ブログ

木造住宅の構造審査

欠陥住宅の紛争で、相手業者からの反論で多いのは、
「確認申請の中間検査、完了検査に合格している」
「瑕疵保険の検査に合格している」
「メーカーが問題ないと言っている」など。

今、欠陥検査後の話し合いをしている家も、
メーカーの○○さんが問題ないと言ってくれた。
瑕疵保険会社は問題ないと言っているなどの
回答が来たため、私の方で事実確認を取った。

瑕疵保険会社の担当部署に連絡をしたところ、
対応した担当者は、マニュアルに書いてある以上のことを答えない。

今回、紛争になっている家は、マニュアル仕様に合致しない家のため、
保険会社の基準がそのまま当てはまらない。
いろいろ説明をしましたが、どうやらイレギュラーなことについて
の知識がない印象を受けました。

確認申請で構造審査が省略される2階建て以下の木造住宅。
瑕疵保険会社がもう少し、突っ込んで構造を審査してくれないと
構造安全性に欠けた家でも建てれてしまう。

お金はかかりますが、平屋や2階建てでも、
構造計算をすることを強くお勧めします。

話し合いによる解決

欠陥検査から2年。
弁護士を入れて話し合いを続けていた紛争が和解できそうです。

家の不具合の内容はひどく、請求金額も大きい。なのに、当初より、
相手側からの強い反論はなく、激しい争いではありませんでした。
おそらく、建築業者側も裁判での解決を望んでいなかったと思います。

時間はかかりましたが、裁判を選択していたら、解決はさらで先で、
金額もかなり低くなる判断だったと思います。

依頼者は、弁護士と私にほぼお任せで、自己主張を控え、
決して焦らなかったことが、結果としてよかったと思います。
新たな紛争依頼が多い中、解決する現場が出るとホッとします。

解決までの期間

緊急事態宣言が解除されるのを待っていたわけではないですが、
今週と来週は、遠方への移動が多いです。

先週参加した裁判。私が欠陥検査をしたのが5年以上前。
自分の中ではそんなに経過していないイメージですが、
書類等を見ると間違いありません。

建築紛争は解決までの期間が長いと言われますが、
5,6年かかるのは、やや長いほうです。

期間が長いため、裁判官の交代、調停員の辞任、代理人の引退など
いろいろなことも起こります。

裁判や調停の実態を知る機会は、一般の方はありません。
詳しく知れば、不動産購入時、相手任せにせず、
自己防衛するようになると思います。

いろいろな情報がネットで得られる時代ですが、
ネットで得られない情報も多くあります。





建て替えと買い取り

工事中に施工不備が発覚し、止まっていた現場。
協議の結果、買い取りが決定したとの連絡を頂きました。

昨年から建て替えが多く出ておりますが、全て直接交渉によるもの。
今回の件も、裁判などに持ち込んでいたら、補修で済まされていたと思います。
施主さんの冷静、的確な判断、交渉がこの結果につながりました。

今現在、私の検査後に建て替えを求めて訴訟を起こしているのは1件だけ。
この現場は基礎に重大な不備、明らかな建築基準法違反がある現場。
修理が難しく、修理した場合に、修理費用が建て替え金額より高くなるため、
建て替えを主張しています。

建て替えと買取りで大きく違うのは、土地を手放すか否か。
業者にとっては、買い取りの方が、修理して売りに出せるため、
金銭的な負担は少ない。そのため、建て替えではなく、業者が
買い取りを希望するケースも多いです。

買い取られた物件はその後、マネーロンダリングのように不動産業者を何社か経由し、
欠陥の情報がなったことにして売るケースが多いようです。

役所の判断

欠陥住宅について、役所へ相談に行くと、
「確認済証、検査済証が交付されている=基準法に適合」
という判断で、深く関わろうとしない。

民間検査機関を監督するのは、行政であり、
違反建築物に検査済証が下ろされていると体裁が悪い。

仕方なく裁判を起こし、明らかな基準法違反を主張しても、
「基準法違反であっても、全て修理が必要とは限らない」と
裁判所が判断することがある。

意外かもしれませんが、これが現実です。

有利な条件で解決している事例は、ほとんどが直接交渉によるもの。
昨年も何名かの方が、建て替え、買取りなどを勝ち取りました。
ポイントは、責任を取れる業者を選んでいたことと、交渉、戦術の上手さです。

いろいろな事例に関わらせていただき、勉強になることがたくさんあります。

建て替え決定

昨年初めころ、欠陥住宅検査に入り、その後、建て替え要求をしていた現場。
調停が不調になり、弁護士が裁判準備を進めていたところ、
相手業者が建て替え費用を払うと連絡があり、急遽決着しました。

今回の判断は、予想外でしたが、当初から完全に逃げる感じはなく
経営者が思い切った判断をされたと思います。

今回のようなケースは過去にいくつかあります。
やはり、家を建てるときは、依頼する業者のトップを良く見極めることが大事です。
ただし、経営が良くないと、人柄が良くても責任が取れないため、
経営状態も良いことが条件です。

 

 

欠陥検査

朝6時30分出発の飛行機に乗って、欠陥検査に行ってきました。
早朝便があるおかげで、遠方でも朝から検査をすることができます。

昨日、検査した家は、業者にとっても自信作の家で、
一見すると何の問題もないように思います。
ただ、いろいろ見ていくと、不具合だらけ。

原因は、業者の無知。このパターンは非常に多く、
欠陥に気づかず、生活している方は相当数いると思います。

家は不具合があとから発覚するケースが少ない。
そのため、きちんと造ろうとする会社が少ないです。

 

検査料の相場

完成して引き渡しが済んだ建物。不具合が多くあるが、
業者が修理を拒否しているため、裁判をする予定で、
検査依頼を受けました。

検査書類を出した後に、依頼者が地元の弁護士に相談に行ったところ、
書類は多いほうが良い、私の知っている建築士にも検査をさせたらどうかと
提案されたらしい。その検査料金は100万円。

壁などを壊して検査するわけでもなく、30坪を切る小さな家で
かつ、目視だけの検査でこの金額は高すぎる。
私が先に検査に入り、相場を知っていたため、
依頼をすれば、とことん搾取されると思い、断ったそうです。
ただ、知らないとそんなものかと思って依頼する方もいると思います。

過去、裁判の鑑定で選任した建築士。
現場に居た時間が雑談を入れて2時間ほど、数ページの書類作成で
100万円だったという話を聞いたことがあります。

土地や家を買う時も同じですが、相場を知らないと騙されやすいです。

 

 

 

建築紛争

今年に入り2つの裁判が終わりました。
そのうちの一つは、5年ほどの間、現場や裁判所に何度か足を運んだり
書類もいくつか出すなど、関わりが深い裁判でした。

終わる現場もあれば、始まるものある。
この数ケ月間に、新たに始まる裁判は4件。

これ以外に、話し合い中のものが4件あり、決裂すれば裁判となるため、
紛争の手持ちは増えそうです。

不具合が発覚して、裁判になるかならないかは相手次第。
何度も言っておりますが、業者選びが重要です。

 

 

検査書類 

週末、完成させた欠陥住宅の書類は70ページ超え。
最近の傾向として、書類のページ数が増えています。
指摘項目が多くなっているのが一つの要因です。

欠陥検査の値段設定は大きく分けて、現場検査と書類作成。
現場検査の方が高い印象だと思いますが、実は、書類作成の方が、
現場検査より時間を要するため、費用配分は上です。

ページ数の増加により、作業時間が増えれば、
価格改定も検討しますが、今のところ改訂予定はございません。

昨年末、たくさんの欠陥住宅検査を行いました。
指摘に対する相手側の回答が、いくつか出てきております。
1件は、来月から大改修が始まります。
住みながら工事ができないため、寒い時期ですが仮住まいになります。

 

 

安心への第一歩!まずはお気軽にお問い合わせ下さい売り込みは一切致しません

052-739-5471 平日受付9:00〜18:00

090-6614-1376 ソフトバンク 土曜日も対応

有限会社カノム 名古屋市守山区小幡南三丁目20-28 シャトー小幡駅前 303

即対応・土日検査可

24時間受付 メールでのお問い合わせはこちらをクリック

ページ上部へ戻る

Contents

著書のご案内

『ホントは防げる欠陥住宅』
日経BP社 (2018/9/25)

『ホントは防げる欠陥住宅』書籍陰影

「欠陥防止の勘所」
2021年1月号~6月号連載
『日経アーキテクチュア』

『日経アーキテクチュア』書籍陰影

「現場で役立つ 欠陥防止の勘所」
2015年4月号~2021年4月号連載
『日経ホームビルダー 現在休刊』

『日経ホームビルダー 家づくりの軌跡が示す未来への道筋』書籍陰影