事例383『断熱材、厚みがまだら』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 昨日、水筒のふたのパッキンを車内に落としてしまった。
 
 シート下の隙間に入り込み、
 どれだけ探しても、どこにあるのか発見できない。
 
 
 落ちた範囲が限られているので
 見えてないだけだと判断。
 
 そこで、検査で使うファイバースコープや
 鏡などを使ったら、無事発見。
 
 これらの道具がなかったら、シートを外さないと
 発見できなかったでしょう。
 
 
 
■(1)今回の事例__________

  「断熱材、厚みがまだら」
 _________________
 
 383

  
 
 ◆写真解説
 
 赤外線撮影の結果、断熱材の吹き付け厚さが、
 かなり薄い箇所を発見。
 (オレンジ色の部分は温度が高い=断熱材が薄い)
 
 本来、色に変化がないことが正常。

 
 ◆内容説明
 
 吹き付け断熱仕様の家。
 
 この検査のあと、壁をめくったら、
 オレンジ色の部分は、断熱材の厚みがゼロに近かった。
 
 
 職人が未熟と言うよりは
 材料をケチった手抜き工事。
 
 
 赤外線サーモグラフィーカメラは、
 どこにでもある機械ではない。
 
 壁内は住んでからは見えない。
 バレるとわかっていれば
 手抜きはしなかったと思います。
 
 
 ◆対策
 
 壁の中に隠れてしまう断熱材。
 工事中に写真を撮るなど、目視できるときに
 検査することが重要です。
 
 
 
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■(2)編集後記
 
 
 私のような、業者に媚びない検査をしていると
 嫌がらせや、逆恨みを受けることが、度々ある。
 
 
 先日も、ある建築会社の元社長から
 「私の瑕疵検査が原因で、会社が倒産に追い込まれた」
 と言われた。
 
 これには、あきれて反論する気にもなれない。
 
 
 検査の結果、建て替えが必要なくらいの
 欠陥住宅であったことは事実。
 
 また検査以前から、税金滞納による差し押さえ
 があるなど、経営状態が悪かったのも事実。
 
 倒産の時期を早めるきっかけになったかも
 しれませんが、検査が直接の原因ではない。
 
 
 もっとあきれることに、責任転嫁だけでなく
 責任も放棄している。
 
 倒産と同時に、会社も代表者も自己破産。
 欠陥住宅を造った責任から逃れている。
 
 また、この家に住み続けるAさんに謝罪はなく、
 未だに、欠陥はないと言っている。
 
 
 責任は取らないし、責任転嫁する。
 まるで、政治家の誰かみたい。
 
 
 私は何を言われようと構わない。
 このような逆恨みは、
 厳しく検査をしている証拠になる。
 
 
 ただ、Aさんが本当に気の毒で仕方がない。
 
 
 
 
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