ミニコラム「勝手なリフォーム」

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 年度末、道路工事が多いですね。
 西松建設の事件を聞いていると
 このような工事が不信に思えます。
 
 
■ テーマ____________________
 
 ・勝手なリフォーム~先回の詳細解説
 _______________________
 
 
 この仕事をしていて私が一番落ち込む時は
 
 依頼者が明らかに被害者だとわかっているのに
 どうにもならない状況に追い込まれた時。
 
 
 このような状況になるには
 相手業者の倒産などもありますが
 依頼者側に問題がある場合も多いです。
 
 例えば
 1、弁護士費用がなくこれ以上踏み込めない
 2、相手を恐れあきらめてしまう
 3、書類にサインしてしまい法律上なんともならない
 
 
 今回、上記3の実例を一つ紹介します。
 自分たちの落ち度から最終的に泣き寝入りした例です。
 
 
 内容につきましては
 話を詳しく聞いたり現場、書類の確認で
 事実であることは確認しました。
 
 ここに記載する意味は
 相手の会社を批判中傷したり、
 記載によって何か助けを求めるものではありません。
 内容を多くの人に知っていただき役立つことで
 被害者本人が精神的に少しでも満足したい希望があります。
 ただ、本人が体に障害がありパソコンの操作が出来ないので
 私がかわりに内容を紹介します。
 
 こんなことが実際にあるんだ
 気をつけようと思っていただいたら
 本人も少しは満足できると思います。
 
 
 先回の写真
 150

 ◆写真解説
 希望を無視しリフォームされた例。
 左が希望、打ち合わせの図面。右が実際完成した図面。
 玄関(黄)、キッチン(緑)、トイレ(赤)
 、浴室・脱衣(青)全て位置が違う。

 ここからが本文↓
 
 Aさんは築20年の木造住宅のリフォームを
 今から3年前に計画。
 歩行がかなり困難で介護保険を使い
 水まわりの改良とバリアフリーにするのが主な計画だった。
 
 業者選択に際し、
 新築当時、地元工務店へ依頼しいろいろ揉めたので
 今度は大手ハウスメーカーへ依頼しようと
 最初から決めていました。
 
■過ち1・・(大手メーカーがリフォームが得意とは限らない)

 
 H18年1月ハウジングセンターへ行きB社と相談。
 リフォームも可能で介護リフォームも
 出来ることを確認し話を進める。
 
 
 最初にハウジングセンターを訪れてから1ヶ月後
 予算が500万円と最初に伝えたのに
 1500万円かかると担当のC所長に言われる。
 
 ここで一度は断るが
 C所長が何とか予算内に収めると言い保留状況にする。
 
 ■過ち2・・(1500万が500万に ここでおかしいと思うが断らない)

 
 その後3月30日の夜、突然C所長が訪れ
 いくらだったら契約できるか迫られ
 この日、図面、見積書もないまま
 500万円の契約をしてしまう。

 ■過ち3・・(安易な契約に落ち度があった。この日は
       会社にとっての決算でありノルマの足らないC所長が
       契約を急いだだけと思われる)
       
 
 その後、5ヶ月間何も進展がなく
 9月上旬 いきなり職人が来て解体工事が始まる。
 この日はじめて、図面、設備仕様、工程表をもらう。
 図面は要望と違い勝手に書かれたもので
 ストップをかけるがそのまま強引に工事が継続。
 
 ■過ち4・・(工事を無理にでも止めなかった)

 
 納得いかないまま工事は約2ヶ月で完成。
 勝手に始めたため介護保険は適用されないまま
 工事途中の9月末、工事代金全額支払い。

 ■過ち5・・(納得ができないのに工事中に100%
       代金を払っている)
       
 
 工事が終わって1ヶ月後の12月末の夜
 電話アポなしにC所長が訪れ
 「儲けがなかったので追加代金300万円払え」と言った。
 これを拒否するといくらだったら払えると
 サラ金の取り立てまがいの脅しを受けて
 150万円の支払いの約束をして追加注文書に捺印
 後日代金を支払う。
 
 ■過ち6・・(その場で了解してしまった。
      1日おいて専門家に相談するなどするべきであった)
      
      
 翌年1月
 今までの経緯が納得できないので
 C所長を呼び工事のやり直しなどを求める。
 
 その後、D支店長まで出てくるが
 意見を押さえ込まれ最終的に同年(平成19年)3月、
 今後一切の債権債務がないことを確認する合意書に
 サインさせらてしまう。
 
 ■過ち7・・(書類の意味をよく把握せずにサインした)

 
 この後もやはり納得がいかずメーカーへ連絡するが
 対応は悪い。
 何度かやり取りしているうちにC所長、D支店長が転勤で
 いなくなり当事者との話ができなくなる。
 
 それでも苦情を言い続けると
 最終的に平成20年8月 メーカーが弁護士を代理人に立て
 社員とコンタクトが取れにくくなる。
 
 役所や消費者センターへ泣きつくが
 相手にされずたらい回し、話が嘘だと思われ
 叱られたことも
 
 結局、同情した人が当社をネットで見つけ紹介。
 
 私が現場確認し見積もりなどの照合をする。
 
 ・軽微な瑕疵 3点
 ・契約違反
 ・数量、内容がいい加減な見積もり項目多数発覚。
 
 これをもとに弁護士の判断を仰ぐが
 合意書が効いているので何ともならない
 可能性が高いとなる。
 
 やりかえ、返金はあきらめ
 最終要望を少しに絞ってお願いすることに
 
 ・外したカーテンレールの返却
 ・工事でダメにした家具の弁済
 ・段差の緩和 など
 
 を求めたが結果、全て却下
 冷酷な対応を受け、泣き寝入りが決定。
 
 
 本文は以上。
 

 わかっているつもりでも
 相手のペースのはまると同調してしまうのは
 誰でもあることです。
 
 富士ハウス倒産の事件でも
 着手前に7割支払うのはおかしいと思いながら
 払ってしまった方が大半であるのはないでしょうか。

 
 
 今回はC所長のノルマ達成のために
 Aさんが利用された。
 
 景気が悪くなればこのようなノルマに苦しむ
 社員の不正が増えるかもしれません。
 
 
 
 振り込め詐欺対策と同じで
 騙されないように
 相手任せではなく良く考えて行動し
 疑問があればその場で判断しないことです

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