事例163(柱端部固定金物なし)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 住宅不況で新築住宅が昨年に比べ減っていることは
 私も今年1月くらいから感じています。
 
 当社のデータですがこれとは対称に
 「欠陥住宅」の発覚が増えています。
 
 新築から築数年まで築年数はいろいろで
 
  理由ははっきりわかりません。
 
 消費者意識が変わってきて
 疑いを持ち、
 家を調べる方が増えているからでしょうか?
 
 
■(1)今回の事例_________________

 ・「木造 柱端部の固定金物未施工」
 ________________________
 
 163

 
 
 
 ◆写真解説  ↑クリックすると拡大します
 
 木造で地震時の引抜き防止のために
 基準法で定められている柱端部を固定する金物。
 いまだに付いていない現場が多い。
 (写真は金物施工例でありOKです)
 
 
 ◆内容説明
 
 木造住宅において構造上主要な部分の
 継ぎ手、端部(仕口)はボルト締めなどで
 緊結することが必要です。(施行令47条)
 
 また、平成12年の告示1460号二で
 柱の配置や引き抜き力の計算によって
 緊結方法を決めるようになりました。
 
 
 平成12年の告示が出てから今年で
 すでに9年目。
 
 この法律は全てに浸透していないようで
 今年に入り、すでに5件ほど金物未施工を
 見つけました。
 
 手抜きと言うよりは
 無知から起きる事例です。
 
 木造2階建ては
 構造面での行政チェックが甘く、
 建築士の関与も少ないためにこのような
 問題がなくなりません。
 
 
 大地震時に柱が抜けないようにする金物ですから
 金物が付いてなくても普段、支障はありませんし
 気づくこともないでしょう。
 
 自覚症状のない病気のようなものです。
 
 
 
 ◆対策
 
 問題のある現場はまず、
 金物をどこに付けるかの図面がありません。
 
 施工についてはこの金物類は数が多く、
 大工さんに全て任せることは無理があります。
 
 計画(計算、図面化)→施工→検査 が基本です。
 
 
 すでに建ててしまった方
 今からでも検査できます。
 
 X線撮影を使えば見えない箇所はありません。

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