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欠陥住宅事例37

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『建物の傾き』を紹介します。
 
 
■今回の事例_________________
 
 ・建物が傾いた場合、どこまでが許容範囲?
  
  _____________________
 
 37

 
 最近、地盤に関する相談が多くありどうしても書きたくなり
 溜まっている事例の順番を押しのけました。
 
 
 写真の家は傾きが最大13/1000とひどく、サッシが締まらない、
 壁に亀裂が入るなどの症状が出ているのもかかわらず
 
 業者は「裁判やるならやれ」と言った感じです。
 
 現状補修費用は細かくは見積もってないですが予想で1.000万円
 はかかるでしょう。
 
 
 
 ところで皆さんは家が傾けば裁判で勝てると思いますか?
 
 
 
 
 実は難しいんです。
 
 
 事例はかなりあり
 傾斜の最大値5/1000、不同沈下によると思われる現象
 (配管のずれによる漏水、パネルの転落等)が多発しても
 非を認めずに裁判になるハウスメーカーがあるくらいです。
 
 
 5/1000と言っても10mの長さの家でしたら5CMの傾きです
 ビー玉は当然転がります。
 昔より基礎の剛性が上がり亀裂は起きにくいですが
 住んでいて平行感覚がおかしくなるでしょう。
 
 
 
 日本建築学会の「小規模建築物基礎設計の手引き」では
 傾斜が3/1000を超えれば不同沈下により建物本体に影響がでる
 と記載があります
 
 しかし、
 現状の地盤保証会社などは6/1000を超えないと保証が下りません
 
 よほどのことがない限り6/1000を超える事はありません
 事実、5/1000で裁判になるくらいですから保証の限度を下げる
 べきです。
 
 この前見た保証会社の書類ですが
 地盤調査した会社が軟弱地盤を指摘し杭が必要という考察なのに
 保証会社は杭は必要なしと書いてありました。
 良く基準がわかりません。
 
 
 現状は何のための保険だと言いたくなります。
 消費者は地盤保証で安心したらダメです。

 今後、法改正で瑕疵保証制度も義務付けされますが
 基準が低い、不利な約款条件では意味がないです。
 
 
 
 ◆対策
 
 地盤については造成地は注意が必要です
 特に傾斜地で擁壁を組んだ土地は良く地盤を検討しましょう。
 沈下する家のほとんどは傾斜地の造成地に建つ家です。
 
 
 住宅の地盤補強はいろいろあります
 納得いくまで業者の話を聞き、疑問があれば他の専門家の意見を
 聞くのも良いでしょう。
  

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