事例1383「床下浸水」
今週に入り、事務所の電話に不審な番号からの着信が
相次いでいます。日本国内では通常ありえない形式の
番号で、+番号でもありません。
おそらく、着信番号を変更して発信しているものと
思われます。
🔳1 今回の事例____________
「床下浸水」
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◆写真解説
床下浸水。大雨ではなく、地下水の上昇による浸水。
新築当時から床下に浸水していた可能がありますが、
建築主がその事実に気づいたのは入居から3年後で
した。床下が長期間湿った状態であったため、カビの
発生に加えて、土台などの木部では腐朽が進行して
います。
◆内容説明
欠陥検査で床下点検口を開けたことで発覚。
完成してから定期点検もなく、施主さんも点検口を
開けたことがありませんでした。
水が溜まっていることに加え、床下通気がない状態
本来その場合、基礎断熱を施工し、内部扱いすべき
ですが、基礎断熱材の施工もない。
通気もなく、閉じられた空間で3年以上、水が溜まった
状態で、木部の腐朽具合が懸念されます。
同様の事例は多く、地下水に対し、注意が足らない
建築士、施工者が多いです。
◆対策
この建物は傾斜地に建っています。
地下水の影響を受けやすい傾斜地では、床下などの
浸水対策を十分に考慮する。
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🔳2 編集後記
今週は、千葉県への台風接近と週初めの大雨の影響に
より、県外で予定していた検査を2件延期としまし
た。 空いた時間は休暇ではなく、新築検査の振り替
えや、手の込んだ偽装を見破るための解析作業に充て
ました。
先月、実施した欠陥検査。 検査時、ある違和感を覚
えましたが、その場で深く解析すると検査が進まなく
なるため、当日はそのまま検査を終えました。
私は違和感を解消しないと気が済まない性格で、図面
一式をお預かりして、精査したところ、複数の不自然
な点が見つかりました。しかし、民間検査機関をも
すり抜けている事案であるため、当初は真相の把握が
容易ではありませんでした。
時間をかけて調べ、掘り下げた結果、昨日、ようやく
偽装の手順と手法を解明しました。安全に関わる重大
な偽装であり、役所へ通報すれば建築士に処分が下る
レベルの内容です。
かつてマンション偽装事件が社会問題となりました
が、それほどの前例がありながら、民間検査機関を
欺く偽装行為に踏み込んでまで設計を行うことに、
なぜ重大なリスクを感じないのか、同じ建築士として
理解に苦しみます。
さらに、この偽装以外にも、建物には、より深刻な安
全上の不具合がありました。 建て替えに近い請求を
検討する必要があるため、弁護士とともに対応方針を
協議していく予定です。



