ブログ

資料作成協力

本日10時から放送されるTBSのドラマ、
「石子と羽男 そんなコトで訴えます?」
今回、不動産関連トラブルの内容で使用する、
資料などの協力を求められました。

今回、不動産投資詐欺がテーマ。話が来た時は、
軽く考え、承諾しましたが、めんどくさくなる
くらい、あれこれ注文を付けられました。

報道番組で、振り回されるのには慣れている
ものの、ドラマだから簡単と思ってしまった
自分が悪いと反省しています。


無茶な要求

この仕事を20年以上やってきて、初めて多額の
値引きを要求されました。

内容は欠陥住宅検査と別途、時間がかかりそうな
雨漏り検査。合計金額の約25%に相当する雨漏
り検査を無料にして欲しいとの要求でした。当然、
検査自体を引き受けるのを断りました。

詳しくは分かりませんが、請負代金などを大幅に
値引きさせ、粗悪な工事や手抜きをされたのかも
しれません。

欠陥住宅の問題においては、被害者だから無料で
助けて欲しいという要望は、過去にいくつかあり
ました。ボランティア団体ではないですし、それ
をやってしまうと、費用を払って依頼してくれる
大勢の方に申し訳ないため、一切、無料対応はし
ておりません。

検査も紛争も先に結果が分かりません。そのため、
各業務において、最大限の結果を出すために、手
抜きは厳禁です。値引き分、手を抜けば、良い結
果になるはずはありません。

人を見て、適当に金額を決めていると思われたく
ないため、検査料金はホームページに表示してい
ます。いろいろ追加で費用が増した場合など、端
数を落とすことなどはしております。

夏場のカビ

毎年9月から10月頃、カビの原因特定調査依頼が
増えます。

7,8月頃にカビが発生し、施工業者とやり取りし
ている間に時間が過ぎ、発生のピークを越えてから
の依頼となります。

昨日、欠陥住宅検査に行った家は、カビ被害が発生
しているにも関わらず、業者が逃げたため、家全体
を調べて欲しいという希望で伺いました。

家の仕様が高断熱、高気密化しています。水蒸気の
影響を設計で深く考えられないと、結露やカビが発
生します。今回、設計ミスがカビ繁殖の原因でした。

建築会社は、弁護士を立てて、施主を黙らせるつも
りでした。しかし、その行為が、欠陥検査を入れる
きっかけになり、検査で違法建築、不同沈下等も判
明、重大な不具合が露わになりました。

しばらくすると、施主側の弁護士から通知が届き、
自らの対応の悪さで「墓穴を掘った」ことに後悔
するでしょう。

残業時間減への取り組み

建設業は、2024年4月に残業時間の規制が厳しく
なります。おそらく、改正当初は、監督署の取り
締まりが厳しいと思われます。

仕事量が同じで、労働時間が短くなれば、人を増や
すか、仕事を効率化するしかありません。
残業時間が短くなっても、今の時代、現場監督に
なりたい人は増えないため、仕事の効率化を計る
会社が大半でしょう。

現場監督不足、労働時間短縮を目的とした遠隔に
よる現場管理が大手を中心にテストされています。
情報などを見ていると、未経験者に遠隔で現場管理
させる流れもあるようです。完全な規格住宅なら、
可能かと思います。ただし、仕事の面白さ、やりが
いは少なく、金銭面の不満があると、長続きしない
可能性があります。

今現在でも、ローコスト系規格住宅の現場監督さん
達は、オーバーワークの人がほとんど。あと、1年
半で改善できるとは、到底思えません。

今後、対策の一つとして、現場の土曜日休みも増え
てくるなど、確実に工期も長くなります。依頼する
側にも、いろいろ影響がありそうです。





審査が甘い民間検査機関

欠陥住宅検査を実施した現場で、2件連続して
重大な構造に関するミスが発覚している。

たまたまですが、2件とも、同じ民間検査機関に
確認申請を出して、重要な項目にも関わらず間違
った仕様、計算書が通っています。

確認申請を出す側にしてみれば、修正は面倒なため、
厳しくチェックする会社より、甘い会社を選びます。
検査会社側では、売り上げを増やすには、建築士に
選ばれる会社にならないといけません。
有効なのが、料金を下げるか、審査を甘くすること
です。

複数の設計者に聞くと、この会社は、建築士の間で、
審査、検査が比較的甘いという認識のようです。

おそらく、設計されたものが正しい、現場は監理者が
適正に監理し、間違いがないという前提で、審査や
検査を甘くしていると思います。

確認検査機関がチェックしてくれるので安心だと
言う考えは、持たない方が良いと思います。


事例1264 「壁の結露、カビ」

名鉄高架工事の下り線の工事が始まりました。
事務所前に工区の境があり、現在、同時に杭打ち
工事を実施中。
杭打ち機の高周波騒音がひどく、窓を閉めても
頭がふわふわして、平日の昼間は事務所で仕事が
できません。

 

■(1)今回の事例_____________

「壁の結露、カビ」
______________________

壁のカビ

◆写真解説

湿気た石膏ボードにエアコンの冷気が当たり、結露が発生。
大量のカビも繁殖した。

 

◆内容説明

鉄筋コンクリート造の建物。
現地を確認したところ、外部から室内へ空気が入ってくる
開口を発見した。

夏場の湿った外気が壁内や天井裏に入り、
石膏ボードが水蒸気を吸い込む。

そこへエアコンの風が当たり、結露が発生、
その水分でカビが大量に繁殖、クロスもめくれた。

 

◆対策

計画外の空気侵入=「漏気」をできる限り少なくする。

 

===========================

■(2)編集後記

名鉄の高架工事と同時に、名古屋市の市道拡張(名東区と
守山区を南北に走る)も行われ、完成すると、事務所の真横は
大幅に交通量が増える見込みです。

東海地方各所に出ていく拠点としましては、名古屋第二環状、
名古屋インターも近く、便利なところなので、事務所移転の
計画はありません。

ただし、書く仕事や打ち合わせ、コンサルティングなど、
静かさを必要とする業務は、別の場所をメインにする予定です。
コロナ過や資材高騰などの大きな変化、自身の今後の仕事の
あり方など、複合的に検討した結果、2拠点目を新設することを
決めました。

開放的な建物で室内でも換気は十分ですが、屋外にも打ち合わせ
スペースを設けます。

現在、最終段階の準備中で、来月には、稼働する予定。
詳細はまた、告知いたします。

 

 

リフォームの手抜き

リフォーム会社相手の裁判が始まりました。
一人の顧客に訴えられたからと言って、安価な
値段でお客さんを引き寄せて契約。工事の手抜
きで儲ける手段は変えないはずです。

被害者の数が多くなれば、マスコミや警察が動く
かもしれませんが、今のところは、そうなる様子
はありません。

頭の良い業者は、素人にわかる手抜きをしない
ため、悪徳でもトラブルになる確率は低いです。

直感があたる

家を購入後にいろいろ不具合が発覚、
もっと大きな手抜きをされているのではと疑い、
調査依頼。検査をしてみたら、やはり、今時あり
得ない、手抜きが発覚した。

この仕事を長くやっておりますが、家に関する直感
や予感は、当たることが多いです。

何か不安を感じた時は、早めに調べることをお勧め
します。


業者選びのポイント

住宅着工数は、減少傾向にあります。
大手ハウスメーカーにおいても、受注数が減少傾向
の会社もあれば、まだ、増えている会社もあります。

クレーム、アフターの対応を見ていると、仕事が減少
傾向にある会社ほど、対応が悪いです。
利益が少なく、費用を出せないのが理由だと思います。

地元工務店で、あと数年で廃業しようとしている業者
の場合、金額がかかる自己補修が生じたケースでは、
廃業時期を前倒して逃げるケースも多いです。

今後も売り上げを伸ばしていく会社においては、
紹介、評判なども考慮し、対応が良いケースが多いです。

ただし、無理な要求をし過ぎると、即、弁護士対応になる
会社も増えています。

将来的な保証やメンテナンス対応、費用を考えて、依頼
先を決める事も重要だと思います。
個別相談などにおいて、私の知り得る範囲で情報を開示
することは可能です。

 

事例1263 「換気扇ダクトまわり、断熱材欠損」

例年に比べ、夏の結露調査依頼が少ないです。
被害が減っていると、考えたいところですが、
湿度、水蒸気量自体は今までと変わらないため、
そうではないと思っています。

 

■(1)今回の事例_____________

「換気扇ダクトまわり、断熱材欠損」
______________________ 

断熱材隙間

◆写真解説

ユニットバス換気扇ダクトの外壁貫通部。
グラスウールがよけられ、周囲が空洞になっている。
よくある例です。

 

◆内容説明

大工さんがグラスウールやロックウールを施工したあと、
電気屋さんがダクトを通す際、断熱材をよけて施工した。

よくある例ですが、今まで紹介していなかったかも
しれません。

体感的に分かるレベルではないが、ダクトの周囲が
無断熱状態になる。

 

◆対策

石膏ボードを貼る直前に断熱検査を行う。

 

===========================

■(2)編集後記

木造住宅の構造検討において、構造計算不要の2階建てでも
追加費用を払い、構造計算をする現場が増えています。

構造計算すれば、より安心ですが、意外と計算ミスが多く、
欠陥住宅になっている家があります。

昨日の午前中、欠陥検査をした家の構造計算書をチェック
したところ、重大なミスが見つかりました。

ミスがあっても、確認申請は許可され、現場も完成してい
ます。

 

6月頃、大手ハウスメーカー2社の構造計算に疑問点が
あり、質問を出しました。

1社は未だ回答がありません。もう1社は、計算途中の
資料開示を拒否、1ページだけ開示し、間違っていません
と言う回答でした。

計算ソフトを使っても、入力や設定のミス、ソフトのバグ
などでミスが出ることがあります。
構造計算して、かえって弱い建物になっている例も多く、
計算したから安心とは言えません。

※新築検査における許容応力度計算のチェックは別途、
 受けています。欠陥住宅検査の場合は、内容に含んで
 おります。

 

 

安心への第一歩!まずはお気軽にお問い合わせ下さい売り込みは一切致しません

052-739-5471 平日受付9:00〜18:00

090-6614-1376 ソフトバンク 土曜日も対応

有限会社カノム 名古屋市守山区小幡南三丁目20-28 シャトー小幡駅前 303

即対応・土日検査可

24時間受付 メールでのお問い合わせはこちらをクリック

ページ上部へ戻る