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久しぶりのセミナー
今月は、コロナの影響で無くなっていた仕事のうち、
TVと一般向けのセミナーを再開しました。
写真は先日、石川県で行ったセミナーのもの。

設計事務所主催、気密測定で全国的に有名な白山市
の福田温熱空調さんとのセミナーでした。
私の時間は1時間。コロナの自粛期間もあり、内容
は全て刷新。最近の話題だけに絞りました。
主催された設計事務所さんは、性能にとことん
こだわり、極限の数値を目標としているため、
セミナーを聞きに来る方も、かなり勉強されている
方ばかり。セミナー後の質問の多さは予想外でした。
専門的な話ばかりの堅苦しさもある中に、福田会長さん
のお笑いを誘う定番パターンもあり、良いセミナー
だったと思います。
本日のTV放送
また後日、ブログで紹介しますが、
昨日は、石川県で一般の方向けのセミナーでした。
セミナーへ向かう途中、CBCのディレクターから、
連絡があり、今日放送予定の相手業者が、放送中止
を求めて、会社やディレクターの携帯に何度も電話
をかけてきて、その対応について、相談を受けました。
他社テレビ局でも、何度も欠陥住宅を放送をして
いますが、ここまで抵抗する業者は初めてです。
今日の昼間もおそらく、弁護士を使うなど、最大限の
抵抗をしてくると思います。
今朝時点では、放送は予定どおりです。
お勧め動画。耐震の知識
福和先生、最近、ますます発言が過激になってます。
先生の公演は、買わない方が良い地域など、
はっきり意見を述べるので、家をすでに購入した方は、
聞かない方が良いかもしれません。
今回、番組上、詳しい説明がないので、誤解をされ
そうな内容もありますが、本筋は間違っていません。
構造計算した建物が弱いという話も、全ての建物に
当てはまるものではありませんが、有り得る話です。
これについては、今週日曜日の石川県でのセミナーで
解説する予定です。
第三者検査拒否
一部の大手メーカーを中心に、工事中の第三者検査を
拒否する動きがあります。
メーカー側の話を聞くと、「レベルの低い検査員が
増えた」ということが主な理由です。
検査員歴20年超の私が、情報をまとめ、推測した
原因は以下です。
検査員(インスペクター)の民間資格を出している
組織があり、そこの資格を取ったあと、検査業務を
副業として、始める人が増えていることが原因だと
思います。
建築士であれば、誰でも取れるような民間資格。
座学を中心に学んだ知識で、いきなり質の高い検査は
不可能です。
おそらく今後、検査を禁止、もしくは、対応費用を
請求されるケースが拡大し、新築工事の検査が激減
していくと思います。
このことにより、欠陥住宅が増加すれば、
資格を出している会社の目的がずれてしまいます。
セミナーのご案内
石川県白山市の福田温熱空調さん。
https://fokk.jp/
石川県だけでなく、過去、東京や長野、最近では
岐阜の現場でお会いしてます。
数字が分かれば良い気密測定に、施主さんが交通費を
出しまで福田さんを呼ぶのは、普通の気密測定業者と
大きな違いがあるからです。
その福田温熱空調さんと私のセミナーが開催されます。
5月14日(日)13:15~16:30 石川県野々市市交遊舎
入場無料 収容人数は200人です。
今、流行りの省エネ、耐震に関することやカビ、欠陥
住宅のことなど、これから家を建てる方にとっては、
是非、知っておきたい情報ばかりです。
特に私の話は、拡散されると問題になる内容もあり
リモートは行いません。
主催は、石川県で高気密高断熱の家を設計、施工する
株式会社CONCEPT建築設計 一級建築士事務所
https://hashi-net.com/
気密0.5c㎡/㎡を目標とする業者が多い中、0.2c㎡/㎡
以下を標準としている会社です。
お問い合わせ先 076-240-8491
(株式会社CONCEPT建築設計)
欠陥住宅被害者の意見
住宅紛争を経験した施主さんが、業者との契約から
不具合発生、話し合い、調停、その後の修理までの
経緯を振り返り、自身の反省と業界の改善すべき点
について書面を作成しました。
これを自身でマスコミに送りましたが、取り合って
もらえず、私の方にも書面が送られてきました。
書面を作成した方は、知らない方ではなく、欠陥検
査に入り、その後サポートもしています。
ご本人に紹介する承諾を得たので、内容を公開でき
ますが、ページ数が多いので全部を紹介するのは、
難しいです。
今回は、1点だけ紹介すると、
住宅瑕疵担保保険会社を痛烈に批判しています。
ひどい内情が当事者になって分かり、社会悪となっ
ている現状を改善したいという内容。
事例1281 「基礎高さ不足」
一年で一番、検査がしやすい気候は5月。
昨日は、遠方への出張先で、5月のような気候の
中、快適に検査ができました。
■(1)今回の事例_____________
「基礎高さ不足」
______________________
◆写真解説
長期優良住宅の家。地面からの基礎の高さが低い。
本来、劣化対策の規定で400mm以上必要
(基準法は300mm以上)。
◆内容説明
周囲の地盤の埋め戻し土が高く、基礎の高さが確保
されていない。
原因は、外構工事との連携が悪い、元々のGL設定に
ミスがあるなど。
長期優良住宅などの適合に関係なく、400mmの高さ
を標準としている家が多く、400mmは一般的な高さ
です。
地面に近いほど、湿気や雨の跳ね返りの影響を受けや
すく、400mm以上確保することが重要です。
◆対策
設計時からGL設定に注意し、外構工事においては、
地盤高さを守らせる。
=======================
■(2)編集後記
建てる前の個別相談に来れれる方が、よく口にする
のは、「もっと早く来ればよかった」
面談では、普通では知ることができない、メーカー
ごとの性能等の情報に加え、品質レベル、アフター
サービスの対応などの情報もお伝えします。
検査業務と、多くのハウスメーカー相手の争いに
おいて得た情報なので、他では聞けない話しばかり
です。
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
仕事初めは明日からですが、雑用処理のために出社。
今日まで休みの会社が多いため、連絡業務は控えてい
ます。
今年は、住宅の省エネ化が一段と進む年になるでしょう。
国の省エネ基準の改定の影響もありますが、
買う方も売る方も、省エネへの興味が高くなっています。
大手ハウスメーカー、分譲住宅においても、省エネ性能
を高めた商品が増加傾向にあります。
家の仕様が新しくなると、新たな不具合も起きやすい。
ここ最近増えている「夏場のカビ」も、気象変動だけで
なく、省エネ住宅の増加も影響しています。
依頼先を選ぶポイントとして、不具合が出やすい新商品
や、新仕様での設計、施工実績が少ない会社は避けた方
が無難です。
今から25年ほど前、ある大手メーカーが新工法の商品
を出しました。その商品の構造設計の欠陥が、10年以上
経過してから発覚。メーカーは即、設計改良したものの、
初期に建てた方は、保証切れを理由に対応を切られてい
ます。
メーカーへの質問
不具合施工の裏付けを取るため、メーカーに質疑を
出すことがあります。
数ケ月前、大手塗料メーカーに質疑を出した際は、
無視されました。
今回、構造に関わる重大な内容の質疑を建材メーカー
に出したところ、即日、回答があったものの、回答は
簡単なものでした。
質問する際に、こちらの情報を開示するため、
メーカー側も裁判に使うのではないかと、警戒すると
思います。
メーカーの顧客は、設計事務所や工務店のため、自分の
お客さんが不利になるような回答は控えて当然ですね。
有限会社カノム 名古屋市守山区小幡南三丁目20-28 シャトー小幡駅前 303
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