事例360(ホールダウンのビス抜け)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 近所の三洋堂書店に行く度、レジで
 不要な本を売ってくださいと言われる。
 
 今まで、本は廃品回収に出していたが、
 昨晩、読み終わった本を60冊ほど持っていくと
 3500円ほどで買い取ってくれた。
 
 本棚の整理にもなり、いいことを知りました。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「ホールダウンのビス抜け」
 __________________
 
 360
 
 
 ◆写真解説
 
 ホールダウン金物のビス抜け。
 5本中2本抜けている。
 
 これでは所定の引抜き力に耐えられない。

 
 ◆内容説明
 
 柱が大地震時に抜けないように
 取り付けられている金物。
 
 慌てて施工したのが、ビス抜けの原因だと思います。
 
 
 
  ビスが2本抜けていても、たいしたことはない。
 
  ビスが2本も抜けている。これはいけない。
 
 
 施工した大工さんはきっと前者の考えでしょう。
 
 「単価が安いから、丁寧にビスなど打っていれない」
 こんな捨て台詞を言った大工さんもいました。
 
 
 また、壁を張ってしまえば、見えなくなるという
 意識も高いと思います。
 
 
 ◆対策
 
 金物一個づつ、ビスの有無まで細かく検査をする。
 
 
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■(2)編集後記
 
 
 本日、検査に行った現場での出来事を紹介します。
 
 木造住宅の躯体構造の検査。
 構造材である「筋交い」を、大工さんが
 大きく切り欠いた箇所を発見。計5ヶ所あった。
 
 筋交いの切り欠きは、建築基準法に違反する行為であるし、
 大きな力がかかれば、材自体の破壊につながる重要なこと。
 
 
 そこで私は、同じ時間に検査に来ていた
 瑕疵担保保証の検査員が、
 気がつくように、目立つ印をその箇所にしておいた。
 
 しかし、この検査員は見ていたにもかかわらず
 「問題はありません」と言い、
 15分程度で検査を終え、帰ってしまった。
 
 これ以外の不備として他に、金物の未施工が5ヶ所あった。
 
 
 私から見て、一番まじめに検査していると思う
 「JIO」さんでも、検査はこんな感じです。
 
 
 検査員を責めるつもりはありません。
 
 王様が裸でも
 「王様の服はすばらしい」
 
 と言うしかない状況で雇用されているはず。
 
 
 これは検査に限らず、材料メーカーの社員でも同じ。
 業者に不利なことは、事実を曲げてでも
 言わないように教育されている。
 
 1回限りの客(施主)より、リピーター(業者)を大切にする。
 これは商売の原則だから、仕方がない。
 
 もし、彼らが「王様は裸だ」と勇気を出して
 言ってしまえば、そこに居れなくなるでしょう。
 
 
 だから家を建てるとき、周囲に自分の味方はいない
 と思ったほうがよい。
 
 
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