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事例1251 「クロスのカビ」

「首都圏マンション価格バブル超え」
というニュースが昨日出てました。

戸建てに関しても、今後、予想以上に価格が上がってくる
可能性があります。

住宅に関することは、食品や日用品と違い、あまりニュースでは
取り上げられないため、関係者からの情報が頼りです。


■(1)今回の事例_____________

「クロスのカビ」
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クロスのカビ
◆写真解説

湿った石膏ボードにエアコンの冷気が当たることで結露が発生、
クロスにカビが生えた。石膏ボードが湿気る原因は、
床下の湿気が壁内に上がってくるため。


◆内容説明

入居1年目の夏からカビが発生。ハウスメーカーに伝えるが
対応を先延ばしにされ続け、4年が経過。
しびれを切らした施主が、私に調査を依頼してきた。

業界側の人は、結露やカビが発生しても、それは普通のことで
問題ないという認識の人が多い。
だから、苦情を申し出ても対応が悪い。

原因は、付近に配管スペース(パイプシャフト)があり、
1階床を貫通する配管まわりの隙間が埋められてないため、
床下の空気が壁内、1階天井裏に入っていた。
また、天井埋め込みのエアコンの吹き出し口が壁に近く
壁が必要以上に冷えるため。

写真のようにクロスが黒ずむレベルのカビは、
室内空気の汚染レベルは、最高ランクになる。

部屋を閉め切れば、確実にカビ臭がしますし、人体に何らかの
支障が出る可能性が高い。


◆対策

夏場の湿った床下の空気を室内へ入れないため、
1階床を貫通する配管、配線まわりをコーキング処理する。
(最近の職人さんは、言わなくてもやってくれる人も増えてますが
大半は、言わないとやらないです)

 

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■(2)編集後記

家は何年かすると、いろいろ手を加えたいところが出てきます。
最近はDIYブームで、ホームセンターやネット上で、好みの資材や
工具が手に入りやすいです。また、施工方法もYouTube上に多数ある
など、DIYが容易になっています。

それでも、自分では無理という箇所も出てくると思います。
その時は、部分的に職人さんを頼ると良いです。

電気屋さんや水道屋さん、クロス屋さんなどは、事務所に看板が出ているので
飛び込みでも対応してくれると思います。
看板が出ていない、大工さんなどは、紹介してもらうのが良いと思います。

 

 

 

 

 

 

住宅紛争解決手段

業者と争いになった場合、数年前まではネット上での書き込みが
結構、有効でした。最近は、業者の方が対応に慣れてきて、効果が
以前より減っている印象があります。また、書き込みに対する裁判
も増え、書き込みした方が訴えられる率が高くなっています。

マスコミも今現在は、欠陥住宅を取り上げるのに消極的です。
コロナ過でロケ自体を制限していましたし、
最近はウクライナの戦争で建物がたくさん壊されている状況を
目にすることが増え、欠陥住宅被害のインパクトが薄いということで
企画を通しにくくなっています。

争いの手段が減ることで、裁判を選択する比率が高まるかもしれません。

弊社は、面識がない弁護士さんからの問い合わせが年々増えております。

被害確認

カビ被害で裁判中の家。追加立証のために現場に行ってきました。

カビ被害は、6月から9月にピークを迎えます。その時期以外に現場を
確認に来た方のほとんどは、被害は大したことないと思ってしまいます。

ピーク時に確認した場合でも、臭いに鈍感な方、床下などを奥まで
見ないケースでは、同様の判断をされることがあります。

カビ被害以外に、音などの住宅の問題は、住んでいる方と、
そうでない方の被害に対する認識の差が出やすく、
解決の妨げになりやすいです。

今回の追加立証、裁判所の期日もあり、ピーク前の調査でしたが、
時期に影響されにくい、カビの専門会社による調査を実施しました。

外壁の耐久性

家を建てる方へ、仕様の希望を聞くと、
「できるだけメンテナンスのかからない家」
という回答が多い。

対応する仕様として、ハウスメーカーから
高耐久シーリングやタイル外壁などを勧められる
ケースが多いようです。

あるハウスメーカーは、耐久性が高いとして
屋根、外壁とも、ガルバを勧めています。

先日、見たガルバの外壁の家。
雨の当たらない軒下は、塗装が劣化してました。
いろいろ調べるとガルバは、雨に当たる方が、汚れが落ちて、
長持ちするようです。

そうなると、ガルバ外壁の場合、軒ゼロ仕様に加え、
雨の当たらない箇所ができる場合は、
そこだけ、材料を替えたほうが良いことになります。

外壁の塗装業者に聞くと、今のガルバが使われるように
なってから20年くらい。住んでる方は、30年くらい
塗り替えしなくても良いと思っている方が多く、少々、
塗装が劣化していても放置している人が多いと言ってました。


事例1250 「鋼製束の脚、未固定」

昨日の朝、地震が発生した際、梯子の上にいて、
大地震だったら危ないと思い、すぐ下に降りました。

割と震源に近い場所にいたので、
結構揺れを感じました。

 

■(1)今回の事例_____________

「鋼製束の脚、未固定」

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鋼製束施工不備

◆写真解説

鋼製束の脚が浮いている。ボンドや釘で固定されていない。
人が歩くたび上下に動き、床なりの原因となる。

 

◆内容説明

1階の床を支える鋼製束。シロアリや腐りに強く、高さ調整もしやすい
ため、ほとんどの現場で使用されています。

木(大引き)がやせると、上に引っ張られ、脚が浮くため
コンクリート釘とボンドで固定するのが一般的です。
(メーカーによって多少、施工内容が異なります)

写真の現場は、8割ほど、脚が未固定。
数年経過し、大半が浮いている状態で、歩くと床がたわむ。

構造的な問題ではありませんが、
床なりの原因にもなりやすく、きちんと脚を固定する必要があります。

 

◆対策

施工時または、完成時に固定をチェックする。

 

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■(2)編集後記

ブログの更新が空くことが増えています。
書く気力がない、休んでいるわけではありません。

とあるリノベーションの計画、施工指示等に時間を取られています。
使用されている建材などが特殊なため、難しく、時間を取られます。

検査をやめて、設計や施工を昔のようにやろうとしている訳では
ありません。一般的な業者が手を出さないような、特殊案件に限り、
紹介などで、どうしても断り切れない場合のみ、関わっております。

検査でたくさんの現場を見てきた経験が、これらの仕事にも
役に立っています。

 

 

1件落着

また1件、欠陥住宅検査を実施した家の買取が決まりました。
裁判ではなく、話し合いの結果です。

このうれしい報告を頂いた同じ日に、業者が対応しないという
報告もありました。
こちらは、同じく欠陥検査の結果から、きちんと修理するには
建て替えしかないと判断、建て替えを要求していましたが、
拒否してきました。

最近の傾向として、早い段階で弁護士に相談する業者が増えています。
裁判の方が安く済むと業者が判断すれば、話し合いは決裂します。
また、ネットでの自社の悪評の書き込みに慣れ、実名公開されても
動じない業者も増えています。

これとは反対に、無理難題でない限り、施主とは戦わない姿勢を
貫く業者さんも見えます。

重大な問題がある欠陥住宅をつかむ確率は数パーセントですが、
何かあった時のために、業者の見極めが重要です。



過剰表現

営業マンの言うこと、パンフレット、広告など。
これらを鵜吞みにして契約。
住んでから説明と違うことに気づくケースが
相談などを受ける中で、増えているように思います。

また、ネットの情報で選んだ仕様などが、
説明と違ったという例も増えてます。
(営利目的のものは、特に注意したほうがよいです)

新聞やテレビニュース並みに、これらに嘘はないだろうと
思っている方が多いので、騙されてしまいます。

ただ、言っている、書いている方も、会社からの説明を
素直に信じ、嘘だと気づいてないケースも多いです。

コロナの影響による、住宅着工数は落ち着きつつあり、
今後、受注確保のため、性能アピールが激化すると、
この手のトラブルは増えていくと思います。

事例1249 「スリーブ孔拡大」

昔は3月が仕事のピークでしたが、
最近は2月に分散する傾向で、3月に検査が
集中するということがなくなりました。

それでも、思っていたより、バタバタはしていて、
この3連休も、仕事しております。

 

■(1)今回の事例_____________

「スリーブ孔拡大」
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基礎孔あけ

◆写真解説

基礎スリーブ孔。
配管勾配の高さが合わず、上に孔をあとあけした。
鉄筋を切断していないものの、孔拡大に対応した
補強ができていない。

 

◆内容説明

当初設置したスリーブ位置が低く、配管勾配を取るために、
既存のスリーブ上に追加で孔をあけた。

基礎に孔をあけること自体、規定どおりであれば問題ないが、
孔の大きさに応じて、補強筋を入れる必要がある。
あとから補強はできないため、構造耐力上、問題がある。

もう一つNG施工が写っている。
写真一番右、2つのスリーブ孔の近接。
本来、規定の距離を取る必要がある。

 

◆対策

住宅の設計においては、設備設計を詳細に行う会社は少なく、
排水管は高さの制約がない、人通口を通す例が多い。

スリーブを設ける場合は、詳細な配管図をつくる。

 

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■(2)編集後記

先日、良い報告を頂きました。
昨年欠陥検査を行った家、話し合い(裁判外)の結果、
建て替えが決まりました。

建て替えや買取りで終わるものばかりだと良いですが、
好ましくない結果で終わるものも、たくさんあります。

紛争になった際、最終結果に影響を及ぼすのは、
不具合の内容以外に、依頼先の対応が関係します。

依頼先を決める時、もめた時の対応の良し悪しまで
考えて決める方はいないと思います。

紛争解決を多く見ている私からすれば、
もめる確率はわずかですが、万が一のために
そこを考慮することは重要だと考えています。

契約までは、どの営業マンもいい顔をするので、見極めるのは
難しいです。とはいえ、情報収集をすれば、分かる場合もあります。

弊社は、大手や東海地方の有名工務店であれば、
そのあたりの情報は即答できます。
(対応が悪い会社においては、マイナスの情報であり、
 電話やメールではお答えはできません)

 

 

 

事例1248 「サイディングの汚れ」

先週、これから建てる方の見積書をチェックした際、
昔に比べ確実に値上がりしていると思いました。

戦争が始まったことで、さらなる資材高騰が懸念され
家を建てる方には条件が悪くなっています。

 

 ■(1)今回の事例_____________

「サイディングの汚れ」
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外壁汚れ

◆写真解説

サイディングの汚れ(藻、苔、カビ)。
築浅でも汚れがひどく、美観を著しく損傷している。

 

◆内容説明

外壁に藻などが付き、ハウスメーカーに連絡をすると、
よくあることで自然現象だから、自分で洗ってくださいと
言われるケースが多い。

藻などの付着を完全に防ぐことは難しく、少々であれば
仕方がない。しかし、写真のようにひどく汚れている場合は、
建物の設計や施工に問題があることが多い。

被害のひどい家に共通している内容として、
サイディングの色が汚れが目立ちやすい白系。
また、藻などが付くには水分は欠かせないため、
軒がなく、壁に雨が当たりやすい家、その他、
外壁通気層の施工に不備がある家が多い。

 

◆対策

周辺環境を見て、対策を講じる必要があると判断した場合、
濃い系の色のサイディングを選ぶか、外壁をガルバなどにするなど。

外壁通気を十分機能させることは、汚れに関係なく
建物の耐久性に影響するため、重要です。

 

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■(2)編集後記

今月すでに、2つの裁判に参加しました。

建築紛争の当事者になった方が口をそろえて言うことは、
「こんなに、いい加減な場だと思わなかった」

今回も主張している主旨が、一部、ずれていて
説明をしても、聞く耳を持ってくれません。

そんな状況でも最終手段として裁判は必要で、
納得する、しないは別として、解決には有効です。

 

無くならない大手メーカーの施工不備

このところ、大手ハウスメーカーの重大な欠陥を
続けて発見しています。
大手メーカーだから安心だと思っていた施主さんは、
不具合の内容を告げたときのショックは大きいです。

素直に補修等の対応をしていただければ良いですが、
発覚した不具合が、メーカー全体の問題に及ぶ可能性が
高いケースでは、問題をなかったことにしようとする
圧力が高まります。

大手ハウスメーカーは、地元工務店に比べ、商品は規格化
され、施工マニュアルや職人の教育等が充実しているため、
一般的には、欠陥住宅になる確率は低いです。

とはいえ、どれだけマニュアルや、教育等しっかりしても、
職人が故意に手を抜くことだけは、無くすことができない
ため、一定数、不具合が発覚する現場が出てきます。

職人の数も多いため、手を抜かないような意識改革の徹底が
難しく、また、社内検査も厳密に行われていないため、不具合
をゼロに近づけられないのだと思います。

 

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