事例1092 「屋根通気部材の施工不備」

気温は高めでしたが、過ごしやすい週末でした。
行楽に適した天気でしたが、
現場予定が入っていたため、仕事で2日とも潰れました。

 

■(1)今回の事例______________

「屋根通気部材の施工不備」
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◆写真解説

屋根通気を確保するための部材(段ボール)、下から押すと浮き上がる。
端部の留め付け不良。ウレタン吹き付けの圧力で通気が塞がれる可能性が高い。

 

◆内容説明

ウレタン吹き付けのシェアの拡大で、屋根断熱仕様が増えてきた。
そのため、屋根通気の不備による野地板の結露が急増しています。

写真は屋根通気部材の留め付け不良。
母屋との取り合い部が全く固定されていない。
室内側からウレタンを吹きつけるため、押して隙間が出来れば
通気層内へウレタンが入り、通気を塞ぐ。

通気が塞がれば、空気が滞留し、結露が起きる。

上側の通気塞ぎを指摘すると、下の軒天へ空気が抜けるから問題ないと反論を受ける。
通気層内の空気の移動は一方通行。暖かい空気は軽いため上へ移動する。
実際、棟換気に手を当てると、暖かい空気が勢いよく出てくる。
暖房を付けると上の方が温度が高い現象や、煙突を想像していただくと分かりやすい。

 

◆対策

通気部材を施工する大工に、きちんと指示を出す。
吹き付け前に施工状況を確認する。
(足場が悪く、確認作業が困難)

 

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■(2)編集後記

屋根の点検をした際、ソーラーパネルの上にたくさんの鳥がいた。

廻りを見渡すと、ガルバ屋根には一羽もいない。
瓦の屋根は、棟だけに数羽。

鳥はソーラーパネルを好むのでしょうか。

この日は天気が良く、ガルバは熱くなっている。
ガルバに一羽もいないのは、素材を嫌うのか、熱を嫌うのかどちらでしょう。

1回だけのデータのため、今後も注意深く見ていきたいと思います。

 

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