こんにちは住宅検査カノムの長井です。
前の事務所は11月になると
暖房をつけていましたが
移転した事務所は南向きなので暖かく
夜でもまだ暖房は必要ありません。
省エネに貢献しています。
■(1)今回の事例__________________
・「ホールダウン金物のズレ 」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
ホールダウン金物の埋込み位置が端すぎる。
鉄筋同様、かぶり厚(4CM)の確保が必要。
◆内容説明
写真は鉄筋に干渉し
外側にホールダウンがずれている例。
ホールダウンは大きな引き抜き力がかかるため
あまり端過ぎても基礎の破壊につながります。
基礎上部で金物取り付けの際も
柱の端部へ寄ってしまい好ましくありません。
かぶりを確保することはもちろん。
鉄筋を曲げてでも
正規の位置へ入れるべきです。
◆対策
基準法ぎりぎりの基礎幅120mmでは
鉄筋の横ズレの許容範囲がかなり少なく
このような事例は起きやすい。
職人さんの精度が悪ければ
基礎幅を広くする設計も必要です。
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■(2)編集後記
「明日検査できませんか」など
建売住宅の完成検査は急な依頼が多いです。
理由を聞くと
不動産屋さんから
「他に欲しい人がいるから即決してください」などと
契約を急がされるからです。
理由はどうであれ、
相手のペースでの契約は危険です。
不動産の売買契約の場合
そんなに慌てて本契約しなくてもいいです。
まずは購入意志をはっきりさせる必要はありますが
本契約まで期間を重要事項説明を受けたり
ローン審査をするなど多少期間を設けることは
かまわないはずです。
一生に一度の大きなの買い物、
「当たり」、「はずれ」がよくわからない状態
例えるなら くじを買うような買い方はやめましょう。