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不同沈下

2000年に地盤調査が義務付けられて以降、住宅の不同沈下が減った。

だが、地盤調査の結果、軟弱地盤で杭が必要との考察が出ているにも関わらず、
基礎補強をしない現場が未だにある。

今日、欠陥検査に行った現場もそのパータン。
水平精度を計測した結果、不同沈下が確認できました。

営業は「よい地盤です。杭は必要ありません」と説明したようです。
結果の見方が分からないのか、嘘をついているのか、
本人に聞かないと分かりません。

 

 

 

休み明け

中古住宅の診断に伺いました。
床の水平を測定したところ、不同沈下を確認。
依頼者に購入をあきらめて方がよいと説明しました。

生活するうえで我慢できる傾斜の範囲であっても
大地震時に沈下がひどくなったり、擁壁が壊れたりすれば、
修理費用が膨大にかかります。

傾斜がいつ起きたか、ついでに検証。
壁は比較的真っすぐ建っていたため、
ベタ基礎施工時から上棟した時点で大きく沈下したようです。

大工は床が傾斜しているのを認識したまま、柱の起しだけ垂直に合わせた。
家のねじれ、傾斜の事実を隠したまま、施工、販売した業者は、悪徳です。

 

 

 

事例1148 「地盤陥没」

このところ、写真の更新頻度が少なくなっています。
事例がないわけではなく、更新する時間が確保できません。

来週からの連休は、たまった仕事を片付けようと思います。

 

■(1)今回の事例______________

「地盤陥没」
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◆写真解説

基礎底の陥没。埋め戻した土地で転圧が不十分なため、
基礎工事をしている時から陥没が起きている。
家は杭で支えられるが、基礎下に隙間ができる可能性が高い。

 

◆内容説明

表土が軟弱であり、沈下の恐れがあることを
基礎業者に伝えていれば、陥没は防げた可能性がある。
特に指示をしなければ、職人は普通の転圧しか行わない。

小範囲な沈下なら、大きな問題はないが、
全体的に沈下し、杭が抜け上がった場合は、修理の必要性が生じる。

 

◆対策

地盤に応じた細かい転圧指示を基礎業者へ出す。

 

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■(2)編集後記

大手ハウスメーカーの建築基準法違反を行政へ情報提供する予定。

1つは、すでに裁判の中で違法な施工を認めています。
裁判で開示された施工マニュアル自体が間違っているため、
今まで施工した現場全てに波及すると思います。

自ら行政へ間違いを申し出ると思いましたが、
そのまま無かったことにしようとしています。

もう1つは、これから裁判が始まる。
基準法違反は明らかですが、型式認定で逃げる可能性が高いと予想しています。

地盤勉強会

一昨日、参加してきました地盤の勉強会。
今まで疑問に思っていたことの解消や新たな気づきがありました。
費用は5万円ほどと高額でしたが、参加して良かったです。

多くの被災地を見てきた講師の意見を一つ紹介します。
「液状化対策はするな」

何もしないほうが被災した際、一番金銭メリットがある。

鋼管杭などを打てば、新築時に高額な杭代がかかる。
液状化が起きた際、建物は傾かないが、下がった地盤と
基礎の空洞を埋めるのに多額の費用がかかる。
建物が傾いていないため、助成金の対象にもならない。

試算した資料もあり、何もしないほうが確かに自己負担は少ないです。
(著作権の関係でお見せできません)

液状化で人は死なないということも強調されていました。

 

 

 

 

地盤の本

民事法研究会という法律書の出版社が、地盤に関する本を出しました。
弁護士や消費者向けの内容とは・・?
興味がわいたため、買って読んでみました。

中身は主にQ&A形式。法律家・消費者のためと書かれているだけあり、
建築学会の本に比べるとわかりやすい。

ただし、地盤調査やデータを見たことがない人が見れば、
難しい本の部類に入るでしょう。

これを読んだからと言って、即、地盤の専門知識がつくものではありませんが、
家を建てる前に読んでおくと、地盤に対する興味が増すと思います。

値段は2.300円(税抜) アマゾンでも買えます。

事例914「土留めブロックの沈下」

このところ週に1,2回は遠方へ出かけています。

今日は朝9時に事務所を出て、300KM超先の現場に4時間。
新幹線を使ったため、夜9時には事務所に戻りました。

毎日スケジュールが混んでいるため、遠方へ出かけても
よほどのことがない限り、日帰りです。

 

■(1)今回の事例______________

「土留めブロックの沈下」
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ブロック沈下
◆写真解説

土留めブロックの沈下。
軟弱地盤の上に何の対策もなく、基礎を造ってブロックを積み、
自重で沈下した。

 

◆内容説明

建物下以外の地盤は気にせず、土留めなどを施工するケースが多い。

写真は、最大15mmほどの沈下で軽微ではあるが、
沈下の事実を知ってしまうと気になる。

また、沈下の影響でブロックに3ケ所ほどひび割れが発生している。

修理はやり替えになるため、施工不備であっても
業者が拒むケースが多い。

 

◆対策

外構業者に地盤補強の確認を行う。

 

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■(2)編集後記

横浜の傾斜したマンション。建て替えが決定したようです。
そこまで業者を動かしたのは、マスコミの力だと思います。

マンションの規模や施工会社(三井住友建設、旭化成建材)も大きく
叩きやすかったと思います。

これが戸建てになると難しい。

マンションと違い単独ですし、
大手ハウスメーカーは有力なスポンサーであるため、
ほとんどのマスコミは報道しない。

昨年もTV局から取材を受けた際、
Tホームの事件があると紹介しましたが、当然NGでした。

事例887「壁のひび割れ」

今日、静岡県富士市の昼ころの気温は20度。
日なたはシャツ1枚で過ごせました。

明日からは寒くなるようで、
北陸、高山、長野方面からの依頼に備え、
先ほどスタッドレスタイヤに交換してきました。

 

■(1)今回の事例______________

「壁のひび割れ」
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壁のひび
◆写真解説

壁のひび割れ。床の沈下が原因。
ドアの建付けも悪くなっている。

 

◆内容説明

1階床は土を埋め戻し、その上にコンクリートを敷いた土間床。
その床が沈下し、あちこちの壁にひびが入った。

床を調べるとコンクリートは薄く、中に鉄筋も入っていなかった。
埋め戻しの転圧も不十分だったと推測する。

別の現場でも土間床が下がった。
ウレタンで上げようとしましたが、コンクリートが薄く不可能との判断。

やり直ししか選択肢がなさそうです。
新築時の手抜きがあとで高いものになっている。

 

◆対策

埋め戻しの不備はよくある事例。
締固め状況をしっかり確認する。

土間床においては、鉄筋、コンクリートの厚さを確認する。

 

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■(2)編集後記

ある大手ハウスメーカーの仕様に疑問がわいた。
計算内容をみると自社に有利な設定をしている。
明日、国土交通省に判断を仰ぐ予定です。

構造計算でも計算する人によって判断が異なり
入力条件によっては全く別の結果が出ることがある。

国土交通省の判断は「おかしいけどメーカーの計算も間違ていない」
ということになると予想しています。

万が一、国土交通省がおかしいと判断してくれれば、
ここは有名なメーカー、杭に続く大ニュースになるでしょう。

瑕疵検査では、疑問を持つことが大事です。
マニュアルに沿うだけの検査では、
マニュアル項目以外は考えないため疑問がわかない。

事例824「不同沈下2」

今日は雨のため、1件検査を延期。

夕方、弁護士との打ち合わせまで
締め切り書類作成に追われています。

 

■(1)今回の事例______________

「不同沈下2」
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即時沈下2
◆写真解説

土台の下に合板とビニールを挟んでいる。
基礎が沈下し、水平を保つため施工。
このあと躯体の重さでさらに10mm沈下した。

 

◆内容説明

昨日の紹介した事例のやや傾斜値が少ない事例。
全く内容は同じです。

木躯体組み立て時に基礎の沈下を認識。
水平にするために調整材を入れた。

30CMまで軟弱地盤で、地盤調査会社が
しっかり転圧することと記載しているのを
現場監督が見てないのが原因。

傾斜も問題ですが、ビニールや構造用でない
べニアを土台に挟むことは当然NG。
基礎と躯体がしっかり緊結できない。

 

◆対策

地盤調査結果の考察くらいは目を通し、現場の確認を行う。
基礎完成時、基礎天端の水平を確認する。

 

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■(2)編集後記

基準に沿って指摘をしているだけなのに、
「不安を煽っている」という奴が時々いる。

「最近よく地震が来ているけど、少々の手抜きでは家は倒れない。
想定外の大地震が来たら、きちんと施工している家でも無傷ではない。
だから、細かなことを気にしてもしょうがない」と発言した奴もいた。

こんな人が多いから、おかしな業界だと言われます。

悪事のやり逃げを許さないような仕組みができることを期待します。

事例823「不同沈下を隠蔽」

このところビル、店舗の検査依頼が増えています。

住宅に比べ愛着がないので、多少のことは気にしない
風潮でしたが、変わりつつあるようです。

 

■(1)今回の事例______________

「不同沈下を隠蔽」
_______________________

即時沈下
◆写真解説

床根太の下に合計約30mmの合板を挟んでいる。
基礎が沈下し、水平を保つため施工。
このあと躯体の重さでさらに30mm沈下した。

 

◆内容説明

基礎直下の地盤が弱いと、基礎の重さで即時沈下する。
写真は、木躯体組み立て時に基礎が沈下していたため
水平にするために調整材を入れた。

この時点で本来、基礎をやりかえるべきであるが
費用がかかるため、隠蔽したと思われる。

知識がある業者なら、躯体を載せれば沈下がさらに
増大することが予見できる。
その場しのぎの隠蔽をしたため、取り返しがつかない状態になった。

地盤調査結果の考察を無視した基礎施工が目立つ。
今回の例も、地盤の締固めの手抜きが原因。

 

◆対策

考察くらいは目を通し、現場の確認を行う。
基礎完成時、基礎天端の水平を確認する。

 

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■(2)編集後記

ここ数ヶ月間に欠陥検査した現場、ひどい欠陥がある現場ほど、
業者は弁護士を立てて逃げようとしている。
弁護士が出てくれば、施主は怖くなり、あきらめることを期待。
業者がよく使う手です。

回答書を見ても、逃げるケースのお手本通りの回答。
明らかな瑕疵で建築主が危険にさらされている状態でも
「瑕疵はない」で書類を締めくくる。

裁判に持ち込んでも、地方では無知な調停委員が業者を擁護し
消費者側を切り捨てる。

こんな現状が世間に知れ渡っていれば
家を買うのが怖くなるでしょう。

床が傾いた中古住宅の購入判断

中古住宅の検査に行くと、大半の家で床の傾斜を指摘する。
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-傾斜
レベル差をミリ単位で記録すると、許容範囲内でも数字が大きく見えるため
少々の傾斜でも驚かれることが多い。
ちなみに、品確法の床の基準は3mの距離で18mm以上のレベル差で
瑕疵の可能性が高いとなっている。
つまり、全体が一様に傾斜している間口10Mの家なら、
端から端まで6CM弱の高低差でも瑕疵にならない可能性がある。
傾斜の原因は以下のどれかが多い。
・地盤沈下
・施工誤差や、躯体の木の経年変化
特徴を簡単にまとめますと、
大きな地盤沈下は、傾斜地に多い。
小さな地盤沈下は、盛土した土地に多い。
住宅で地盤調査が義務化された平成12年以降の住宅は
地盤沈下が激減している。
施工誤差による床の傾斜で、
1階が悪い場合は、基礎の水平精度不良。
2階だけ悪い場合は、梁の垂れ、木のやせによるものが大半。
傾斜した家を買うべきかどうかの判断材料として、
以下のように、今後住んでも影響が少ない場合、
買っても良いでしょう。
・上記に記載した品確法の基準以下の傾斜
・これ以上傾斜が進行しない(大地震時をのぞく。建築士などが判断)
・自分自身で傾斜が気にならない(歩くなどして確かめる)
・家全体ではなく、一部分だけの傾斜
・建具などへの影響が生活に支障がない
人の感覚はあてになりません。
中古住宅を買う際は、床の水平をしっかり測りましょう。
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