事例218(ホールダウンのずれ)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 前の事務所は11月になると
 暖房をつけていましたが
 
 移転した事務所は南向きなので暖かく
 夜でもまだ暖房は必要ありません。
 
 省エネに貢献しています。
 
 
■(1)今回の事例__________________
 ・「ホールダウン金物のズレ  」
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 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 ホールダウン金物の埋込み位置が端すぎる。
 鉄筋同様、かぶり厚(4CM)の確保が必要。
 
 
 ◆内容説明
 
 写真は鉄筋に干渉し
 外側にホールダウンがずれている例。
 
 ホールダウンは大きな引き抜き力がかかるため
 あまり端過ぎても基礎の破壊につながります。
 
 基礎上部で金物取り付けの際も
 柱の端部へ寄ってしまい好ましくありません。
 
 かぶりを確保することはもちろん。
 鉄筋を曲げてでも
 正規の位置へ入れるべきです。
 
 
 
 ◆対策
 
 基準法ぎりぎりの基礎幅120mmでは
 鉄筋の横ズレの許容範囲がかなり少なく
 このような事例は起きやすい。
 
 職人さんの精度が悪ければ
 基礎幅を広くする設計も必要です。
 
 
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■(2)編集後記
 「明日検査できませんか」など
 
 建売住宅の完成検査は急な依頼が多いです。
 
 
 理由を聞くと
 
 不動産屋さんから
 「他に欲しい人がいるから即決してください」などと
 
 契約を急がされるからです。
 
 
 理由はどうであれ、
 相手のペースでの契約は危険です。
 
 不動産の売買契約の場合
 そんなに慌てて本契約しなくてもいいです。
 
 まずは購入意志をはっきりさせる必要はありますが
 本契約まで期間を重要事項説明を受けたり
 ローン審査をするなど多少期間を設けることは
 かまわないはずです。
 
 
 一生に一度の大きなの買い物、
 
 「当たり」、「はずれ」がよくわからない状態
 例えるなら くじを買うような買い方はやめましょう。



 