事例1381「配管、梁貫通」
関東は最近、雨がよく降っていますが、愛知は雨が
少ないです。
今年は、このように地域で気候の傾向が明確に分か
れており、また、昨年までと違った気象条件も多く
それが、建物のカビ発生に影響しています。
🔳1 今回の事例____________
「配管、梁貫通」
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◆写真解説
梁に対して2本の配管が縦方向に貫通しており、その
結果、梁の断面が分断されている。梁として必要な
構造耐力を事実上喪失している。
◆内容説明
梁を切り欠いたり、穴あけする場合、構造的に影響
ない位置に切り欠き、穴あけする。
設備業者においても、梁に配管を貫通させることが
構造上好ましくない行為であることは認識している
はずです。しかし、設備機器の位置が既に固定され
ている場合、配管経路を変更できず、結果として
梁への貫通が行われることがあります。
本来は、設計段階において設備図と構造図を照合
し、配管経路が梁・柱など主要構造部材と干渉しな
いように調整すべきです。この照合が適切に行わ
れていれば、梁貫通のような構造性能を損なう施工
は回避できます。
◆対策
設備図と構造図を照合させ、その結果を報告させ
る。
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🔳2 編集後記
木造住宅において、許容応力度計算による耐震等級3
を選択する建築会社や建て主が近年増加しています
。しかし、竣工後に計算書と現場を照合すると、
計算書の誤記や不整合、あるいは計算内容が一部隠
ぺいされている事例が依然として多く見られます。
隠ぺい等をする理由は、「計算書を建て主が見ても
理解できないだろう」という考えがあるためで、
私の実務経験上、そのような不適切な扱いは全体の
約1割程度に達する印象があります。
特に大手ハウスメーカーでは、構造計算書を開示し
ない会社もあり、その場合は計算内容に誤りがあっ
ても、チェックが不可能なため、建て主が生涯気付
くことはありません。



