こんな質問が来ました。
「昨日、さんまのからくりTVでやっていた
芸能人の家の欠陥事例。
ビー玉が転がれば、欠陥であり、業者に修理を
要求できるのか」
(↑数年前、私が解説したニュース番組で使われた画像)
傾斜の程度が大きくなくても、ビー玉は転がります。
地盤沈下でない床の傾斜の場合、何が原因で
床が下がっているかを見極める必要があります。
梁はある程度、たわむことを想定しています。
想定内であれば、ビー玉が転がっても
瑕疵とは判断されず、修理の要求は難しいです。
今現在、床が下がった家を修理させています。
梁にかかる屋根荷重、床荷重に対し、構造の設計が
不適切であったために大きく梁がたわみ、
大地震時に危険と判断したからです。
テレビは、ビー玉が転がるところなど
絵的な分かりやすさを求めます。
本来、木造3階建ては、構造、防火違反を疑うべきです。
床の傾斜だけをクローズアップすれば、
ビー玉の転がりだけを気にして、隠れた瑕疵の存在を
気にしなくなります。
教養番組ではないので、仕方がありませんが、
視聴者のためになるような構成にして欲しいですね。
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ビー玉の転がり
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