事例611『鉄筋相互のあき不足』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回の台風は、突風、浸水など
多くの家屋に被害が出ました。
浸水しそうになったら家が持ち上がる装置。
竜巻でも壊れない屋根、壁、雨戸などの
自然災害対策が今後、いろいろ出てくることを願います。
■(1)今回の事例________
「鉄筋相互のあき不足」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-鉄筋あき
 
◆写真解説
基礎の主筋。相互の間隔が規定より狭い。
鉄筋のあきが確保されていないと、
鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が
十分に行われない。
また、生コンが分離する可能性がある。
◆内容説明
鉄筋のあきの基準は次のうち最大のものとする。
・粗骨材の最大寸法の1.25倍
・25mm
・隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍
鉄筋がD13、粗骨材が25mmだとすると、
25mm×1.25=31.25mmが最大になる。
つまり32mm以上あけないといけないところ
20mmしかあいていない。
基礎の立ち上がり、人通口の位置、
又は配筋内容によって、鉄筋が集中してしまうことがあります。
この規定を守りたくても守れない場合、仕方がないと放置せず、
一番強度的に良い改善方法を考える事が重要です。
◆対策
工場で組み立てる「組鉄筋」を使うか、
配筋検査時にチェックをする。
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■(2)編集後記
欠陥住宅検査の書類作成に追われています。
欠陥検査を依頼するきっかけは、
少し気になる箇所があり、私が根拠を付けて書類を書き
業者に直させたいという意向がほとんど。
しかし実際に検査に行くと、いろいろ重大な指摘が出て
気にしていたことが小さいことに思え
どうでもよくなってしまう方が多いです。
今、書いている現場も、信じられないような
重大な構造欠陥を発見しています。
重大な構造欠陥は、大地震が来るか、
きちんとした検査を入れない限り、知ることはできません。
昭和56年以降の建物は安全だと
テレビや雑誌などで言っていますが、
重大な手抜きをされていては、そうとは言えません。

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