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相手側の圧力

先日、リフォームの不具合工事を見に行き、
やり直しの意見を出しました。

コストカットのため、必要なものまで抜いて、
不具合で使用できない状態。
下地からのやり替えしかないと判断しました。

この意見に施工者側は、おかしなことを言う
検査会社だと文句を言っているようです。
お客さんが、「では直接、話し合いの場を設
けましょうか」と、提案しましたが、今の
ところ会って話をする気はないようです。

最初、お客さんは、別の建築士に依頼。
その方は、最終的に施工者に同調するように
なり、依頼を解除、私が2番目の建築士です。

長く仕事をやっている中で、警戒されることが
多いので、おそらく、私に圧力はかけられないと
判断し、直接会うのは拒否してくると思います。

大雨の影響

先週金曜日の大雨の日、午前中は小牧市、
午後は名古屋市内に居ました。幸い、この辺りで
被害はありませんでした。

昨日は、被害がひどかった豊川市へ行ってきました。
冠水した地区ではありませんでしたが、がけ崩れを
何箇所か確認しました。
また、豊川、豊川放水路の、ここまで水が来ただろう
というラインも確認しました。

9月くらいまで、大雨に対する注意が必要です。

リフォームトラブル多発

昼過ぎまで外にいましたが、結構な大雨です。
被害が出ていないと良いですが。

いろいろな依頼がある中で、最近はリフォームの
不具合が続きました。

昔から言えることですが、リフォーム業者のレベルは、
新築に比べると、全般的に低いです。

今回、素人集団の会社が施工した、それにお金を払う
価値はないだろうという、信じられない施工を見たり
もしました。

愛知県では外壁塗装のトラブルも多く発生しています。
リフォームは、新築以上に業者選びに注意が必要です。


事例1289 「バルコニー排水管、逆勾配」

先日、打ち合わせが、ひと段落したと書きましたが、
今週末から再来週にかけて、打ち合わせ、面談予定
が多いです。

現場予定を優先するため、打ち合わせ、面談は
1日に1件、もしくは2件しか予定できないため、
余計に予定が取りにくく、ご迷惑をお掛けします。

リモートですと、場所に関係なくできるので
早い日にちでも実施可能です。

 

■(1)今回の事例_____________

「バルコニー排水管、逆勾配」
______________________ 

バルコニードレン

◆写真解説

バルコニー排水管、壁貫通部の横引き管が逆勾配。
つまりの原因になる。

 

◆内容説明

説明は、解説に記載したとおり。

バルコニーFRPの排水管は、写真の状態まで、
防水工事で施工。つなぎは、樋の業者が行います。

目で見ても分かるため、よくある事例ではありません。
ここがこんな状態ですと、FRP自体の手抜きも心配
になります。(仕上がると、手抜きが分かりにくい)

 

◆対策 

完成すると分かりにくいので、工事中にチェックする。

 

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■(2)編集後記

最近、詐欺まがいの事例が多く寄せられています。
建設業者の数が減っているにもかかわらず、
悪徳な業者が減らないのは、悪い業者の廃業、倒産
確率が低いためかもしれません。

悪い業者がいるので、新築着工数が減っても、
私の仕事は減りません。
年々、紛争事案の割合が増えていまして、数年前に
比べますと、裁判の手持ち数も倍になりました。

紛争が好きな訳ではありませんが、
(人からは好きだと思われています)
難しい事案ほど、レベルアップにもなるので、
断らず受けていたら、数が増えました。

事例1288 「基礎断熱材 配管まわり欠損」

連休あけから、打ち合わせが、ほぼ毎日続いています。
昨日は移動を含めたら約6時間打ち合わせ。

紛争解決に向けての打ち合わせが主で、
先送りできないものばかり。
今週でピークを超えそうです。

 

■(1)今回の事例_____________

「基礎断熱材 配管まわり欠損」
______________________ 

基礎断熱材欠損

◆写真解説

基礎断熱材、配管貫通部の欠損。
現場監督が指示をしないと、職人は補修を怠る。

 

◆内容説明

よく指摘をする内容。
状態から、先に配管を施工し、あとから断熱材を
貼ったと思われる。断熱材を貼ったのは大工で、
大工が補修を怠った。

省エネ基準が厳しくなっていますが、多くの職人の
意識は昔のまま。
断熱材は隙間なく施工するという意識がない。

現場監督、職人ともに、勉強する暇がないのが、
現状だと思います。

 

◆対策

社内検査で床下をチェックしない会社が大半。
見えなくなる前にチェックするか、
写真の提出を求めると良い。

 

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■(2)編集後記

ある著名人がこんなことを言ってました。

「自然に対し、不調和な設計の家が多くなっている」

雨降りに対し、軒ゼロ。
外気を遮断する高気密、高断熱などのことを
言っているのでしょうか。

自然に逆らえば、不具合が起きやすいのは当然です。
流行に飛びつき、よく考えて設計、施工しないため、
軒ゼロの家で雨漏りが多く、高気密高断熱の家で
カビ問題が多く発生しています。

自然に逆らったとしても、よく考え設計、施工すれば
不具合が起きず、快適な家になります。
それができている会社は少ないです。

 

久しぶりのセミナー

今月は、コロナの影響で無くなっていた仕事のうち、
TVと一般向けのセミナーを再開しました。

写真は先日、石川県で行ったセミナーのもの。

欠陥住宅セミナー

設計事務所主催、気密測定で全国的に有名な白山市
の福田温熱空調さんとのセミナーでした。

私の時間は1時間。コロナの自粛期間もあり、内容
は全て刷新。最近の話題だけに絞りました。

主催された設計事務所さんは、性能にとことん
こだわり、極限の数値を目標としているため、
セミナーを聞きに来る方も、かなり勉強されている
方ばかり。セミナー後の質問の多さは予想外でした。

専門的な話ばかりの堅苦しさもある中に、福田会長さん
のお笑いを誘う定番パターンもあり、良いセミナー
だったと思います。


ロキポで動画公開中

昨日の放送「ロキポ」で公開されています。

https://locipo.jp/creative/6732b13f-37fe-4d71-96a9-7c13dbf05c7b?list=07738b35-6ce6-48b6-92f7-00167a95bb12

本日のTV放送

また後日、ブログで紹介しますが、
昨日は、石川県で一般の方向けのセミナーでした。

セミナーへ向かう途中、CBCのディレクターから、
連絡があり、今日放送予定の相手業者が、放送中止
を求めて、会社やディレクターの携帯に何度も電話
をかけてきて、その対応について、相談を受けました。

他社テレビ局でも、何度も欠陥住宅を放送をして
いますが、ここまで抵抗する業者は初めてです。

今日の昼間もおそらく、弁護士を使うなど、最大限の
抵抗をしてくると思います。

今朝時点では、放送は予定どおりです。

15日放送決定

先日、ロケを行った放送時間が決定しました。
CBCテレビ「チャント」。15日月曜日、18時15分
くらいからの放送予定です。
(重大な事件があると変更の可能性あり)

VTRを見ていないので、確定ではありませんが、
不具合の放送内容は以下です。

・虚偽の確認申請 3階を2階建て
 その結果、構造NG、容積率オーバー
・外壁のカビ、ひび割れ
(モルタルの厚さが薄く、防火性能違反)
・基礎の鉄筋切断
・梁を切り欠いて、換気扇を設置
・屋根組の緊結不良、見せ梁のひび割れ多数 など

ディレクターからの情報によりますと、相手業者は、
取材に対し、修理すると言ったそうです。
建て主から聞いている相手の情報からすると、
信じられません。

やはり、TV局が取材に入れば、風評被害を気にせずには
いられないでしょう。
今現在、私が検査をして、修理を拒んでいる業者が、
これを見れば、次はうちに来るのではないかと、
心配になるでしょう。
裁判中でも、代理人が付いていても、撮影対象です。

お勧め動画。耐震の知識

福和先生、最近、ますます発言が過激になってます。

先生の公演は、買わない方が良い地域など、
はっきり意見を述べるので、家をすでに購入した方は、
聞かない方が良いかもしれません。

今回、番組上、詳しい説明がないので、誤解をされ
そうな内容もありますが、本筋は間違っていません。

構造計算した建物が弱いという話も、全ての建物に
当てはまるものではありませんが、有り得る話です。

これについては、今週日曜日の石川県でのセミナーで
解説する予定です。

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