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事例730『断熱材の沈下』

ほぼ1日雨でした。
雨の日の検査で嫌なのが、樋が付く前の軒先の下を歩くこと。

今日2件目が構造検査。
外周確認のため、雨でも足場を歩きます。
軒先からの大量の雨で、カッパを着ていても
袖などから雨が入ります。

カメラは水深10M以上の防水の物を使っています。

 
■(1)今回の事例__________

「断熱材の沈下」
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セルロースファイバー沈下
◆写真解説

セルロースファイバーの沈下。梁下に大きな隙間が発生。
施工密度の低さが原因。

◆内容説明

古紙が原料のセルロースファイバー。
施工は、圧縮された材料を一度砕き、空気と一緒に
壁内などへ専用の機械を使い送り込む。

誰でも簡単に施工できそうですが、
熟練した職人がやらないと、充填が甘くなる恐れがある。

 

◆対策

施工後、表面を押すなどして施工具合の確認をする。

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■(2)編集後記
午後は欠陥の是正確認に行ってきました。
依頼者は、ホテル住まい。一旦、家財を全て
出しての工事です。

何度か欠陥検査に入り、是正をしていただいているメーカー。
このところ担当者たちと頻繁に会うため、このメーカーの人たちの
顔と名前をずいぶん覚えました。

相手は、今後は私と会うことがないように
社内でいろいろ対策を講じていると思います。

日本のサッシ性能

昨日の面談で、サッシの性能について質問を受けました。
そのあと思い出したのが、業界紙の今月号でサッシ性能
についての記事があったこと。(日経ホームビルダー11月号)
主な内容を紹介すると
・日本の窓の最高基準は、韓国や中国の最低基準程度しかない。
・アメリカは50州のうち24州でアルミサッシが禁止されている。
国産サッシといえば、アルミがほとんど。
内側だけ樹脂のタイプが増えていますが、このタイプで
韓国や中国の最低基準程度しかない。
今まで何年もアルミ主流で製造してきた工場ラインを
樹脂に替えることへのメーカー抵抗と、都市部など一部地域での
防火性に対応するため、日本では樹脂化が遅れていると思います。
ただ、ようやく最近になって国産メーカーも樹脂サッシの販売を
始め、YKKは北欧基準レベルのサッシを出しました。
今現在、大手ハウスメーカーでサッシの断熱性能が高いのは
一条工務店とスウェーデンハウスくらい。
今後、他メーカーも樹脂サッシ化していくと予想します。
建てたあと、サッシ交換は容易ではありません。
あとで内窓を付ける選択肢もありますが、結構な費用がかかります。
これから建てる方は、樹脂サッシを検討するとよいでしょう。
価格は樹脂サッシの方が高いです。
選択肢を増やすなら、輸入品を見てみるのもよいでしょう。

事例698『天井断熱材の乱れ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の名古屋の最高気温は37度の予想。
午前中、遮熱シートを張った屋根の上に居たら
直射と反射のダブルで熱を受けるため
露出してる腕などが焼けそうに熱かったです。
■(1)今回の事例_________
「天井断熱材の乱れ」
_________________
 
断熱材
 
◆写真解説
天井断熱材がぐちゃぐちゃに敷かれている。
本来、湿気を遮断するため白い面を室内側へ向け、
隙間なく並べないといけない。
◆内容説明
1度はきちんと敷き並べ、あとから誰かが作業する際に
ぐちゃぐちゃにしたまま放置した。
解説にも書きましたが、袋に入ったグラスウールは
表裏があります。
また、きれいに敷き並べないと、厚さもバラバラ
隙間だらけになります。
見る人が見れば分かりますが、
大手ハウスメーカーの現場。
天井裏など見えない箇所は手抜きされやすい。
◆対策
1度は屋根裏を点検する。
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■(2)編集後記
エコキュートのリコールのニュースが出ています。
↓↓
 パナソニックは2003年11月~13年1月に製造した
 家庭用給湯器「エコキュート」計103万台をリコール
 (無償修理・部品交換)する。同社はエコキュートの
 トップメーカーで、国内の約4分の1が対象となる。
 最初の事故は、13年1月に兵庫県の住宅で起き、
 これまでに14件あった。このうち、5件は圧縮機の破裂で
 近くにあったものが壊れたが、けがをした人はおらず、
 火事もなかったという。パナソニックによると、
 原因は金属でできた圧縮機の腐食。機器の底板に塩分を
 含んだ水がたまると、圧縮機を覆う防音材が吸い上げ、
 腐食が進んだとみられるという。
 
エコキュートの空気の圧縮は相当な力だと思います。
大きな事故でなくてよかったです。
2003年というと、エコキュートが普及し始めたころ、
他社は大丈夫でしょうか。
ちなみに我が家のエコキュートはダイキンです。

暑さ対策

強烈に暑くなりました。
熱帯夜といわれる気温は25度以上。
室温が25度~28度ならエアコンは不要ですが、
夏場、夜の部屋の温度は、外より高いです。
夜、気温が下がっても、室内の温度が高いのは
壁や天井が熱いからです。
断熱材があるおかげで、熱も逃げにくくなっています。
省エネ住宅の評価で、断熱材の性能だけを考えがちですが
夏場は断熱材が熱くならないことも大事。
そこで有効なのが「遮熱シート」。
車のサンシェードや窓の日よけと同じような役割をします。
小屋裏空間があれば、今からでも施工が可能。
断熱材の上に敷くだけで効果があります。
(壁は、新築時でないと施工が出来ません)
↓ 青い部分が遮熱シートを実験的に敷いた箇所で
  温度が周囲に比べ10度以上も低い。
遮熱
(写真はI.P.PさんのHPより引用)
最上階の暑さ対策として非常に有効で、
省エネ効果は抜群です。
材料費はメーカーによっていろいろですが、
1平米あたり500円くらい。
30坪の総2階建の家なら、天井分の値段は25.000円。
(切り売りでない場合は、ロール単位の購入になります)
透湿タイプとそうでないものがあるため、
家の状況に合わせ、材料を選ぶことも重要です。

省エネ基準

住宅省エネラベルは、内容が分かりにくい。
よく説明を受けないと、入居後、この家が省エネ?
という疑問もでます。
例えば、写真のラベルをよく見ると
「断熱性能基準」が「-」になっている。
省エネラベル
これは、断熱性能を評価していない。
省エネ性能の高い設備で総合省エネ基準をクリアしていて
断熱性能は、長期優良などの仕様からかなり劣るケースもあります。
断熱材が薄くても、スカスカの施工でも
認定されることもあります。(現場検査はない)
省エネという意味の範囲は広いので、
契約前にきちんと確認することが重要です。

ゴミも光熱費も減る

↓間仕切り壁の上部に挟み込んである断熱材。
 (写真は2階天井部)
気流止め
これは気流止めで、
壁端部の空気の動きを止めます。
温度差が生じると、床下から室内。
室内から小屋裏など、隙間から空気が動きます。
一昔前の現場ではほとんど施工されていません。
省エネの基準が厳しくなり、
最近施工を見かける現場が増えました。
施工するつもりがない現場で、検査時に、
施工を指示しても、大工さんは文句も言わず
やってくれます。
窓部などをカットした、ゴミとして捨ててしまうような
断熱材を使えますし、ゴミも減ります。
挟み込むだけなので、手間もたいしてかかりません。
省エネ対策等級4を取らなくても
やっておきたい工事です。

基礎断熱の危険性

床下に入ったら、そこらじゅうカビだらけ。
厳重なマスクとメガネをしているので、良かったものの
気持ち悪いです。
カビ
基礎断熱は、床下を密閉します。
新築時は、基礎のコンクリートから水分が蒸発するので、
計画換気があっても、換気がうまく機能していないと、
カビが生えます。
基礎断熱の家の方。
床下を定期的に点検しましょう。

省エネ法

法律はころころ変わります。
耐震基準などでも、建てたあと、
法改正で既存不適格になってしまうことがあります。
昨年改正された「省エネ法」で、トレードオフ規程が
廃止された。
トレードオフ。検査でよく見かけたのは、窓ガラスを
LOW-Eにして、天井断熱材の厚さを半分にする方法。
例えば、グラスウールの厚さを155mmから
75mmなどにするケース。
いくら窓の性能をよくしても、
夏場、確実に暑そうなことは想像できます。
規程の廃止理由は分かりませんが、
こういった実際のことを考慮したのかもしれません。
来年の3月までは経過措置でトレードオフを使えますが
廃止が分かっているので、今建てる人は
トレードオフを使うことを、辞めておいた方が良いと思います。

事例661『ウレタン断熱の圧力』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
夕方、一旦自宅に車を置き、電車で移動。
そのまま事務所に戻ったため、
今日は電車で帰らないといけません。
終電は12時04分。
あと1時間しかありません。
普段、電車を気にしながら仕事することがないため
不思議な感じです。
■(1)今回の事例_________
「ウレタン断熱の圧力」
_________________
 
ウレタン吹付
 
◆写真解説
ウレタン吹付によって、外側の防水紙が
膨れ上がっている。
外壁材が張れない、通気層を塞ぐ、
防水紙が伸びるなどの影響がある。
◆内容説明
ウレタンやセルロースファイバーなどの断熱材を
直接防水紙へ吹き付けると、吹付の圧力で
このようになることがあります。
これらの断熱材メーカーは
外壁側に構造用合板などの施工を推奨していますが、
コストがネックで使用できない現場も多いです。
◆対策
防水紙に直接吹き付けない。
吹き付ける場合は、防水紙の製造メーカーに
施工してよいか確認の上、防水紙の留めつけを
頑丈に行う。
==================
■(2)編集後記
高速道路を走る機会が多いので、飛び石による
フロントガラスの破損が年に1回くらいあります。
先週も石が当たり、1.5CMくらいの傷、ひびが入りました.
以前は任意保険を使ってガラスを交換しても、保険料が
据え置きでしたが、最近、割増に変わってしまったため、
小さな傷であればリペア業者に依頼し直しています。

事例659『床下断熱材欠落』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
ある有名メーカー。
新築検査に行くと必ず指摘がたくさん出ます。
検査を入れずにお任せで建てている方の
割合は99.9%。
イコール欠陥住宅の割合です。
■(1)今回の事例_________
「床下断熱材欠落」
_________________
 
床下断熱材
 
◆写真解説
階段下、床下断熱材未施工。
階段が直接外気に接してしまう。
最近は減った事例ですが、田舎へ行くと
今でもこのように施工している家がある。
◆内容説明
家の断熱性が良くなったのは、まだ最近のことで、
断熱材の施工に疎い、業者、職人が多い。
このような施工では、階段が冬場かなり冷えます。
当然、他の箇所の断熱材の施工もいい加減なので
暖房を付けなければ、冬場、室温が10度を切るような
家でしょう。
最近は、1階床を躯体を組み立てる前に
組むようになり、今回の事例は減っています。
その他、外壁の内側に石膏ボードの施工がありません。
これは、防火の基準に違反しています。
◆対策
床組時のチェック、または、完成後、
床下をチェックする。
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■(2)編集後記
東日本大震災から今日で3年。
大きな地震が来るまで、家が地震に対し
頑丈なのか分からない状況は、家を買った人、
これから買う人にとっては不安な材料です。
命が助かる、助からないを別にして
家が少しでも壊れて、損したくないことだけを考えれば、
地盤のいい土地を買い、耐震性を上げ、免震装置を付けるなど
いろいろ対策はあります。
ただ、免震、制震装置だけをとっても、たくさんありすぎて
何がいいのか、本当に機能するのか分からない。
また、直下型の地震が来て、大きな縦揺れや、
地割れが家の下で起きるかもしれないなど
心配し出したら、きりがありません。
どのレベルの家を買うかは、非常に難しい判断です。

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