、ボルトによる緊結未施工。
同じような箇所が他にもあり。
地震時に梁が抜けて倒壊につながる可能性あり。

 

◆内容説明

木構造の接合ボルトの抜けや緩みは、よくある事例です。
数が多いので、チェック漏れが起きやすい。

写真は、ナットを入れていないので、引っ張られると
スポッと抜けてしまいます。
けれど、他の梁の絡みがあるので、そうはならない可能
性が高いですが、継ぎ手はきちんと緊結しておく必要が
あります。

 

◆対策

見落としがないよう、複数の目で検査をする。

 

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■(2)編集後記

11月は、スケジュールの余裕がありませんでした。
週何時間働いているか計算したことはありませんが、
スケジュールがきつく、休みもない時は、軽く週80
時間は超えていると思います。

経営者の方は、業務はスタッフに任せているケースが
多いですが、私は自ら、現場に出て、書類も書いて
います。つまり、働いた分、検査業務の経験が増えま
す。平均的な労働時間の倍働けば、経験も倍です。

また、他所が首を突っ込まない、ややっこしい業務を
受けるので、経験している内容も濃いです。

ペースを落とそうと考えながら、紹介による依頼は
ほぼ無条件に受けてしまうため、紹介案件が重なると、
猛烈に忙しくなります。

 

ブルーインパルス展示飛行

昨日の午後、岡崎公園近くの現場予定がありました。
たまたま、愛知県政150周年記念のブルーインパ
ルス展示飛行の通過時間前で、国道1号線は大渋滞。
岡崎公園付近はものすごい人が集まっていました。

現場には通過予定時間の20分くらい前に到着。現
場周囲もかなりの人混みで、何かパフォーマンスが
あるかと期待し、予定5分くらい前に職人さんたち
と3階建ての屋根(ほぼフラット)に上がりました
(足場がある状態)。

屋根の上で障害物がないため、よく見えましたが、
ただ、通過しただけ。速度が速いため、あっという
間に通り過ぎ、職人さんたちからも終わり?と声が
でるほど、期待外れでした。

事例1271 「壁内結露改修」

今年、この時期にしては、暖かいです。
例年ですと、11月10日くらいから、この地方では
暖房を入れ出す家が多いですが、今年は、未だ暖房を
入れていない家も多いかと思います。

天気予報をみると12月に入ると、いきなり気温が平年
並みになるようです。

 

■(1)今回の事例_____________

「壁内結露改修」
______________________
壁内結露

◆写真解説

壁内結露の改修工事。
被害がひどかった外壁の合板を張り替えた。赤丸部の
黒い箇所は2×4上枠の結露あと。
この箇所は交換不可能なため、薬剤処理を実施。

 

◆内容説明

通気層と断熱材の施工不備により、壁に結露が発生、
家全体の外壁を改修した。
内容は外壁材、構造用合板の貼り替え、断熱材の交換、
クロス、石膏ボードの貼り替え。

撤去時は立会できなかったが、聞き取りによると、
壁を撤去したところ、下駄箱など、壁に密着してものが
ある箇所の被害がひどかったそうです。

エアコンの影響がない玄関部等においても、壁に物が
密着していると、壁内が湿気やすいことがわかります。

この家、壁内結露の被害に対し、裁判を行いました。
内容の詳細は書けませんが、カビの裁判が増えています。

 

◆対策

数年で構造金物が錆びるなど、欠陥改修時に、壁内結露
を確認することが多く、珍し事例ではありません。

壁内結露防止は、施工がきちんとしていても、設計仕様が
ダメな場合があります。設計仕様からチェックする。

 

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■(2)編集後記

施主からのクレームで対応に大変な思いをしたにも関わらず、
改善をしない会社がほとんど。これは大手でも多いです。

例えば、木造で躯体組み立て中に雨に濡れ、水分が残り、
完成時に床下などがカビだらけになる例。

今日、事務所近くの現場で、雨の中、土台伏せ、1階床組
作業が行われていました。

上場企業の現場ですが、雨に濡らすなという指示が、会社
から出ていないと思います。
分譲なので、売れていなければ、文句を言う人はいない、
工期優先でやってしまえと言う考えだと思います。

検査で現場を見させていただくと、経営者が品質に関心が
あるかどうか分かります。


 

 

反論2

裁判中の物件において、意見書に対する反論が返って
きました。先月、今月は数が多いです。

数回、読み返しましたが意味がよくわからない。
弁護士もわからないと言っていたので、
私の読解力の問題でもなさそうです。

非を認めてしまえば、それで終わってしまうので、
相手はいろいろ考え、主張してきます。

一見、まともな反論に見えるあたりは、さすがだと
思いますし、別の意味で勉強にはなりますが、
再反論の手間を考えますと、迷惑でしかありません。

このようなやりとりは、裁判が長引く原因の一つです。


反論

裁判中の物件。検査での指摘内容について反論が
来たため、内容を確認したところ、
全く、内容が嚙み合っていませんでした。

裁判中のため、内容は公開できませんが、例えば、
基礎で鉄筋のことを指摘しているのに、コンクリ
ートについての資料を出して、問題がないと言っ
ている。

おそらく、建築会社は裁判を全て弁護士に任せ、
技術的な協力をしていないと推測できます。

最近、労働時間短縮のために、紛争事を弁護士に
丸投げする会社が増えつつあります。
紛争処理から手離れすることで、自分たちの労働
時間やストレスは減りますが、再発防止や品質向
上面では、マイナスだと思います。

事例1270 「防水紙の劣化」

雨も少なく、空気も乾き、昼間は暖かい。
今の時期、躯体組み立て、コンクリート打設を
するには良い時期です。


■(1)今回の事例_____________
「防水紙の劣化」
______________________ 

防水紙劣化

◆写真解説 

外壁防水紙の劣化。数年しか経っていないにも関わらず、
劣化による損傷が進行している。防水紙の種類を施主が
指定することは稀です。

家を建てる時は、耐久性の高い防水紙を選びましょう。

 

◆内容説明

写真では分かりずらいですが、防水紙が劣化しています。
防水紙が劣化するのを知っている会社は、値段が高くて
も、耐久性の高い防水紙を選んでいます。

サイディング等の外壁仕上げから雨が入らなければ、
劣化しても影響はないですが、シーリング切れや、継目
から雨が入ることもあるので、防水紙の耐久性は重要です。

 

◆対策

耐久性の高い防水紙を選ぶ。

建てる前の個別相談に来られると、防水紙の指定をする
こともあります。

 

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■(2)編集後記

ある外壁メーカーのAという商品の不具合など。
同じ内容の不具合の検査が続く場合があります。

商品自体がおかしければ、日本全国で不具合が出ます。
けれど、検査を依頼してくるのは、異常に気付いた方だけ
で大半の方は、知らないままになっています。

メーカーは、問題ないという回答をしていますが、おそらく
商品改良すると思います。

 

 

 

事例1269 「床の黒ずみ」

現場検査と書類作成に追われてます。
先延ばしできない急ぎの対応希望が多いため、
集中してしまいました。

 

■(1)今回の事例_____________
「床の黒ずみ」
______________________ 

床の変色、カビ

◆写真解説

フローリングの黒ずみ。床下の湿気が原因で黒ずん
できた。フローリングの含水率は全般に高い。

 

◆内容説明

無垢等の種類に関係なく、木のフローリングは、湿気
の影響を受けると変色したり、反りなどが出ます。

写真の家は、床下に水が溜まり、床下が湿気ることで、
フローリングがひどく変色した。

業者が修理対応をしないため、検査依頼がありました。

 

◆対策

フローリングがここまで変色すると、張り替え以外に
修理方法はありません。対策として、
基礎の打ち継ぎなどから雨が入らないようにする。
雨が入った場合は、早期に乾燥させる。

 

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■(2)編集後記

大手メーカーの注文住宅着工数の数字が悪化しています。
資材高と住宅ローンの金利上昇懸念など要因はいろいろ
あると思います。

今のままの状況が続けば、多くの方は、注文住宅から建売
へ、土地がある方は、値段が高いメーカーからお値打ちな
メーカーへ移行していくと思います。

 

 

 

車買い替え

メインで使っている、5年20万キロ乗った軽自
動車を手放しました。

車検を通し、あと5万キロくらい乗ろうと思って
いましたが、車検の費用が思いのほか高額だった
ことと、エンジン部品の劣化も発覚したので、
直前で買い替えを決断しました。

12万キロで一度、エンジンをオーバーホールし
ていますが、20万キロ、故障なしでした。

どこの車屋さんに行っても、5年で20万キロの
距離を見て、こんなに乗る人は珍しいと言われます。
移動距離が多いのは、それだけ現場へ行っているた
めで、遠出用の普通乗用車との距離を合算すると、
車での年間移動距離は、5万キロを超えます。

事例1268 「カビの大量繁殖」

昨日もカビ原因特定に行きました。
水蒸気量を測ると、空気はかなり乾燥していて
季節が変化したことがわかります。

 

■(1)今回の事例_____________

「カビの大量繁殖」
______________________ 

クロスのカビ

◆写真解説

クロス表面に繁殖した大量のカビ。
建物に原因があるにも関わらず、施工者側は、
生活の仕方に問題があると主張する。

 

◆内容説明

壁の裏側に外気が入り、石膏ボードが猛烈に湿る
ことでカビが発生した。

写真のようなカビ被害が増えています。
建物仕様の変化と気象変動が原因ですが、それら
の情報が業界内でも、ほとんど知られていません。

今年は、大手ハウスメーカーのアパートにおいても
被害がたくさん出ています。

急に対策をするとは思えないため、来年夏も、この
手の被害がたくさん出てくると予想します。

 

◆対策

換気が必要なため、ある程度外気は取り込まないと
いけません。計画の中で、水蒸気をいかにコントロ
―ルするかを、考える必要があります。

 

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■(2)編集後記

最近の傾向として、耐震等級3と省エネ住宅が当たり前に
なりつつあります。

業界の広告などでは、許容応力度計算を数回のオンラインで
容易にマスターなどという講座も増えていますが、構造計算
は、自社でやらず、構造計算専門の外注に出すべきです。
または、自社でやる場合、チェックを外部へ出すべきです。
自社でやっていると、知らないうちに自己流になっていたり、
複雑なケース等で、間違う可能性が高いです。

構造計算が必要な木造3階でも、確認申請で細かなチェック
がないので、間違っていても通るケースがあります。また、
大手ハウスメーカーでも計算を間違うことがあります。

間違いがあってはいけないものだけに、ミスを未然に防ぐ
対策が重要です。

 

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