事例1003「コンクリート硬化不良」

今週は毎日遠方への移動と打ち合わせに時間を取られました。

車の年間移動距離は約4万キロ。
プラス新幹線、飛行機を含めると相当な距離になります。

移動時間が長い時は、その時間で仕事をします。

 

■(1)今回の事例______________

「コンクリート硬化不良」
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◆写真解説

基礎コンクリートの硬化不良。
一部分だけ表面が柔らかく、手で簡単に削れる。

 

◆内容説明

新築の家の床下に潜ったときに撮影。

表面が砂のようになっていため、定規の先で削るとポロポロ取れてきた。
その状態が奥まで続く。

考えられる原因は、型枠に異物が付いていて、その成分が硬化を阻害した。
硬化してない部分を削り取り、補修材を埋めて修理。

他には同様の個所がなく、はっきりした原因は分からない。

 

◆対策

打設前の型枠の汚れ、型枠を外した後のコンクリート表面のチェック。

 

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■(2)編集後記

ハウスメーカーの現場監督に専門知識を求めてはいけません。
建築基準法はもちろん、社内基準も知らない人がいる。

最近、弊社の指摘に対し「間違ってない」と反論した監督がいた。

間違っていない根拠を示せと指示をしたら、防火の指摘なのに
構造認定を受けていると報告をしてきた。
全く意味を理解していない。

営業なら仕方がないと思えるが、現場監督がこうでは依頼者は不安になる。

その後も施工マニュアルどおりだと言い張るので
マニュアルを開示しろと言っても出してこない。

この監督が特別ではない、大手ならどこの現場監督も似たようなもの。

私が20代後半でハウスメーカーをやめたのは
メーカーにいると専門知識が身に付かない。
せっかく資格を取ったので、もっと勉強したいと思ったからです。

やめたときの年収は700万円超。
周りからはもったいないと言われたことを覚えています。

大手メーカーは仕事が分業化されているので、専門知識が無くても務まる。
現場監督はお客さんや業者の対応が上手なことの方が大事。

今回の指摘をした件。メーカー側がミスをなかなか認めないのは
ミスを認めると数百件、数千件の現場に波及する恐れがあるからでしょう。

ただし、リコール制度がないため、過去の物件を切り捨てることは可能です。

 

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