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機嫌が悪い大工

新築検査の現場で、大工の機嫌が悪かった。
現場に入った際、大工が電話で誰かに文句を言っているのが聞こえた。
その後、作業が始まったと思ったら、資材は投げるし、仕事が荒い。

監督がいなかったので、構造金物未施工の指摘を伝えたら
監督に言えという返事で、これに腹が立ったのか、
指摘を出した後は、さらに物を投げる音などが大きくなった。

現場監督が「大工の邪魔にならないように検査してください」と
言っていたのは、普段から機嫌が悪い大工だったかもしれません。

元請け業者が完全に舐められ、異常な状態。
私が元請けの責任者か経営者だったら、即やめてもらいます。

怒りの原因は、おそらく、金銭か工期でしょう。
段取りが悪く、儲からない。工期がなく、急がされるなど。

岸田内閣は、賃上げを目標としていますが、
建築業界の現場は無理だと思います。

資材高騰に加え、手取り10万円くらいの外国人が増え続けている間は、
日本人の職人の賃金は上がらないでしょう。



高さ制限を無視

この前、欠陥住宅検査に行った現場。
図面と建物を見比べると、屋根形状の違いに気づいた。

厳しい高さ制限がある土地。
設計図書では、規定の高さを超えないよう、屋根の一部を下げていた。
にもかかわらず、現場の屋根は図面を無視して施工。
規定の高さを超えていた。

普通、高さや面積に関わることは、完了検査でチェックされる。
検査済証が発行されたということは、検査員が見落としたと思われる。

検査済証が発行されていても、違反建築物です。
高さの制限違反のため、隣の家の日当たりに影響が出ます。

その他、施工も全体的に杜撰。
書類をまだ送っていませんが、
相手の出方によっては、行政への告知、
TV取材を検討しようと思います。


検査の出戻り

先週、今週だけで新築検査の出戻りが2回ありました。
(出戻りとは、工事の遅れなどで検査できずに帰ったこと)

原因は、工程に余裕がなさすぎるのと、
現場の進行状況を監督が把握していない。

最近では、アプリで現場の進捗が共有できますが、
遅延を職人がチャットで報告せず、
情報自体がアップデートできていなかったりします。

現時点では、デジタルツールよりは、現場監督さんの能力が重要。
デジタル化に予算を掛けると同時に、監督さんの教育も行って欲しいと思います。

最近の話ですが、新築検査の現場で、図面に記載がなかった
断熱材の種類を監督さんに聞いた。
答えは、グラスウールでしたが、
後日、現場に行ったらウレタンが施工されていました。

新卒でこの業界に入った監督さん、
断熱材の種類をよく分かっていないようです。

私が社会に出た頃でも、専門知識の研修はほとんどなく、
仕事をしながら覚える方針でした。
自分から勉強する気がないと、無知なままです。


新築検査の必要性

合板などは価格の高騰が続いているようですが、
先行きを予想できるようになったためか、
ウッドショックの不安はやや緩和されているように思います。

先日、読んだデータによりますと、ここ10年で住宅価格は
平均20%ほど上昇しているようです。
さらにウッドショックによる追加費用もあります。

住宅購入者が費用を削減するため、何を削るかの選択で、
私共が行っている施主依頼の新築検査が対象になりやすいようです。
ウッドショックの影響による工務店からの追加請求額が安くないため、
金額的には対象になりやすいかと思います。

検査を提供する側から勧めると営業的に聞こえてしまいますが、
検査の必要性に関しましては、入れないよりは入れたほうが良いです。

施工品質に関し、品質を意識している会社と
そうでない会社に2分されます。

品質を軽視している会社の現場に入ると、
検査の手間が3倍くらいかかります。


検査妨害

このところ検査妨害が相次いでおります。
7,8月で5件もありました。

20年ほど、この仕事をしてきて、初めてではありませんが、
今までは、数年に1回、あるかないかの頻度です。

事前に検査に入ることは、お客様を通じて許可を取っております。
また、着手前に現場監督へ検査の概要などを伝えてあります。
現場監督が、検査に入られると鬱陶しいと思い、
現場に来れないように、わざと工程を教えない行動に出ることが多いです。

工事中の検査は、監督の協力なしでは検査ができません。
監督の言い訳として「現場は職人任せだから工程は分からない、
現場にはめったに行かない」という回答もありました。

また、当初は検査に入ることを了解しておきながら、直前になり
「カノムの検査を受ける自信がない」と申し出た業者もいました。

現場の品質において、現場監督の質も関係してきます。
現場監督は人気がない職業で、有名メーカーを除けば
来るもの拒まずで採用しているケースが多い。

また、人材育成にお金をかけられない会社も多く、
そのあたりが現場監督の質の低下を招いていると思います。



中間検査飛ばし

昨日、欠陥検査に行った家。中間検査が建物完成後に実施されていた。

木造住宅の中間検査のタイミングは、建て方工事後、屋根工事完了時あたり。
おそらく設計者が、完成検査申請時に中間検査を飛ばしたことに気づき
慌てて検査依頼したと思われる。
ほぼ同時期に実施する瑕疵保険の構造検査はどうなっているか、
これから調べるところです。

不思議なのは、完成後で仕上がっているため、検査不可能だと思われるが、
「中間検査合格証」が民間の確認検査機関から発行されてる。

依頼者が直接、どのような確認をして合格証を発行したのか
確認検査機関に問い合わせをしましたが、詳細についての回答はありませんでした。

もともと、あまり細かく現場を見ない中間検査。
形式的にやっている感が、確認検査機関側にもあるように思います。


完成ラッシュ

毎年7月は完成現場が多い。
今年は月末に検査が集中しているのと、
先週の4連休の影響もあり、
今週は検査スケジュールが詰まっています。

この時期は日が長いため、何とかこなしていけますが、
冬場でしたら、スケジュールに組み込めない現場が
いくつか出ていたと思います。

忙中閑あり

普段より現場と書類作成で時間に追われ、忙しいはずなのに
来週は久しぶりにTVのロケに1日費やします。
「忙中閑あり」という、ことわざどおりです。


数年前からネット広告もやめ、新規依頼を抑制しているので
TVの出演は営業目的ではありません。

欠陥被害を知っていただくことと、悪徳業者をけん制し、
関わった紛争ごとが有利に解決することが目的です。

今週も1件、良い報告を頂きました。
未だ、書面をかわしていないので、確定ではありませんが
保証切れを理由に修理を拒否していた業者が、
対応すると言ってきました。

業者に対し、対応しないとTVカメラを入れると、
けん制をしていました。実際、撮影候補でしたが、
今回の返事で正式に撮影候補から取り下げました。

交渉カードの一つとして、マスコミやSNSは有効です。
ただし、欠陥の現象によっては、
マスコミが見向きもしないものがあるなど、
欠陥の内容や相手業者により、戦術を考えます。


謎が解けた

設計や施工者の方で不具合の原因を解明できないケースの依頼が多いです。
この週末に行った現場は、事前の簡易的な下見、図面チェックをしても
はっきりした原因が分からず、現場調査をすることになりました。

比較的大規模の現場で、見る箇所が多く、ヘトヘトになりましたが、
何とか不具合の原因をつかみました。
あとは机上で検証、計算をして因果関係を結んでいきます。

その前も別の現場で、検査会社を何回か入れるなど、いろいろ手を
尽くしても原因が分からないという内容の依頼を受け、現場へ行きました。
検査で使用する機材の種類は同じでしたが、30分で原因を解明しました。

特別な方法、ノウハウがあるわけではありません。
目を付けるポイントが的確なだけだと思います。
ほぼ休みなくスケジュールを埋め、それを20年近く
やっていれば、自然に身に付くものだと思います。

普段から難しい内容の依頼が多いため、分からなかったらどうしようという
緊張や不安はないです。不具合がある以上、必ず原因はある。
絶対に原因を見つけてやるという思いで毎回現場へ行きます。


人気観光スポット

遠方へ検査に行くと、名古屋は伊勢神宮や高山が近くでいいですねと言われます。
事務所から両方とも約150KMくらいの距離です。

今日は高山市の隣、合掌造りで有名な白川村で修繕立ち合い。
途中、荘川桜のある所を通りましたが、すでに散りかけ。
それでも、たくさんの人が来ていました。

帰り、東海北陸道で事故による火災通行止めの情報を入手。
ナビの事務所到着時間は21時でしたが、
直前で通行止めは解消。19時ころ戻ることができました。


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