事例1206 「スラブ筋、かぶり不足」

先月から忙しさが続いております。

昨日、50ページ超の裁判書類と雑誌原稿を書き上げ、
ホッとしましたが、まだ、たくさん書く仕事があります。

来月に入ると現場予定なども比較的余裕がでてきます。

 

■(1)今回の事例______________

「スラブ筋、かぶり不足」
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◆写真解説

ベタ基礎の鉄筋を探査した電磁波レーダーの画像。
鉄筋(赤丸)がスラブの底(表面から150mm)の位置にあり、
下のかぶりがない。縦軸が深さ。

 

◆内容説明

施主さんの撮影した生コン打設中の写真から想像すると、
原因は作業員が鉄筋を踏み、サイコロがずれた。

スラブ筋はD10@200mm。
人が鉄筋を踏めば、サイコロがずれる可能性が高い。

スラブ筋下の最低かぶり厚さは、60mm必要。
基礎の下部分のため、修理は基礎をやり替えるしかない。

コンクリートを打たれてしまえば、分からなくなる事例、
今回は、欠陥検査で実施している鉄筋探査で発覚した。

 

◆対策

上を歩いても、弱く感じないスラブ配筋はD13@200mm以下。
@150mmだとかなり頑丈に感じる。
そもそも、瑕疵保険基準のベタ基礎配筋にD10の選択はない。
構造計算でOKであっても、スラブ筋はD13にする。

 

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■(2)編集後記

新築検査の完成検査で、いろいろ指摘を出したら
現場監督の顔色が変わった。

当初は普通な感じでしたが、見るからに苛立っている。
修理の段取りが面倒だからでしょう。

社内検査をきちんとしておけば、指摘はそれほどでないはず。
自分の怠慢が原因なのに苛立ってどうすると思います。

指摘を出しても、その内容が理解できない現場監督が増えています。
日常業務に余裕がなく、自分自身レベルアップを図ろうとしない、
会社の方も勉強する機会を与えないのが原因だと思います。

建築の学校を出てきても、現場では即戦力にはなりません。
社会人になってからの勉強が大事なのに、会社に入れば、
段取りや雑用ばかりやらされている印象しかありません。

 

 

 

 

 

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