事例1364「ドア枠、シートの膨れ」
先週、出張前の朝、事務所に寄ったら、裁判所から
の郵送物が机の上にありました。
嫌がらせかと思い、中身を見ると、証人尋問の呼び
出しでした。
🔳1 今回の事例____________
「ドア枠、シートの膨れ」
_____________________

◆写真解説
ドア枠のシートが湿気で膨れている。壁、天井含
め、家中が夏の外気の影響で湿気て、カビ被害が出
ている。
◆内容説明
引き渡し時から、1階天井が湿気で波打ち、湿気
による被害が次々、拡大していった。写真の枠材
は、枠の裏側から外気が侵入し、基材を湿らせ、
表面のシートが蒸発を遮るため、膨れが出る。
大手メーカーではあるが、気密性能は高くない
家。修理に応じないため、検査依頼がありました。
◆対策
夏場の湿気た外気を壁内、天井裏へ入れない。
======================
🔳2 編集後記
今年の夏の暑さも、記録を塗り替え、建物のカビ
被害も過去最高になったと思います。
大手ハウスメーカーの多くは低気密の家をたくさ
ん供給しているため、 被害も多く出ています。
これだけカビ被害が増えてくると、大手メーカー
も気密確保を無視できなくなります。
気密確保と言っても、高気密と言われるレベル
まで性能を上げないと、被害は無くなりません。
また、気密だけ高くして、他の対策が抜けていれ
ば、被害が出る可能性はあります。
今年は多くのハウスメーカーがカビ被害に苦戦し
ました。あと、2,3年すれば、大手ハウスメー
カーの夏場のカビ被害は商品改良が進むことで、
激減してくると思います。



