ブログ

暑中コンクリート

お盆休み前で現場予定が埋まっております。
明日もスケジュールがきついです。

このところ基礎の検査が多い。
配筋検査時に生コン工場へ発注する強度(呼び強度)の聞き取りをします。

寒い時期に呼び強度を高めるのはよく知られています。
住宅の現場ではあまり知られていませんが、
暑い時期も、寒い時期同様、呼び強度を高める必要があります。

理由は、長期材齢の強度の増進が小さい。簡単に言うと、
あとあとの強度が気温の影響で上がりにくい。

建築学会やフラット35の基準では、住宅は監督が常駐しないため、
1年中、同じ呼び強度にすることになっています。
(一番寒い時に合わせ、設計強度+6N/mm2)

この基準もあまり知られていません。
夏だから、呼び強度を上げなくてよいという認識の基礎屋さんが大半です。

強度は高い方が良いですが、夏場は呼び強度を上げすぎると、
逆に打設時のコンクリート温度が高くなり、不具合が出る恐れもあります。
(セメントが増える分、熱量も増える)

きちんと管理をするのが難しい住宅の現場では、
夏場の呼び強度を必要以上に上げないほうがよいです。

そのあたりは、検査時に確認しております。

 

事例1093 「基礎天端レベラーの剥離」

東海地方も梅雨入りしました。

雨よりも、蒸し暑くなるのが嫌ですね。
これからの季節、屋根裏へ入る現場は出来るだけ午前中に組みたいです。

 

■(1)今回の事例______________

「基礎天端レベラーの剥離」
_______________________

◆写真解説

基礎天端レベラーの剥離、接着不良が原因。
土台を載せる前に割れて浮き上がった。

 

◆内容説明

基礎の水平を出す材料で、今ではほぼ100%の現場で使用されている。

剥離の原因は接着不良。原因は以下が考えられる。
コンクリートを打設した直後に施工するケースでは
接着面の水を除去しなかった。

コンクリートが固まったあとに施工するケースでは
接着面のごみ、油分、レイタンス等を除去していない。
プライマー未施工等。

また、施工厚さが薄いケースもある。

これらはどれも手間がかかる作業。手抜きをされやすい。
メーカーには、接着性能の改善を求めたい。

浮いたとしても、土台で十分押さえれば、構造的な影響はないと考える。
ただし、アンカーボルトのナットが緩んだり、土台が痩せると影響がないとも言えない。

 

◆対策

土台施工前にチェックする。

 

==============================

■(2)編集後記

ちょうど1週間後、テクノロジーネクスト2018が開催されます。
http://tech.nikkeibp.co.jp/campaign/2018/tecnext2018/

私が出るのは13日の「建築・住宅・IT・ロボット・AIが生む新ビジネス」

登壇するのは最後のセッションですが、
朝から会場内にいて、全ての話を聞く予定です。
きっと得るものがたくさんあると思います。

きょう最終台本が届きました。
TV撮影の時にようにカンペが出ないため、内容を覚えないといけません。

事例1090 「基礎天端 水平不良」

今週も結構、現場予定が埋まっています。
その上、書類作成業務も多くあります。

目を通さないといけない、裁判書類もデスクに山積みです。

 

■(1)今回の事例______________

「基礎天端 水平不良」
_______________________

◆写真解説

基礎天端の水平不良。パッキンを入れて水平を調整。

 

◆内容説明

一部の大手を除き、ほとんどの会社は、基礎完成時の検査で水平測定をしない。

大工が気づき、パッキンなどで調整すればよいが、
そのまま建てられているケースも多い。
躯体が精度よく建たない。また、床の傾斜などの問題が起きる。

写真は、基礎完成検査で水平不良を指摘。
基礎で修正するように指示したにも関わらず、
パッキンを入れて調整した。

 

◆対策

基礎完成時に水平精度をチェックする。
(機材がないと無理です)

 

==============================

■(2)編集後記

木造の構造検査。屋根部の柱(小屋束)の仕口を止める金物が
大量についていなかった。

私の感覚で、おおよそ30ケ。
ここまで多いと、誰か私の前に、気づいても良さそうです。

当然、瑕疵保険の検査員も指摘をしない。

金物は目立たない。気にして見ないと見落としてしまいます。

事例1089 「ジャンカ」

昼間は老人ホームの検査に行ってきました。

住宅以外の検査で、老人ホームの依頼は多い方です。
ここ数年、建築ラッシュです。

 

■(1)今回の事例______________

「ジャンカ」
_______________________

◆写真解説

べた基礎打ち継ぎ部の大きなジャンカ。
不具合個所をはつり取り、補修する必要がある。

 

◆内容説明

打ち継ぎ部はジャンカが出やすい。

日本コンクリート工学会のジャンカの程度の表に照らし合わせると
等級C~Dのレベル。(最悪がE)
検査で目にするジャンカの大半は等級Bであり、このくらいのジャンカはめったに見ない。

補修せず、放置をすれば、耐久性や構造耐力に影響する。

 

◆対策

基礎完成時にジャンカのチェックをする。

 

==============================

■(2)編集後記

大手メーカーや工務店など、品質の勉強会、講習を行っている会社は多い。

定期的にやっているにも関わらず、あまり効果が上がらない、
ほとんど効果がないのは、職人の意識の問題だと思います。

今日紹介したジャンカも、見落とすレベルのものではありません。
それを補修もせず、放置するのは、隠れるからいいという意識からだと思います。

勉強会をしたうえで、車の免許のように取り締まりを行い、罰則制度を設けるとよいです。

 

コンクリートを綺麗に仕上げる

昨日は往復350KMほど高速道路走行。
フロントガラスやボンネットに付く虫の量は今シーズン最高でした。

ワイパーでは取れないため、セルフ以外のガソリンスタンドに入るか
自分で取るしかないです。

今日もこのあと、やや遠くの現場へ出かけます。
また、虫だらけになるでしょう。

 

基礎コンクリートの表面気泡や砂すじ。
著しい場合は、補修を求めています。

基礎職人や現場監督へ補修を指示すると、
仕方がないことで、何か問題でも?と言いたそうな顔をします。

表面気泡についての実験論文を読んだことがあります。
当然、気泡なしの方が、中性化や水密性に優れます。

基礎内部は、雨や直射日光の影響がないため、劣化は外部ほどは気にしなくても良いですが、
ひと手間で綺麗に施工できるなら、気泡抜きの施工を付け加えるべきだと思います。

前から認識してますが、こんないい道具があります。
http://www.pikacon.com/

これの代わりに木用の細い電動ドリルを使っている基礎屋さんも良く見かけます。

事例1081 「かぶり不足」

昨日、今日は近くの現場ばかり。

明日からやや遠く(150KM~200)の出張が続きます。
暖かくなってきたので、車のタイヤもスタッドレスから普通タイヤに換えました。

 

■(1)今回の事例______________

「かぶり不足」
_______________________

◆写真解説

下の地盤が雨で緩み、サイコロが沈下、かぶりが無くなっている。
コンクリートを流し込まれると分からなくなる。

 

◆内容説明

基礎下の地盤はしっかり転圧しているはずですが、
雨が降っただけでぬかるんでしまう現場が多い。

写真は地盤が緩く、人が乗っただけで、サイコロが沈み、
かぶりがほぼゼロになっている状態。

コンクリートが鉄筋まわりに十分まわらず、
耐力不足、早期の劣化などが懸念される。

スラブ下のかぶりは、建築基準法施行令第79条の規定を守り6CM以上確保する。

 

◆対策

コンクリート打設前にチェックする。

 

==============================

■(2)編集後記

今回の例、現場担当者が基礎配筋検査日を間違えて認識していた。
そのため、急遽現場へ行き検査を行った。

タイミングが悪ければ、そのままコンクリートを打たれていた事例。

ほぼかぶりゼロは、裁判所も建て替えを命じる可能性が高い瑕疵。
検査出来て良かったです。

コンクリートを打った後でも、かぶりは非破壊で確認出来ます。
ただし費用は高額になるため、前もって見ておくことが良いです。

この状態で瑕疵保険の検査は合格していた。
第三者検査を頼まなければ、重大な瑕疵が隠されるところでした。

かぶり

今朝、恵那山トンネルを抜けた先から雪景色。
その先の諏訪湖付近では、凍結と事故で高速道路が通行止め。
約1時間半到着が遅れました。
愛知は暖かくなる予報だったため、雪は想定外でした。

最近、鉄筋探査でかぶり不足を指摘する確率がかなり低くなっています。

かぶりの基準や重要性が広く知られ、大きなサイコロ(鉄筋の下にかうかいもの)
を使うようになっていることが大きいと思います。

スラブ下のかぶりは是正が不可能なため、良い傾向だと思います。

事例1075 「基礎天端から鉄筋が飛び出している」

最近、月曜日は非常に問い合わせが多いです。

現場の予定によっては、当日中にお返事できないこともあります。
土日にメールを入れていただいた方が、対応が早くできます。

 

■(1)今回の事例______________

「基礎天端から鉄筋が飛び出している」
_______________________

◆写真解説

基礎の上端から鉄筋が出ている。かぶりゼロ。縦筋が長いことが原因。

 

◆内容説明

鉄筋の加工ミス。

コンクリートを流し込む前に、ミスに気付いているはず。
それでも鉄筋加工をやりかえなかった。

一度組んだ鉄筋を加工し直すのは手間がかかる。
躯体を組めば、隠せると思ったのでしょう。

かぶりがなく、鉄筋がすぐに錆びる。耐久性に影響あり。

 

◆対策

基礎完成後、1階の床を組む前に検査する。

 

==============================

■(2)編集後記

今年は補助金などの関係で、3月完成を1月などに前倒しした現場が多く、
新築検査自体、3月は去年より予定は少なそうです。

その反面、3月前半は、紛争処理がらみの予定が多く、
空いている日があまりありません。

新築が少なく、紛争関係が多い。仕事量的には、例年どおりです。

 

事例1074 「砂すじ」

週末から、また、出張が続くため、対応が遅れ気味になるかもしれません。

出張が増えると、地元に居る時も忙しくなります。
ここ2日ほどと明日は地元での仕事ですが、予定がぎっしりです。

 

■(1)今回の事例______________

「砂すじ」
_______________________

◆写真解説

基礎表面の砂すじ(細骨材(砂)が縞状に露出している)。
コンクリート打設時の不具合現象の一つ。

 

◆内容説明

コンクリートの表面がザラザラ。砂の粒のような模様に見える。

いろいろな要因で起きる。
コンクリート中のセメントペースト分が分離し、ペーストが漏れ出した場合。
ブリーディング水が型枠沿いを上に流れ出す場合。
コンクリート表面の浮き水を十分に除去せずに打ち重ねた場合。
軟練りコンクリートにおいて過度に締め固めた場合など。

いずれにしても、施工不良が原因である。

砂すじの箇所はジャンカなど同様、修理が必要である。
不良個所を取り除き、ポリマーセメント等で補修する。

 

◆対策

コンクリートの配合、打設時の締固め、型枠の種類などを考慮し、発生を抑える。

 

==============================

■(2)編集後記

コンクリートについて、建築、特に住宅は無頓着です。
ただ、流し込み、固まればよいという考えの人が多い。

今までは30年くらい、家が持てばよいという考えだった。
これからは耐久性が求められる。100年は持たせたい。
そのため、住宅のコンクリートの品質を上げて行きたいと思います。

難しいことを職人に言ってもやってもらえない可能性があるので、
簡単にできることを、現場で直接、指示していきたいです。

 

事例1073 「鉄筋露出」

このところ、スマホの調子が悪い。
いきなり電源が落ちたり、充電が無くなったり。

車移動の場合はすぐに充電できますが、列車移動では使えないまま。
修理か機種変更に行きたいですが、しばらく、行く時間がなさそうです。

 

■(1)今回の事例______________

「鉄筋露出」
_______________________

◆写真解説

基礎鉄筋の露出(かぶりがゼロ)。
新築工事中の現場、すでに錆が垂れている。

 

◆内容説明

今回もプロの仕事ではないです。

「かぶり」という基準を知らないで施工している。
「かぶり」・・鉄筋からコンクリート表面までの最短距離のこと

強度的な問題以外に、耐久性の面でもかぶりが必要。
この状態を放置すれば、数年で鉄筋の錆が進行し、爆裂します。

基礎屋さんも忙しく、人出不足。
大工など他の職種が、施工してしまうケースがよくある。

 

◆対策

コンクリートを打設する前に、かぶりをチェックする。

 

==============================

■(2)編集後記

先週末、欠陥検査の指摘に対する修理工事の打ち合わせに行ってきました。

検査書類を送りつけた当初は、非を認めていなかった様子でしたが、
相手の態度がかわり、全面的に修理をすることになりました。

明日も別件で、同様の打ち合わせ。

業者が逃げると裁判などを考えないといけません。
自分に非が無くても、時間とお金がたくさんかかります。

依頼先を決める際、責任を取る業者(設計、施工)へ依頼することが大事です。

安心への第一歩!まずはお気軽にお問い合わせ下さい売り込みは一切致しません

052-739-5471 平日受付9:00〜18:00

090-6614-1376 ソフトバンク 土曜日も対応

有限会社カノム 名古屋市守山区小幡南三丁目20-28 シャトー小幡駅前 303

即対応・土日検査可

24時間受付 メールでのお問い合わせはこちらをクリック

ページ上部へ戻る