事例454『鉄筋のあき』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
法律強化によって、悪質な欠陥住宅は減っている。
しかし、基準、仕様が変わっていく中で、無知型の欠陥が増えている。
今週検査した家。使用材料のランクが図面と違いすぎる。
業者も、設計士も私が指摘するまで気づいていなかった。
高性能をうたいながら、低性能な家がたくさんあります。
 
■(1)今回の事例_____
「鉄筋のあき」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-鉄筋のあき
 
◆写真解説
 
鉄筋の間隔が狭いと、ジャンカなどコンクリート打ち込み不良
が起きやすく、付着力を弱める原因となる。
約31mmあきが必要なところ、22mmしかない。
 
◆内容説明
必要な、あきの基準は、
・鉄筋の呼び名数字の1.5倍。(13×1.5=19.5mm)
・粗骨材最大寸法の1.25倍。(25×1.25=31.25mm)
・25mm
のうち、最も大きい数値。
つまり、本例では31.25mmあきが必要です。
写真はわかりにくいですが、22mmしかあいていない。
 
◆対策
 
細かな基準は、基礎屋さんが知らないことが多い。
図面に寸法が書いてあると、間違いは起き難い。
 
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■(2)編集後記
先週のニュース。
「首都直下で起こる東京湾北部地震で、これまで想定していなかった
震度7の揺れが都心部を襲う可能性があることが分かった」
震度7と言っても、揺れ方や地盤によって建物への影響が違う。
耐えられる建物を造ろうと思えば、ぎりぎりの耐震性能ではなく
安全を見て、震度8とかを想定しないとダメでしょう。
この予想が当たれば、建築基準法をぎりぎりクリアしている建物は
危険である可能性が高い。つまり、新耐震基準(81年)以降の建物でも
半壊などで多額の補修費が必要になる可能性がある。
81年以前の建物は、安くて購入しやすいが、
大地震が来たときに倒壊して、命や金銭を落とす可能性が高い。
地震予知に関し、いつ来るかが分かれば、買い控えもできる。
しかし、現実は無理なので、地盤含め、建物の安全を確かめて買うしかありません。
 
 
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