事例587『かぶり不足』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
午後の検査が急に延期になりました。
来週はじめまで、スケジュールが過密なため、
この空きは、かなりうれしく感じます。
ひとつ重要な書類を書かないといけませんし、
ここ数日は、時間を有効に使うように心がけます。
■(1)今回の事例________
「かぶり不足」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-かぶり不足
 
 
◆写真解説
かぶりを取るためのサイコロが土にめり込み、
規定のかぶり厚(6CM)が確保できていない。
◆内容説明
先回に引き続き、かぶりの件。
砕石による床付けが十分固くなく、
サイコロ(かいもの)が地面に、かなりめり込んでいる。
基準6CMに対し2CM程度のかぶりしかない。
スラブ面の鉄筋ピッチが狭いと、鉄筋の上を歩くしかありません。
何度かい直ししても、コンクリート打設時に下がるため
きちんと手直しをする必要があります。
◆対策
地盤の締め固めを十分に行う。
コンクリートを流し込む前に、かぶりをチェックする。
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■(2)編集後記
今回紹介した「かぶり不足」は、ほとんどの現場で起きています。
あまり騒がれないのは、コンクリートを打ってしまえば
見えなくなるからです。
完成した家の瑕疵検査に行くと、鉄筋の位置を機械で測定します。
ベタ基礎のスラブ面は、上部からしか測れないので
下部のかぶりは、スラブの厚さからの引き算をして出します。
測定した結果、かぶりが不足していても、
スラブの下は地面であり、補修が不可能。
かぶり不足が広範囲で、今回、先回のように基準に対し
かなり不足していれば、基礎を壊すことになる可能性が高いです。
(裁判の判決などにより)
完成した建物を壊すことは、施主、業者共に相当な負担です。
もう少し、重要視されてもいい内容だと思います。

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