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事例1277 「レベラー硬化不良」

エアコンへの強いこだわりはありませんが、事務所
のエアコンを交換しようと思い、エアコンに詳しい
方にメーカーごとの特徴を教えてもらいました。

基本的な性能の違いは少ないですが、送風方法や
掃除の面で特徴が分かれるようです。

 

■(1)今回の事例_____________

「レベラー硬化不良」
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レベラー硬化不良

◆写真解説

基礎天端レベラーの硬化不良。
水を多く入れたため、硬化してもやわらかい。
基礎の一部で強度が求められる部分。

 

◆内容説明

レベラー材は粉状の材料と水を混ぜて作る。
セルフレベリング、つまり流すだけで水平になる
特性があり、水を多く入れるほど、施工しやすい。

本来、コンクリートより強度が高くなる材料、
強度不足は、施工不良です。

 

◆対策

基礎完成時に硬化不良の検査を行う。

 

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■(2)編集後記

昨年の長期優良住宅の省エネ基準の改定に続き、
今年はフラット35等の省エネ基準の改定があります。

基準が変わるときは、間違いが起きやすいため、今年、
省エネに関する内容は、検査の重要チェックポイント
になります。

 

 

事例1276 「外壁通気の詰まり」

事務所前の名鉄高架工事、名古屋市市道拡張工事は
今日も休み。昨年は土曜日の休みも多く、来年から
の働き方改革に向け準備が進んでいるようです。

公共的な工事以外では、住宅を含め、まだ、対策を
取れていない会社が多いです。

 

■(1)今回の事例_____________

「外壁通気の詰まり」
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壁上部の湿気滞留

◆写真解説

外壁通気の上部が塞がれていたため、湿気が滞留。
躯体の腐朽までは至っていないが、一部でカビなど
が確認できた。

 

◆内容説明

木造住宅においては、ほとんどの家に外壁通気が
計画されています。

目的は外壁仕上げから入った雨水の排水と、通気
(壁内からの水蒸気の排出等)。

外壁が日射で温められると、通気層内の空気は
軽くなり、上方へ移動します。上部に空気の出口
がないと、水蒸気が滞留し、通気層内が湿気る。

軒ゼロの家が増えてから、通気層の上部が塞がれ
ているケースが増えました。
最近では、通気抜きの必要性の認識も高まり、
また、良い通気部材も増えたため、通気の不具合
は減少傾向にあります。

◆対策

図面もしくは、工事途中に通気層の出口を
チェックする。
雨漏り対策で、目視で通気部材が分かりにくい
ケースもあります。

 

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■(2)編集後記

年末、事務所で使用しているダイソンの掃除の電池が
ダメになりました。

現場ではマキタの掃除機を使用。
ダイソンはフル充電でも稼働時間が短く、
電池の点ではマキタが優れていると思います。

マキタの純正バッテリーは高価ですが、インパクトや
丸鋸などの工具にも使用できるため、利便性が高いです。

 

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

仕事初めは明日からですが、雑用処理のために出社。
今日まで休みの会社が多いため、連絡業務は控えてい
ます。

今年は、住宅の省エネ化が一段と進む年になるでしょう。
国の省エネ基準の改定の影響もありますが、
買う方も売る方も、省エネへの興味が高くなっています。
大手ハウスメーカー、分譲住宅においても、省エネ性能
を高めた商品が増加傾向にあります。

家の仕様が新しくなると、新たな不具合も起きやすい。
ここ最近増えている「夏場のカビ」も、気象変動だけで
なく、省エネ住宅の増加も影響しています。

依頼先を選ぶポイントとして、不具合が出やすい新商品
や、新仕様での設計、施工実績が少ない会社は避けた方
が無難です。

今から25年ほど前、ある大手メーカーが新工法の商品
を出しました。その商品の構造設計の欠陥が、10年以上
経過してから発覚。メーカーは即、設計改良したものの、
初期に建てた方は、保証切れを理由に対応を切られてい
ます。



事例1275 「気密パッキンの不備」

土曜日の朝の雪は、前日に予想できず、現場予定
は全て延期になりました。

事務所や自宅の近くでは、事故や車の乗り捨てを
多く見かけました。

 

■(1)今回の事例_____________

「気密パッキンの不備」
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◆写真解説

玄関土間部分、気密パッキンを施工するところ、
一部、通気パッキンが施工されている。
気密切れの原因となる。

 

◆内容説明

最近、玄関土間まわりを気密化するのがあたり前
になってきました。
(仕様によっては、未だ気密化されていないケース
もあります)

ここが空いていると、床下の空気が室内に入り、
特に冬場、冷たさを感じます。

写真は、一部で通気パッキンが使用されている。
形状や色が似ているため、間違いやすい。
修理は、ウレタンで通気部を塞ぐケースが多い。

 

◆対策

間違いやすいため、工事途中にチェックする。

 

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■(2)編集後記

欠陥住宅紛争で、建築士への行政処分を期待する方
が多いです。

明快な建築基準法違反があったとしましても、役所
に話を聞いてもらうことも苦労するケースが多い中、
今日発表された、建築士の処分内容を見ていると、
そんなことで、というものがありました。

おそらく、担当者が良かったと思います。
大半は、たらいまわしになるか、話を聞いてもらう
だけで終わります。

今回の処分内容の中に裁判でよく問題ないと逃げら
れるものがありました。国土交通省が処分を下した
今回の内容は、裁判に利用できそうです。

 

事例1274 「バルコニー防水部の雨漏り」

今年も今日を入れて10日。
住宅業界の現場は比較的忙しく、休み前後の週の検査
予定が混み合っております。

 

■(1)今回の事例_____________

「バルコニー防水部の雨漏り」
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バルコニーからの雨漏り

◆写真解説

バルコニー防水とサッシの取り合いからの漏水。
間に施工するシーリングの量が少なく、
雨が内部へ浸入した。

 

◆内容説明

窓台まで防水施工のあと、サッシ取り付け時、間に
シーリングを施工している現場。

このシーリング不良に疑いを付けて、サッシを撤去。
予想どおり、シーリングの量が少なく、防水とサッシ
間にすき間があり、そこから雨が内側に入っていた。

浸入ルートは、通気層内に入った雨がサッシ横を通り
、下部の角から回り込む。

 

◆対策

下地が凸凹しているため、多めにシーリングを施工
する。

 

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■(2)編集後記

今年、住宅の資材はいろいろなものが値上げ
されました。すでに来年の値上げを予告して
いる物もあり、しばらく値上げの傾向は続く
でしょう。

また、物の値上がりの次は、人手不足や労働
時間短縮の影響で人件費が上がってくると思
います。

そうなると、安価な外国人技能実習生に頼る
流れが増えそうですが、この制度自体に批判
が多く、この先、改善されていくと、人件費
を抑えることはできません。

こういった流れがあるため、3Dプリンター
への期待が高まっています。

 

 

 

 

 

公共工事の検査

行政発注工事の検査業務の打診を受けました。
税金を使っての事業で、特命で依頼をいただける
ものではなく、当然、所定の手続きが必要です。

検査対象は、災害時でも壊れない耐震性能が高い
建物。品質が確保されるよう、厳しい検査を期待
されています。

民間の仕事に比べ、手続きが複雑で手間も多そう
です。これ以上、仕事を増やしてはいけないと
思いますが、地域貢献活動の一つとして、登録等
を行う予定です。



指摘後の仕様変更

1,2年前、大手ハウスメーカーの現場で断熱欠損を
指摘しました。

比較的大きなものですが、目視では確認できない部位で、
赤外線サーモグラフィーカメラ撮影で発見しました。

最初は、静岡県の現場、2件目は愛知県の現場。
支店が違っても同様だったことから、標準的な施工方法
だったと思います。

今月、久しぶりにこのメーカーの現場検査に入りました。
気になって、以前指摘した箇所を確認すると、施工方法
が改善され、断熱欠損が解消されていました。

担当者に聞くと、施工仕様が最近、変更になったとの
こと。

私の指摘がきっかけかどうかは、分かりませんが、
仕様改善されたことをうれしく思いました。


不具合が隠れている

近所の建物の解体で、大きな振動が発生したこと
がきっかけで、家を注意深く見るようになり、
いろいろ、家の不備に気づく方が多いです。

先日、依頼を受けた件は、近所の解体の影響で
地盤沈下が生じたという依頼でしたが、検査の
結果、新築時の施工不良が原因でした。

注意をしなければ、不具合に気付かないものです。

完成後の家の検査依頼を受けると、問題ありません
という家は、ほぼないです。

ちょっとした不具合が気になり、欠陥住宅調査を
依頼し、重大な不具合を発見するパターンも多い
です。

家を買う時、工事中または、完成時に検査を入れる
ことを強くお勧めします。

最近、分譲住宅の完成検査の指摘で、天井を落とし
たり、壁を剥がして修理をした家が3件あります。

 

事例1273 「エアコン内のカビ」

欠陥住宅検査などの丸1日かかる検査は、月内の予約
受付を完了。来月は、未だ日程に余裕があります。

相談類の枠も、今月はほぼ、埋まりました。


■(1)今回の事例_____________
「エアコン内のカビ」
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エアコン内のカビ

◆写真解説

エアコン内のカビ。室内のカビの汚染がひどいケース
では、エアコン内もカビで真っ黒けになる。
根本的な原因を取り除かないと、クリー二ングしても
すぐに再発する。

 

◆内容説明

家の中に大量のカビが繁殖すると、エアコン内のカビ
の繁殖もひどくなる。

エアコン内にカビが付くと、少々でも室内がカビ臭い。
写真の程度までになると、住んでいるのが危険な状態。

 

◆対策

カビ繁殖の程度が、問題あるか、ないか判断し、問題
があるレベルであれば、原因を突き止め修補する。

原因やカビを放置すると、年々、カビの量が増えて
きます。

 

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■(2)編集後記

工務店の事務員さんが気を利かせて、瑕疵保険の配筋
検査と私の検査時間をずらして予定を組んでくれた。

前日、監督さんから「瑕疵保険の検査はすぐ終わるから、
瑕疵保険と同じ時間に来て欲しい」と予定変更の電話が
ありました。

監督さんは、早いと5分くらいで検査員は帰ると言って
いました。

ある保険会社は、検査ではなく、確認業務だと言ってます。
確認だけなら、今の時代、遠隔で行えば、検査料を安く
できます。

 

 

メーカーへの質問

不具合施工の裏付けを取るため、メーカーに質疑を
出すことがあります。

数ケ月前、大手塗料メーカーに質疑を出した際は、
無視されました。

今回、構造に関わる重大な内容の質疑を建材メーカー
に出したところ、即日、回答があったものの、回答は
簡単なものでした。

質問する際に、こちらの情報を開示するため、
メーカー側も裁判に使うのではないかと、警戒すると
思います。

メーカーの顧客は、設計事務所や工務店のため、自分の
お客さんが不利になるような回答は控えて当然ですね。

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