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取り立て

今週は、検査代金の取り立てを2件行いました。
1件は業者。ミスが続き、施主さんが完成時の検査を希望。
弊社を施主さんが選び、代金は業者払いのパターンでした。
面識のある業者なので、後払いを了解しましたが、
4ケ月経過しても支払いなし、その後、支払うと言っては何度も約束を破る。
経営が悪いか、杜撰なのか、だから現場でもミスが多く起きると思います。

依頼してはいけない業者のリスト入りです。

もう1件は、裁判をサポートしている方。
お金がない方ではなく、被害者だからボランティアでやってみたいな感じ。

次回の裁判出席を含め、今後のサポートも全てやめるとお伝えしたところ、
払いますとの返事が来ています。

支払いの催促は、嫌な仕事なので、人に任せず私が行います。
なかなか支払わない相手でも、申し訳ないと謝られると、
こちらが悪者のようになった気分になります。

 

 

瑕疵保険の検査は何のため?

基礎のかぶり不足の指摘に対し、(非破壊検査で発覚)
業者は瑕疵保険の配筋検査に合格しているので
かぶり不足はないと主張。

裁判所から瑕疵保険会社へ検査について質疑を出したところ
保険会社からの回答に以下の記載があった。

「本検査は、住宅に瑕疵がないことを確認するものではない」

瑕疵保険の費用は施主が払う、この内容を聞いたら、
大半の方ががっかりすると思います。

最近は、瑕疵保険の検査以外に、ハウスメーカーや工務店が
外注の検査会社に検査を依頼しているケースが増えている。
私から見れば、これらの会社も瑕疵保険会社とレベルは同じです。
根本の問題は、検査員のレベルが低いのではなく、言いたいことを
言えない、本部の方で指摘範囲を狭めていることです。

住宅メーカーの営業で、瑕疵保険の検査、中間検査があるから
弊社のような第三者検査は無駄だと言う人が多い。
今回の回答から、それが間違いであることがはっきりしました。

公的な検査が増え、さらに着工数が減っているにも関わらず
品質不良が減らない理由は、検査が事務的になっているからです。

事例1247 「床の傾斜」

この前伺った家。事前のやり取りの際に、
ハウスメーカーが検査に入るのを抵抗して
いる感じがありました。

検査に入り、その理由がわかりました。

 

■(1)今回の事例_____________

「床の傾斜」
______________________ 

床傾斜

◆写真解説

2階床の過度の傾斜。水平器は18/1000の表示。
梁取り付け位置の高さの誤差が原因。

 

◆内容説明 

床の水平精度を誤差ゼロで施工することは、いくらお金を
積まれても技術的に不可能です。どの家でも数ミリの誤差が
ありますが、誤差が大きくなると、歩くだけで傾斜を感じたり、
物を置くと斜めになってしまいます。

床の傾斜がある家は案外多いです。その原因は、工事中に重い資材を
集中して置いて、梁がたわむ、基礎の水平精度が悪いなど。
工事中、水平精度を確認すれば、仕上げで調整は可能です。

今回の例は、1階の天井をめくり、梁を確認したところ
梁の高さの差が大きかった。
つまり、加工精度の不良が原因だと思われる。

大手ハウスメーカーは、社内基準で床の傾斜の基準を決めています。
地元工務店は、品確法の基準を持ち出し、3M以上の距離で18mm
以上(傾斜角6/1000)高低差がないと直さないという会社が多い。

この数値は普通ではあり得ないレベル。例えば6畳の部屋の長手方向
(約3,5M)の端と端で、21mm以上の高低差になります。
基礎の天端の誤差は大きくても5,6mmで押さえられるため、
地盤沈下がないかぎり、その数値にはなりません。

地盤沈下の基準と混同せず、社内基準などで判断することが重要です。

 

◆対策

完成後の修理は、フローリングをめくるなど、大変な工事なる。
工事中に基礎天端、床の傾斜を確認する。

 

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■(2)編集後記

SNSは住宅系の情報収集のために、時々見ています。

先週、業界側の方が複数の匿名の者に攻撃されていました。
その後の対応を見ていましたが、攻撃が続き、
最終的に、アカウントを閉じてしまいました。

私の場合、数年前までは、応援してくれるメッセージばかりで
したが、昨年あたりから、攻撃を受けるようになりました。
言っていることは大半が間違っていますが、
あえて反論はせず、一般的な対応をしています。

攻撃が増えることで有益な情報発信が減っているのは
非常に残念です。

 

 

 

 

交渉決裂

設計の不具合により、カビ被害に悩まされている家。
昨年秋に調査依頼を受け、業者に対策工事を求めました。

これをすれば改善できるという方法まで提示しましたが、
費用がかかるためか、業者は弁護士に相談したうえで、
数点の手直しと数十万円の解決金を提示してきました。

相手からの提示内容は、カビ発生の要因を潰さないため、
今年の夏に再発することは確実で、これでOKできるはずはありません。

この会社、工法を思いつくたび、お客さんの家で実験し
ダメなら次の家で改善策を試す行為の繰り返しをしているようです。
こういう会社は、案外多く、実験台になる家はいい迷惑です。

これは工務店に限った話ではなく、建材関係のメーカーでも多いです。
不具合が発覚しても、マスコミも大きな事案しか取り扱いしませんし、
また、リコール制度がないので、安心して出来ると思います。

事例1246 「壁量計算偽装」

複数棟ある欠陥住宅の書類作成に、
ここ2種間ほど追われていました。

書く仕事は慣れているとはいえ、
今回、かなりの時間を要したこともあり、
書き終えたときは、しばらく文字を打つ気に
なりませんでした。


■(1)今回の事例_____________

「壁量計算偽装」
______________________ 
壁量計算

◆写真解説 

裁判で業者から提出された木造2階建て住宅の壁量計算書。
瓦屋根にも関わらず、屋根荷重の軽い方を選択し、
計算結果を改ざんしていた。

 

◆内容説明

完成後にもめている現場で、あと出しの計算書。
正しく計算すると、安全率は全くなく、基準ぎりぎり。
入力設定、壁量をごまかし、余裕があるように見せかけたと
思われる。

地震力の検討は、建物の重さが関係します。
軽い設定にすれば、耐力壁の量が少なくて済みます。

特例で構造審査が省かれている2階建て木造住宅。
現在、この特例廃止の法改正の話も出てきております。

こういった事例があると、やはり法改正の必要性を強く感じます。

 

◆対策

構造面で安心を得るには、
耐震等級を取るか、許容応力度計算をする。

 

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■(2)編集後記

週間天気予報を見ると、来週末あたりから
気温が上がってくるようです。

今年の冬は、寒かったですが、
ワークマンで購入したズボンが暖かく、
インナーを1回も履かずにシーズンを終えそうです。

値段も確か3,000円くらい。安くて、性能がよいです。

 

 

 

 

事例1245 「24H換気ダクト施工不良」

今まで、パートナー会社との技術的な情報交換は
メーリングが多かったですが、今年から定期的に
リモートでも情報共有するようにしました。

1度目を終えて、リモート化するのが少し遅かったと
反省しています。

 

■(1)今回の事例_____________

「24H換気ダクト施工不良」
______________________ 
ダクト曲げ

◆写真解説

24H換気ダクトの施工不良。急な曲げなどは、
圧力低下による風量減の原因となる。

 

◆内容説明

住宅の場合、24H換気の施工は電気屋さんが行います。
1種換気の施工に慣れていない人が行うと、写真のようになる例が多い。

そもそも、換気設備の図面もないケースがほとんど。
職人任せの施工になり、不具合も増える。

ダクトの急な曲げは、換気量不足につながる。
ダクト内側の円の半径をダクト直径の2.5倍以上取りたい。

 

◆対策

施工後に風量測定をする会社は稀です。
施工中にダクトの施工状態を確認する。

 

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■(2)編集後記

今年に入り、欠陥検査を週1のペースで行っています。

今までもですが、実際に検査をすると、問題なしの家はゼロで、
大手でも地元工務店でもいろいろな不具合が出てきます。

中にはとんでもない不具合を見つけることがあり、
今現在も、大手ハウスメーカーからの回答待ちの件がいくつかあります。

品質を上げるなら、自社で検査体制をきちんと構築すべきです。
しかしながら、資材高の影響で今後は、今まで以上に、品質管理面の経費削減は
進むと予想しています。

 

カビ被害と施工不良の関係

温暖化による、夏場の水蒸気量の増加、
高気密、高断熱化住宅の増加に比例し、
近年、カビ被害が不具合現象の上位を占めています。

約4年前からカビ被害で裁判を行っている家。
住めないほどのカビ被害があるにも関わらず、
裁判所は判断に迷っているようで、カビと施工不良が
どう結びつくか、意見書提出を求められました。

相手側が、普通に施工して、何か手を抜いたわけではない、
基準法違反の施工もしていないと言っているからでしょう。

カビの件については、カビの専門家が書くべきですが、
建物の施工との絡みがあるため、結構な時間を費やし
私が全て作成しました。

今後の家づくりにおいて、家の仕様、立地などによっては、
カビ発生を懸念しないといけません。しかしながら、
業界の人はカビ問題に興味がありません。
建築専門誌に情報を入れても、全く興味なし。
まだ、素人のTV局デレクターの方が興味を示してくれます。
業界の人ほど、家にカビが生えるのは仕方がないと思っています。

今回意見書を出した裁判の結果も、今年中には判断が分かると思います。
また、新たに数件のカビ被害の裁判が始まる予定もあり、
カビ被害については、今後も情報を出していきます。

対応の悪い会社

意外かもしれませんが、ほとんどの大手ハウスメーカー、
地元工務店は、クレーム対応が悪いです。

被害が生じていて、その原因が施工不良によるものであっても、
施主が理不尽な要求をしているかのような態度を取ります。
組織が大きくなるほど、クレーム対応はマニュアル化され
内容問わず、一律の対応になってしまっているのかもしれません。

これから家を建てる方には、家の性能やデザイン、価格など、
それほど差がなければ、アフター対応の良い業者を
選ぶべきだとアドバイスをしています。

とはいうものの、建てる前にそれが分からないのが難点。
ここで実名を公表するのは、リスクが高いため、
対応が良い会社のヒントだけ出しておきます。

今後、国全体で仕事が減っていく中で、
高い成長目標を掲げている会社は、成長の足を引っ張る
悪い評判が広がらないよう、クレーム対応が良い傾向にあります。

 

 

 

 

 

情報の見極め

最近、住宅ローンの金利上昇がニュースでよく取り上げられています。
資材高騰のニュースも相次ぎ、良いニュースがありません。
それゆえ、受注を確保するため、性能や価格などで差別化する動きが
大手や地元工務店でも増えてます。

新しい仕様の家を検査で見ると、大丈夫かと思う家もあります。
大袈裟な広告が多いため、宣伝文句に踊らされて、疑うことなく
飛びつくと、入居後に話が違うということになります。

画期的な新しい工法だと言って注目されたものが、
数年で無くなっている例も多いです。

今後、益々、ハウスメーカーは商品の差別化を強化し
新しいものを出してくると思います。

すぐに飛びつかず、その内容が確かなのか、見極めることが重要です。
自分一人の判断ではなく、複数のフィルターを介すことが良いかと思います。

ネット情報においても同じことが言えます。

 

事例1244 「ダクト接続不良」

幸いまだ一度も新型コロナに感染していませんが、
ここまで感染者数が増えてくると、油断できません。

年末年始は、感染を警戒し、おとなしくしてました。
また、3連休は仕事で満員の飛行機に乗った以外は
できるだけ密を避けていました。

未だ、ピークに達していないため、
来週以降も気を付けて行動したいと思います。

 

■(1)今回の事例_____________

「ダクト接続不良」
______________________ 
ダクトテープ

◆写真解説

粘着の悪いテープを使用。
経年で粘着が弱くなり、ダクトが外れ、排気漏れが生じている。
ユニットバスの換気扇。

 

◆内容説明

アルミダクトの接続は、粘着力の強いアルミテープを巻くのが一般的。
たまたま持ち合わせがなかったのか、違うもので施工した。

使用していたテープは、すでに粘着力が無くなっていて、
触ってもベタつかない。これでは、ダクトが外れて当然です。

ユニットバス換気扇部以外にも、何箇所か同じテープが使用されていた。

 

◆対策

ユニットバスは天井点検口があるので、完成時に確認する。

その他は、天井裏の部分で、完成してからの確認が難しい。
工事中、見えるうちに接続部を確認する。

 

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■(2)編集後記

今日の新聞にTOTOの値上げのニュースが記載されていました。
今年も材料の値上げが続き、家の値段上昇が続く見込みです。

また、同じく今朝の新聞には鹿島建設が社員の給与を3%上げると
言う記事もありました。

値段が上がるものもあれば、人件費を抑えようという動きも活発で、
人手不足の影響もあって、外国人の比率が増加しています。

昔、外国人を見かけるのは、解体や外構工事くらいでしたが、
最近は、基礎、屋根、外壁、大工、水道工事などの業種で増えています。

永住権を持たない、アジアからの外国人労働者は、ほとんどが最低賃金で
働いています。最低賃金でも十分だという考えもありますが、ブローカー
などを通しているケースがほとんどで、いろいろ引かれるためか、誰に
聞いても、給与は手取りで10万円だと言います。これは実質、1日5千円以下。
食費、携帯代を払い、仕送りするので、余裕があるとは思えません。

彼らは、まじめに働いておりますが、数年しか日本にいられないため、
覚えたころには帰国してしまいます。再度、来てもらえばよいですが
他に条件が良い国があれば、日本に来ないと思います。

今のうちに彼らの働く環境を整えないと、近い将来、人手不足に
なることは確実です。難しい問題ですが、こういた問題がたくさん放置された
ままです。

 

 

 

 

 

 

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