検査業務– category –
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平成築の中古住宅は安心か
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昭和56年以降に建てられた家なら地震が来ても大丈夫。 一般的にはそう理解されています。 現実は、全てが安全と言うわけではなく、 平成の物件でも大地震に対し危険な家があります。 木造において、安全かどうかの判断は、 家の形、壁のバランス、接合金物の有無 などを確認してください。 平成12年以降は告示が出て、これらは守られているは... -
今日もハードでした
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今日は、欠陥住宅の書類を書くために1日空けておいた。 訴訟になりそうな物件の書類は、まとまった時間をとらないと 集中できないからです。 (↑ 屋根裏のカビ) 実際は急な予定が数件入り、結局1日現場に出てました。 明日も明後日も現場の予定がいっぱい。 夜はその書類作成で時間を取られます。 なかなか、まとまった時間が取れません。 ... -
新品なのに傷だらけ
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最近のキッチン。 シンクの裏にクッション材のカバーが付いている。 役割は防音や結露対策のようです。 材料がやわらかいため、キッチンの搬入、組み立て中、 雑に扱うと簡単に破れてしまいます。 しかし、組み立ててしまうと、目に付かないので 傷だらけのまま、放置されていることが大半です。 破れている確率が高いため 私は、完成検査で... -
行政へ告発すべきか
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2年ぶりにある有名ハウスメーカーの検査に入った。 指摘がいろいろ出て、2年前の現場の書類を確認したら 同じ指摘をしていた。 つまり、2年前に私が指摘したことが改善されていない。 指摘内容は基礎の強度、耐久性に関することで、 建築基準法施行令に違反する内容。 違反施工になる材料を支給しているため、 この会社の全ての現場が欠陥住... -
検査のタイミング
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最近業者さんから、JIOさん(瑕疵保険検査会社)の 指摘が過剰ではないかという相談を2件受けました。 (検査で知り合った業者さんからいろいろ聞かれます) 法律、基準の条文に照らし合わせると、言っていることは確かに過剰。 施工するほうは、直さなくていいものまで直すため、迷惑のようですが、 検査は多少過剰なくらいがいいのでは... -
悪徳リフォーム
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中古住宅の床下に、たくさんの金物が付いていた。 見た目が頑丈な大きな金物で、いかにも耐震性に有効そう。 でも、こんな大きな金物は必要ありません。 不安を煽られて、言われるままに頼んでしまったようです。 金物をよく見ると、手抜きだらけ。 下の写真は、上部にボルトが入っていません。 次の写真は、ボルトで木を割っている。 ほとん... -
今でも、法、基準違反を多く指摘しています。
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先日検査に行った現場。 細かなところで、基準が守られてない施工がいくつかあった。 (外壁構造用合板の2階床付近のジョイント。 変位の影響を避けるためのクリアランス (基準では6mm以上)が取られていない) 私の指摘を受け、業者は「そんなの言われたことがない」 と反発するケースが多い。 言われたことがないという相手は、 民間検査... -
傾いた家を黙って売る
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この3連休は休みなしでした。それでも、 先週末から続いた寝不足は解消しました。 今日、検査した中古住宅。最大約3CM傾いていました。 不同沈下は、基礎や躯体の荷重が地面にかかった瞬間から 沈下が始まります。つまり、工事中に大きく傾きます。 この現場も仕上げの変位を見れば、完成時には すでに大きく傾斜していたことが、よく分か... -
行政が欠陥確認に来た
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行政による現場監査に立ち会いました。 この家は、私が検査し、基準法違反などを指摘。 施主が行政へ相談したため、確認に来ました。 このあと、監理した建築士に指導が入るでしょう。 愛知県や名古屋市などは指導に積極的です。 建築士の皆さんは、監理業務を怠らないように 気をつけてください。 住宅検査カノムの スマートフォンサイト→こ... -
忙しくなると品質が下がる
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住宅着工数が増え、職人が不足すると、下記のような理由で 品質が下がるということを言ってきました。 ・職人が納期に追われ、仕事が雑になる。 ・下手な職人でも使わざるえない。 今まで品質が良かったメーカーでも、 最近、雑な工事が目立ち始めています。 (参考画像: アンカーボルトのズレ 本文の内容と関係ない現場です) 今後、決... -
検査に行って、大工仕事
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昨日、中古住宅検査に行った現場は、床下点検口がない。 点検口がないと、床下を確認できません。 すでに、所有権が依頼者へ移っていて、 床も全面張り替えるつもりなので、 穴をあけてよいと言われたため、あけました。 丸ノコを握ったのは、何年ぶりでしょうか、 意外と、きれいにあきました。 これだけのために大工さんを呼んでも 余分に... -
検査判断
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基礎配筋検査での出来事。 瑕疵保険の検査員が明らかに間違っている指摘をしていました。 (写真は内容と関係ありません) その指摘内容は過剰な判断。 耐力がマイナスになることではないので、私は黙っていました。 検査員が帰ったあと、「今までそんなこと言われたことがない」 と基礎屋さんはやや不満気味。 「あれはやらなくてもいい」と... -
床下が湿気ている現場
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昨日、床下に入った瞬間、かなりの湿気を感じた。 強力なくもり止めを塗っている保護めがねもくもった。 奥まで入っていくと、床合板の裏側にカビを発見。 合板の含水率を測ると30%くらいあった。 (通常は15%くらい) 基礎断熱にして床下を密閉する場合は、湿気がこもらないように 機械換気を入れるか、開閉式の換気孔をつけましょう... -
見えない箇所は手を抜かれやすい
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高所など、普段の目線で見えない箇所は手を抜かれやすい。 写真はキッチンのレンジフード上。 クロスが真っ直ぐ切られていなく、一部で下地が見える。 掃除をする時は見える箇所。 手を抜いていい場所ではありません。 完成時のチェックでは、1Mくらいの脚立があると 高いところもチェックできます。 住宅検査カノムの スマートフォンサイト... -
鉄筋探査の精度
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鉄筋探査は、非破壊で鉄筋の位置や距離、径を調べる機械。 非破壊ゆえに、本当に正常に動いているか気になります。 写真はテストブロック。 作業時に機械が正常に動いているか判断できます。 これで確認すると、いつも誤差なし、もしくは1mmの誤差。 機械の正確さに驚きます。 あとは、使い方が正確であれば、精度が高い検査ができます。 ... -
長年放置された雨漏り
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業者が小手先の修理しかしないため 新築から10年以上、雨漏りが止まらない家。 私が検査に入り、業者の非を指摘。 ようやく根本的な補修に着手し、壁をめくると、 あちこちで躯体が腐朽していた。 (躯体の木が腐り、ボロボロになっている) 依頼者は、私に知り合うまでに非常に苦労をしたと言ってました。 どこへ相談していいか分からないし... -
10年点検
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今年の夏で10年を迎える家の点検をしてきました。 はしごや脚立を使い、外壁の高所の隅々も確認。 結果、下からでは分からないシーリングの切れを発見。 その他、外壁の割れ2ヶ所、外壁の浮き2ヶ所を発見。 シーリングが切れると、外壁内に雨水が入ります。 内部に防水紙があるので通常、躯体内へ入ることはありませんが、 防水紙の施工が悪... -
住宅ブームの弊害
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昨日検査に行った現場で、職人と話をして感じたこと。 仕事が他でもたくさんあるから、 ・さっさと効率よく現場を終わらせたい。 ・儲けられるときに儲けておきたい。 最近は、職人の立場が強くなりつつある。 元請は職人がいないと、建物が完成しないため 下手に出ざる得ない状況にあります。 こんな状況ですと、手抜きや欠陥が増えるでしょ... -
仕上げを見て思ったこと
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3月末ということで、完成時の検査が続いています。 完成時の検査では、仕上げも細かく見ます。 仕上げを見ると、職人の腕の良し悪しがよく分かります。 結局、品質は施工する職人によって左右される。 職人を自社の社員として抱えている会社は皆無。 ほぼ100%下請けなので、誰が工事するかで品質は変わります。 評判がいい工務店へ依頼... -
職人に伝わらない
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数ヶ月前に瑕疵検査した現場の是正工事の確認に行きました。 結果、きちんと是正がされていた項目は約50%。 なぜ、こういう結果なのか、現場で考えました。 私が予想するには、 是正を職人に丸投げしたため、職人が書類の内容を理解してない。 私の書類の書き方も、建築士向けの表現であり 分かりにくいなどの反省点もあります。 職人と言...
