事例372『仕上げの瑕疵』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 先週、断熱材の検査で、厚さが薄そうな部分を発見。
 それを確かめるために、狭い隙間に指を突っ込んだら
 中指が抜けなくなった。
 
 約5分間くらい、いろいろ試しても、やはり抜けない。
 
 最後は、皮膚を傷めながら、強引に抜きました。
 
 入れるときは簡単に入ったのに、
 不思議でたまりません。
 
 
 
■(1)今回の事例____________

  「仕上げの瑕疵」
 __________________
 
 372

  
 
 ◆写真解説
 
 幅木の高さが合っていない。
 
 出来栄えが劣る、美観損傷型の瑕疵。
 気になる、ならないは個人差がある。

 
 ◆内容説明
 
 以前、新車の納車時、傷のチェックを営業から
 促されたが、面倒なので、適当に見てOKをした。
 
 その直後、運転をして帰るとき、
 メーターパネルのアクリルに、大きな傷が
 あることを発見。
 
 メーターを見るたびに、傷が目に入るが、
 OKと言ってしまった手前、
 そのまま、乗り続けた事があります。
 
 
 建物の場合も、完成時にきちんとチェックしてから
 引渡しを受けないと、
 
 生活してから、ここも、あそこもと、ちょっとした
 傷などが、気になるというケースは多いと思う。
 
 
 全てのメーカーが、仕上げの検査をし
 補修を行っているとは限りません。
 
 施主が傷などを気にしないように、
 チェックの機会を設けず、
 引き渡してしまう会社もある。
 
 住んでから後悔しないために
 よく確認してから引渡しを受けましょう。
 
 
 
 ◆対策

 ネットで評判が悪い、あのメーカーの
 完成仕上げレベルが、よかったりするなど、
 会社の名前だけでは判断できません。
 
 初めてのことなどで、チェックの要領がわからなければ
 経験のある兄弟、友人を誘うか、
 当社のような、業者に対し遠慮しない検査会社に
 同行を求めるのがよいでしょう。
 
 
 
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■(2)編集後記
 
 
 先日、検査した中古住宅。
 
 驚いたのは、隣地、道路への越境。
 2、3CMとかいうレベルではなく、
 約80CMも越境している。
 
 また、建ペイ率は60%に対し
 それを大幅に超える80%であった。
 
 
 確認申請をごまかせば、
 違法建築であっても、登記できたり、
 固定資産税課も何も言わない。
 
 つまり、当面は何の支障もなく住める。

 縦割り行政が、未だにこのような違法建築を
 蔓延らせる。
 
 基準があっても、抜け道が多ければ意味がない。
 

 
 
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