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事例459『耐力壁 受材が薄い』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
3月の年度末、道路工事があちこちで行われています。
今日も工事の影響で2ヶ所ほど渋滞にはまり、
多少余裕を持って出たのに、到着がぎりぎりになりました。
 
■(1)今回の事例________
「耐力壁 受材が薄い」
________________
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-耐力壁受材
 
◆写真解説
 
ダイライトなどの耐力壁は長さ50mmの釘で固定する。
写真は入隅部の受材が薄く、釘の先が抜けている。
これでは50mmの釘を打つ意味がなく、耐力低下につながる。
 
 
◆内容説明
面材の厚さが9mm。
50mmの釘に対し、受材は40mm以上必要です。
ダイライトの施工マニュアルや公庫仕様書には
受材は40×30mm以上を使うと書いてある。
本例は、材の断面は合っているが、取り付ける向きが間違っている。
(マニュアルにイラストが載ってます)
このような、反対に付ける間違いが多い。
大工さんが、意味を考えすに取り付けるからでしょう。
◆対策
 
この件は、保険の検査員などは指摘しないようです。
断熱材施工前に確認しないと、見えなくなります。
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■(2)編集後記
親戚で家を建てる人がいて、相談を受けた。
契約前の複数社の図面をチェックし、
・敷地環境を配慮していない図面。
・2階建て木造住宅、基準法上、構造はOK。
 ただし、構造計算すると確実にNGが出る間取り。
 
などのアドバイスをしました。
設計して欲しいと、知人などから頼まれることがありますが、
現在は、検査専門で設計は行いません。
検査だけで多忙な今、兼業をすると仕事がおろそかになり
依頼者を裏切ることになります。
建築士にとって、欠陥住宅を造らないことは難しいです。
もちろん、小さな欠陥も含めてのことです。
細かく図面を書けば書くほど、不整合やミスは増える。
職人が現場で造るもの、ミスがないとは言えない。
また、完璧を求めるお客さんの現場ほど、なぜか職人がミスをする。
「欠陥住宅を絶対に造らない設計士です」と自分で言う人がいたら
年間1、2棟だけに集中して設計監理する人か、ただの嘘つきでしょう。
また、「欠陥住宅」というネガティブな言葉で不安を煽り
裏側の営利な部分を隠した、工務店、設計事務所の組織もあるようです。
何にしても、きちんと見極めることが大切です。
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