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不同沈下

欠陥住宅検査に行った家。床の水平を測ると、不同沈下していました。
杭が施工してあるのに沈下。
地盤調査か、杭の設計もしくは施工に不備があったと思います。

不同沈下の修理について、保証書の記載は、
5/1000未満の傾斜は、保証対象外。

最近では、地盤は必須なため、沈下するにしても
それほど大きくは下がりません。家全体で1,2CM下がる事例がほどんどです。
今回、杭の施工もあり、最大の傾斜は4,4/1000。
数字だけで判断すれば、保証対象外です。

5/1000という数字、10Mの長さの家なら5CMの沈下。
そう思うと大きな数字です。

近年、マンションの不同沈下のニュースがいくつかありました。
5/1000まで達してなくても、報道されたことで建て替えになっている例がほとんど。

施工などに過失があれば、3/1000程度でも保証すべきだと思います。

建築時にすでに傾斜していて、その内容を隠蔽していたこと、
あと1mmの沈下で5/1000になる状態で、沈下以外にも家の不具合が多く、
補修費用が建て替え費用を上回りそうなため、
建て替えを要求していく予定です。

事例1220 「不同沈下」

普段、新幹線での移動中は、建築雑誌や本を読む時間にあてます。

今日は3時間と長時間移動、未読の雑誌はなく、
書類を作成してました。

 

■(1)今回の事例_____________

「不同沈下」
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◆写真解説

2階階段ホールの傾斜が8/1000。
歩くだけで傾斜を感じるレベル。不同沈下が原因。

 

◆内容説明

昨年末あたりから計3件の不同沈下した家を見ております。
原因は、どれも地盤調査のミスによる。

スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)
において、自動測定したデータだけで判断し、敷地の特殊な状態を
見逃しているケースが多い。

この家も地盤調査の結果は、かなり固い地盤という判断。にも関わらず、
基礎のコンクリートを打設した時から、その重みで不同沈下し始めた。
大きな荷重がかかるごとに傾斜の度合いが進行したと思われ、
おそらく現場監督は気づいていたが、沈下の事実を隠し、引き渡しをした。

施工者の過失は明らかであるが、保証基準よりわずかに傾斜角が少ないとして
修理を拒否している。

 

◆対策

施主完成検査の時、スリッパを履かずに歩く。
靴下だけで注意して歩けば、6/1000を超えるような傾斜は違和感を感じる。
(ビー玉を転がすのも有効。ただし、問題ない傾斜のレベルでも転がるケースがある)

 

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■(2)編集後記

今週、ある大手分譲住宅メーカーの構造検査を行った。
感心したのは、細部までよく考えて、商品開発をしている。

量産している分、職人も数多く入るため
ミスが起きにくいような工夫が多い。

誰が施工してもミスが起きにくいものにすれば
施工不良の確率は大幅に下げられます。

それに加え、職人教育、検査を充実させれば完璧です。

 

 

 

不同沈下した家

新築注文住宅を建てたAさんは、入居して数年後に家の傾斜に気づいた。
ハウスメーカーに計測してもらったところ、以下の回答がきた。
「傾斜はしているが、傾斜角が5/1000を超えていないため、保証できません」

Aさん宅の傾斜角は4/1000。わずか1/1000の違い。
納得できないAさんは、私に検査を依頼。検査の結果、不同沈下の原因は、
ハウスメーカーの重過失(地盤調査の判断ミス)があることが分かった。

また、基礎完成時には傾斜が始まっていて、その事実を大工が気づき、
現場監督も認識していたはず。それなのに、躯体を載せて、完成させた。
つまり、不良品であることを隠して引き渡し、代金を回収していた。

会社のホームページを見ると
「安心・安全」、「高品質」、「お客様目線」などの文字がたくさん書かれているが、
やっていることは「不安・危険」、「低品質」、「会社目線」。

社会的に名も通っている会社だけに、責任を取らせるように動いていきたいと思います。

事例1175 「ベタ基礎の構造クラック」

今週は完成検査のピーク。検査スケジュールだけでなく
打ち合わせ枠も一杯です。

今週を過ぎると、新築検査の手持ち数が一気に減ります。

 

■(1)今回の事例______________

「ベタ基礎の構造クラック」
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◆写真解説

ベタ基礎スラブの割れ。不同沈下が原因で中央部が真っ二つに割れた。

 

◆内容説明

ベタ基礎のスラブに入るひび割れで一番多い原因は「沈下ひび」。
コンクリートが固まる過程で下がり、ひびが入る。

写真は、隣地造成の影響により家が不同沈下、
ベタ基礎の耐力が持たず、ひび割れが入ったもの。

沈下ひびは、補修すれば問題はないが、
沈下を伴う場合は、家を持ち上げる必要がある。

 

◆対策

鉄筋量を増やせば、基礎にひび割れは入らず、一体で傾斜する。
ただし、経済的な設計は、支持地盤に適した鉄筋量の設計。
不同沈下が起きた場合は、適切な方法で修理を行う。

 

 

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■(2)編集後記

毎年4月、5月は、新築検査が一段落するため
1年で最も時間に余裕ができます。
会社を3月決算にしているのも、決算処理をする時間が取れるためです。

今年は、欠陥住宅検査の依頼を多くいただいております。
紛争処理の忙しさが続くかもしれません。

 

 

 

不同沈下

2000年に地盤調査が義務付けられて以降、住宅の不同沈下が減った。

だが、地盤調査の結果、軟弱地盤で杭が必要との考察が出ているにも関わらず、
基礎補強をしない現場が未だにある。

今日、欠陥検査に行った現場もそのパータン。
水平精度を計測した結果、不同沈下が確認できました。

営業は「よい地盤です。杭は必要ありません」と説明したようです。
結果の見方が分からないのか、嘘をついているのか、
本人に聞かないと分かりません。

 

 

 

休み明け

中古住宅の診断に伺いました。
床の水平を測定したところ、不同沈下を確認。
依頼者に購入をあきらめて方がよいと説明しました。

生活するうえで我慢できる傾斜の範囲であっても
大地震時に沈下がひどくなったり、擁壁が壊れたりすれば、
修理費用が膨大にかかります。

傾斜がいつ起きたか、ついでに検証。
壁は比較的真っすぐ建っていたため、
ベタ基礎施工時から上棟した時点で大きく沈下したようです。

大工は床が傾斜しているのを認識したまま、柱の起しだけ垂直に合わせた。
家のねじれ、傾斜の事実を隠したまま、施工、販売した業者は、悪徳です。

 

 

 

事例1148 「地盤陥没」

このところ、写真の更新頻度が少なくなっています。
事例がないわけではなく、更新する時間が確保できません。

来週からの連休は、たまった仕事を片付けようと思います。

 

■(1)今回の事例______________

「地盤陥没」
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◆写真解説

基礎底の陥没。埋め戻した土地で転圧が不十分なため、
基礎工事をしている時から陥没が起きている。
家は杭で支えられるが、基礎下に隙間ができる可能性が高い。

 

◆内容説明

表土が軟弱であり、沈下の恐れがあることを
基礎業者に伝えていれば、陥没は防げた可能性がある。
特に指示をしなければ、職人は普通の転圧しか行わない。

小範囲な沈下なら、大きな問題はないが、
全体的に沈下し、杭が抜け上がった場合は、修理の必要性が生じる。

 

◆対策

地盤に応じた細かい転圧指示を基礎業者へ出す。

 

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■(2)編集後記

大手ハウスメーカーの建築基準法違反を行政へ情報提供する予定。

1つは、すでに裁判の中で違法な施工を認めています。
裁判で開示された施工マニュアル自体が間違っているため、
今まで施工した現場全てに波及すると思います。

自ら行政へ間違いを申し出ると思いましたが、
そのまま無かったことにしようとしています。

もう1つは、これから裁判が始まる。
基準法違反は明らかですが、型式認定で逃げる可能性が高いと予想しています。

地盤勉強会

一昨日、参加してきました地盤の勉強会。
今まで疑問に思っていたことの解消や新たな気づきがありました。
費用は5万円ほどと高額でしたが、参加して良かったです。

多くの被災地を見てきた講師の意見を一つ紹介します。
「液状化対策はするな」

何もしないほうが被災した際、一番金銭メリットがある。

鋼管杭などを打てば、新築時に高額な杭代がかかる。
液状化が起きた際、建物は傾かないが、下がった地盤と
基礎の空洞を埋めるのに多額の費用がかかる。
建物が傾いていないため、助成金の対象にもならない。

試算した資料もあり、何もしないほうが確かに自己負担は少ないです。
(著作権の関係でお見せできません)

液状化で人は死なないということも強調されていました。

 

 

 

 

地盤の本

民事法研究会という法律書の出版社が、地盤に関する本を出しました。
弁護士や消費者向けの内容とは・・?
興味がわいたため、買って読んでみました。

中身は主にQ&A形式。法律家・消費者のためと書かれているだけあり、
建築学会の本に比べるとわかりやすい。

ただし、地盤調査やデータを見たことがない人が見れば、
難しい本の部類に入るでしょう。

これを読んだからと言って、即、地盤の専門知識がつくものではありませんが、
家を建てる前に読んでおくと、地盤に対する興味が増すと思います。

値段は2.300円(税抜) アマゾンでも買えます。

事例914「土留めブロックの沈下」

このところ週に1,2回は遠方へ出かけています。

今日は朝9時に事務所を出て、300KM超先の現場に4時間。
新幹線を使ったため、夜9時には事務所に戻りました。

毎日スケジュールが混んでいるため、遠方へ出かけても
よほどのことがない限り、日帰りです。

 

■(1)今回の事例______________

「土留めブロックの沈下」
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ブロック沈下
◆写真解説

土留めブロックの沈下。
軟弱地盤の上に何の対策もなく、基礎を造ってブロックを積み、
自重で沈下した。

 

◆内容説明

建物下以外の地盤は気にせず、土留めなどを施工するケースが多い。

写真は、最大15mmほどの沈下で軽微ではあるが、
沈下の事実を知ってしまうと気になる。

また、沈下の影響でブロックに3ケ所ほどひび割れが発生している。

修理はやり替えになるため、施工不備であっても
業者が拒むケースが多い。

 

◆対策

外構業者に地盤補強の確認を行う。

 

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■(2)編集後記

横浜の傾斜したマンション。建て替えが決定したようです。
そこまで業者を動かしたのは、マスコミの力だと思います。

マンションの規模や施工会社(三井住友建設、旭化成建材)も大きく
叩きやすかったと思います。

これが戸建てになると難しい。

マンションと違い単独ですし、
大手ハウスメーカーは有力なスポンサーであるため、
ほとんどのマスコミは報道しない。

昨年もTV局から取材を受けた際、
Tホームの事件があると紹介しましたが、当然NGでした。

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