事例1363「床下の空気侵入」
連休明けの今週は、問い合わせが多かったです。
どれも、ありえない、考えられないような問題が
多く発生しています。
その要因は、設計者や施工者の知識、経験不足
です。
🔳1 今回の事例____________
「床下の空気侵入」
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◆写真解説
カビだらけの床下の空気侵入。可視化するため、
床下でスモークを焚いた。入居した月からカビ被害
が発生。カビ被害は拡大し、住めない状態になって
いる。
◆内容説明
気密施工はなく、家中、隙間だらけで、床下経由で
外気を室内、1階天井裏に引きこんでいる 。そのた
め、床下、1階天井裏のカビ被害がひどい。
また、窓枠や巾木下からは外壁通気層の空気が流入
し、窓枠にカビが発生している。
気密施工は契約内容ではないと反発する業者が多い
が、実害が生じ、気密施工が原因であれば、隙間を
塞ぐ処理を行わないといけない。
◆対策
気密工事はカビ対策の面でも重要になっている。
ただ、中途半端な施工はかえって、カビ被害を拡大
することもあり、きちんと行うことが重要。
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🔳2 編集後記
調査件数が多く、書類を書くのも大変です。
特に修理要求をするところは、時間を費やします。
書類作成は、時間をかければ、きりがなく、依頼者
のために区切りをつけ、早く出すことも心掛けてい
ます。
他所の検査会社の書類を見ることがありますが、
相手へ修理要求するものでも、瑕疵の根拠や修理に
対する内容が書かれていないものが多いです。
ただ、不具合の写真を載せ、修理した方が良いと
書いているものもあります。
私が設計者や工務店の立場なら、無視するであろう
内容です。



