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事例1094 「鉄筋径の間違い」

このところ躯体の木が雨で濡れたという相談が増えています。

少々の事でしたら問題ありませんが、繰り返し、大量に濡れると
影響が出ることもあります。

できるだけ濡らさない。濡れたら早期に乾かすことを
心がけてください。

 

■(1)今回の事例______________

「鉄筋径の間違い」
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◆写真解説

鉄筋径がD10、図面(D13)より細い。
コンクリートスラブの配筋。

 

◆内容説明

鉄筋径を太いもので統一すれば、施工ミスは起きにくいが、
コストの面からそのようなことは一般的には行われない。

床(スラブ)の配筋は、位置や方向により、鉄筋径が異なるケースが多い。
複雑になるほど、ミスは起きやすい。

径の大きい方へ間違えばよいが、小さい方へ間違うと耐力不足になる恐れがある。

 

◆対策

全数検査を行う。
鉄筋径は3mmごとにサイズが上がる。
慣れていれば、見るだけで径は分かるため、
全数検査をしても手間ではない。

 

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■(2)編集後記

明日は、テクノロジーネクスト2018に参加します。

私は一番最後のセッションに登壇。
ただ、事前チェックが12時ころのため、早めに会場入りして、
自分以外のセッションも見る予定です。

最新テクノロジーの建物への実用化が思っている以上に進んでおります。
明日は、もっと驚く話も聞けるでしょう。

出版決定のお知らせ

現在、日経BP社「日経ホームビルダー」で連載を続けている
「現場で役立つ欠陥防止の勘所」

書籍化が決まりました。発売は9月予定です。

日経XTECHか、日経ホームビルダーを契約しないと読めない内容。
書籍として発売することで、一般の方にも見る機会が出来ます。

詳細が決まりましたら、またブログなどで紹介します。

 

質の低下

昨日は北陸で検査。
移動の往復だけで疲れてしまい、夜は何もする気が起きませんでした。

現場監督の質の低下を感じています。
言ったことをやらない。
指示してもやらない。
約束を守らない。
分からないことを自分で調べない。

上場企業においてもこのタイプは多数存在します。

こういうタイプは、厳しいお客さんや私のような施主側の第三者が苦手。
何か問題が起きると、最後まで処理せず、途中で逃げ出す。
日々の仕事もきっと、苦痛に感じる部分が多いでしょう。

パソコンが使えないなど、基本的な仕事のスキルが欠落している監督も多くいます。
自分自身で学ぶ意識がない場合、会社が研修などで教えていくべきだと思います。
ただ、いつ辞めるか分からない人にお金を掛けない風習があります。

自分もこの仕事を行う前は、現場監督を10年以上経験。
ハウスメーカー時代から、難しく、重要な現場を受け持ち、完成させてきました。
職人や協力業者、上司との喧嘩は日常茶飯事。それでも楽しく仕事していたと思います。
私から逃げまわる監督たちを見ていると、何とかしてあげたい気持ちにもなります。

 

決断

家に不具合が発生し、修理を求めても業者は逃げる。
家は値段が高いが故に、損失を強く感じてしまう。

そんな状況においても、業者に対しアクションを起こすことを躊躇する方は多い。

弊社へ問い合わせしてくる方で、いつまでも迷われる方が見える。
私は、これは放置しては危険だという例以外、決して押し売りしませんので、
いつまでも決断がつかず何度も質問が来る。
その内容は、自分でその先の創造を膨らませている。
おそらく、最終的な結論として、裁判に負けたらどうしようという事でしょう。

建築紛争はやってみないと分からないケースが大半。
裁判でも、判断がひっくり返ることは頻繁にあります。
もしかしたら、紛争にならず、第三者を入れることで業者の対応が変わるかもしれない。

保証期間という時間的な制約もあるため、迷っているよりは
早めに専門家に任せ、少しでも日々の不安を解消したほうが良いと思います。

この仕事を始めた頃に知り合った方から、
心理学的には「やった後悔」よりも、「やらなかった後悔」のほうが大きい。
という言葉を教えていただきました。

行動を起こさず、いつまでも引きずったり、あとから後悔するくらいなら
思い切って、行動を起こすことをお勧めします。

このところの面談で、たくさんの方と接していて、今回の事を思いました。

 

事例1093 「基礎天端レベラーの剥離」

東海地方も梅雨入りしました。

雨よりも、蒸し暑くなるのが嫌ですね。
これからの季節、屋根裏へ入る現場は出来るだけ午前中に組みたいです。

 

■(1)今回の事例______________

「基礎天端レベラーの剥離」
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◆写真解説

基礎天端レベラーの剥離、接着不良が原因。
土台を載せる前に割れて浮き上がった。

 

◆内容説明

基礎の水平を出す材料で、今ではほぼ100%の現場で使用されている。

剥離の原因は接着不良。原因は以下が考えられる。
コンクリートを打設した直後に施工するケースでは
接着面の水を除去しなかった。

コンクリートが固まったあとに施工するケースでは
接着面のごみ、油分、レイタンス等を除去していない。
プライマー未施工等。

また、施工厚さが薄いケースもある。

これらはどれも手間がかかる作業。手抜きをされやすい。
メーカーには、接着性能の改善を求めたい。

浮いたとしても、土台で十分押さえれば、構造的な影響はないと考える。
ただし、アンカーボルトのナットが緩んだり、土台が痩せると影響がないとも言えない。

 

◆対策

土台施工前にチェックする。

 

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■(2)編集後記

ちょうど1週間後、テクノロジーネクスト2018が開催されます。
http://tech.nikkeibp.co.jp/campaign/2018/tecnext2018/

私が出るのは13日の「建築・住宅・IT・ロボット・AIが生む新ビジネス」

登壇するのは最後のセッションですが、
朝から会場内にいて、全ての話を聞く予定です。
きっと得るものがたくさんあると思います。

きょう最終台本が届きました。
TV撮影の時にようにカンペが出ないため、内容を覚えないといけません。

点検商法

施工業者から相談を受けた。

内容は、第三者検査会社からの報告書が無茶苦茶。
どう対応すればよいか。

書類を読むと、何が言いたいのか分からない。
想像、想定の内容が、まとまりなく書かれている。

唯一の結論は、過分な修理方法を指示している。
この書類、保険会社からも使い物にならないと言われたらしい。

この会社は第三者検査会社としては規模も大きく、
インスペクターの民間認定を行うなど、有名な会社。

検査員の大半は、外注。つまりアルバイト。
今回の検査メンバーの中にはリフォーム屋の社長も含まれていた。

検査からデタラメな改修工事を誘導し、儲けようとしていたら、
検査は金儲けの手段になる。訪問の点検商法と変わらない。

検査という仕事は、不安を煽ることが容易。
副業で検査をしていれば、本業へ利益誘導することを考える方もいるでしょう。

今までも、この会社が検査した後に何度か呼ばれている。
検査のレベルはよく把握しております。

検査会社は、大きければ良いというものではありません。
いくら実績がNO1だと言っても、個人レベルでは、年に数棟が平均でしょう。

 

 

 

かぶり不足は、瑕疵ではない?

木造住宅の基礎のかぶり不足を言えなくなるかもしれない。

最高裁判決の判断から、瑕疵にはならないと退けられている事件がある。
その判決文の内容を確認した。
私もこの仕事を長くやってきて、法や基準の解釈については、
建築士の中では詳しい方です。私の考えは、誤った判断だと言いたい。

判決内容が正しければ、各所で基準が書き換えられてもよい。
判決が出て何年か経過しているが、建築学会の規定等は未だ変わってない。

これをそのまま放置していいとは思わない。
弁護士、研究者、建築系のマスコミなどと内容を精査していく予定です。

事例1092 「屋根通気部材の施工不備」

気温は高めでしたが、過ごしやすい週末でした。
行楽に適した天気でしたが、
現場予定が入っていたため、仕事で2日とも潰れました。

 

■(1)今回の事例______________

「屋根通気部材の施工不備」
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◆写真解説

屋根通気を確保するための部材(段ボール)、下から押すと浮き上がる。
端部の留め付け不良。ウレタン吹き付けの圧力で通気が塞がれる可能性が高い。

 

◆内容説明

ウレタン吹き付けのシェアの拡大で、屋根断熱仕様が増えてきた。
そのため、屋根通気の不備による野地板の結露が急増しています。

写真は屋根通気部材の留め付け不良。
母屋との取り合い部が全く固定されていない。
室内側からウレタンを吹きつけるため、押して隙間が出来れば
通気層内へウレタンが入り、通気を塞ぐ。

通気が塞がれば、空気が滞留し、結露が起きる。

上側の通気塞ぎを指摘すると、下の軒天へ空気が抜けるから問題ないと反論を受ける。
通気層内の空気の移動は一方通行。暖かい空気は軽いため上へ移動する。
実際、棟換気に手を当てると、暖かい空気が勢いよく出てくる。
暖房を付けると上の方が温度が高い現象や、煙突を想像していただくと分かりやすい。

 

◆対策

通気部材を施工する大工に、きちんと指示を出す。
吹き付け前に施工状況を確認する。
(足場が悪く、確認作業が困難)

 

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■(2)編集後記

屋根の点検をした際、ソーラーパネルの上にたくさんの鳥がいた。

廻りを見渡すと、ガルバ屋根には一羽もいない。
瓦の屋根は、棟だけに数羽。

鳥はソーラーパネルを好むのでしょうか。

この日は天気が良く、ガルバは熱くなっている。
ガルバに一羽もいないのは、素材を嫌うのか、熱を嫌うのかどちらでしょう。

1回だけのデータのため、今後も注意深く見ていきたいと思います。

 

紛争処理

今日は長野県南部で仕事。
南アルプスと中央アルプスの間を通る風が涼しく、とても過ごしやすかったです。

このところ、裁判関係の仕事が重なっています。
結果を左右する内容もあるので、気が抜けません。

その中の一つに、構造耐力が基準法を満たしていない家の裁判がある。
当初は相手側に有利だったが、構造計算の矛盾点などを突き、形勢が逆転した。

終盤にさしかかり、相手の強い抵抗がまだ続いている。
これを再度、崩さないといけません。技術的な事は私の役割です。

紛争を多くサポートしてきて、データがかなり蓄積されています。
そのデータが現場検査においても、プラスになっています。

 

 

 

 

 

 

調停参加

調停に参加してきました。

場所は北陸。東海北陸道で片道200KM超。
この高速道路はトンネルだらけで、ドライブにはつまらない道。
今日はさらに雨で、車の運転が苦痛でした。

基礎に重大な瑕疵があり、建て替えを要求している調停。
相手の反論もあり、先行きが読めません。

昨年は、建て替え2件。買取1件が決まるなど、比較的順調でした。
今年は、他の事件でも苦戦気味です。
今まで多くの事件に関わらせていただきました。場数を踏んでいる分、
その経験を生かして、巻き返し策を練りたいと思います。

 

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