事例572『基礎の切断』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
GW中に引渡しの現場が多いようで、
完成時の検査が、月末にかけて多いです。
昨日も、屋根裏に入りました。
暑いですが、まだ我慢できる暑さです。
■(1)今回の事例________
「基礎の切断」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-基礎切断
 
 
◆写真解説
基礎の一部をあとから切断。
鉄筋の断面が露出して錆びている。
◆内容説明
問題は2つ。
・鉄筋が露出していて、錆びが進行し、耐久性に影響が出る。
・切断したことで、基礎に強度的な影響が出る。
基礎に開口をあける場合、設計時に鉄筋補強を検討します。
今回のようにあとから開口をあければ、補強の鉄筋は入りません。
ただし、2階建ての住宅の基礎は通常、構造計算が不要です。
ですから補強検討は強制ではなく、開口をどこにあけても
鉄筋が露出している(かぶり不足)以外は違法ではありません。
上記の理由から、人通口の位置等について、
耐力的配慮がない設計が多いです。
フラットの仕様書には柱の位置との関係など、
人通口について、少し基準が書かれています。
それらを参考にして、影響が少ない位置へ開口をあけることが重要です。
◆対策
基礎をあとから切断することはNGです。
図面時に間違いがないかチェックする。
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■(2)編集後記
昨日検査した「飯田産業」の現場。
1階床の床束が1本もない。
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-飯田産業
現場での省力化を目指している会社。
大工さんの手間はかなり軽減されるでしょう。
1階床の水平精度を念のため確認したところ、精度は良好でした。
大工工事が2人で1週間で終わったのにも驚きです。

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