事例1362「床が抜ける」
10月に入っても夏場の結露、カビ調査依頼が止ま
りません。今年は通年で昨年に比べ、2割くらい
調査数が増えたと思います。
🔳1 今回の事例____________
「高い含水率」
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◆写真解説
木造の床束、含水率が91%。漏水、雨漏りでは
なく、床下の湿気が原因。腐朽が進み、床が抜ける
危険がある。
◆内容説明
普段の検査でも、木材の含水率30%~50%くら
いは よくありますが、漏水、雨漏り以外で、90%
台は、なかなか見ない数値です。
腐朽、強度低下は確実で、シロアリ被害の可能性も
高く、早急な修理が必要な状態。
原因は床下の湿気。土が湿気ているにもかかわらず
防湿措置もせず、床下を閉じてしまったことが原因
。
◆対策
今は夏の水蒸気量が増え、床下は通常でも湿気やす
い。湿気対策を十分行う。
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🔳2 編集後記
弊社に来る調査、見積依頼は、結構、ややこしい
ものが多く、最近、依頼者によく言われるのは、
業者に対抗してくれる会社、建築士がいない。
やっと、引き受けてくれる人を見つけた。
検査を頼んだが、建築士は、被害状況の確認をした
だけで、具体的な修理の指示をしない。施工業者に
弁護士が付いたら手を引いたなどの話も多いです。
争いは調査、サポートする方も面倒なことに巻き込
まれやすいので、避ける方針の会社は普通だと思い
ます。
そのためか、争いのない新築検査や完成検査で途中
、私が業者と揉めないか、心配する方も見えます。
当然ですが、瑕疵や困っている状況がないのに、
無駄に争いを仕掛けることはありません。