住宅紛争– category –
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仙台で欠陥マンションが相次いで発覚
住宅紛争連休初日、朝から大阪へ検査に行ってきました。 指摘が比較的多く出て、遠方まで行ったかいがありました。 ----------------------------------------- 今朝のニュース ... -
工事監理者の必要性
住宅紛争昨日、仲裁あっせんの欠陥箇所の確認に立ち会った。 項目が多かったので4時間も現場にいました。 そこで出ていた話の一つが「工事監理」 工事監理者というと、一般の人は現場監督をイメージするが、 実際は建築士の資格が必要であるため、設計者と同じ場合が多い。 工事監理で品質検査がきちんと行われ、工事中の記録などが 提出されていれば... -
今月2件目、裁判終結
住宅紛争今月2件目、関わっていた裁判が終結。 事の発端は、確認申請を工務店の下請けとして 請け負う建築士のミスでした。 建築士事務所はたくさんありますが、その多くは 工務店やハウスメーカーの下請け仕事をしている事務所が大半です。 数をこなすために、さらに下請けに出したり アルバイトを使うことなども珍しくないようです。 家の法規チェ... -
和解成立
住宅紛争本日、関わってた裁判の和解が成立した。 依頼者が納得できる額ではありませんが、 「瑕疵の内容からして額は多い方だ」と裁判官が言ったように、 結果としては悪くはないでしょう。 1件落着し、やれやれですが、 この家の修補がまだ残っています。 難しい事案だけに、実際の工事計画は頭を悩まします。 もともときちんと造っていれば、裁判... -
裁判書類チェック
住宅紛争弁護士から送られてきた書類をチェックしています。 建築士が意見する箇所は、技術や建築法令に関係する箇所。 基準法は、条文だけ読んでいると訳が分からないものもあり、 解説書が手放せません。 私が主に使っている本はこれ。 今までいろいろ買った中では一番わかりやすい。 発行 オーム社 その他、構造、防火など専門的な... -
逃げ道
住宅紛争大津市の中学生いじめ自殺事件での教育委員会の対応や、 福島原発事故での東京電力の対応には、怒り、呆れています。 非を認めてしまうと、重大な責任や賠償を負うため。 当事者としては、世間の怒りを買ってでも、逃げないといけないのでしょう。 これらは、欠陥住宅の紛争解決でも同じで、 いくら悪くても、逃げ道があるんです。 紛争にな... -
早期紛争解決のコツ
住宅紛争医者を信用していない訳ではないが、 レーシックの手術であったり、造影剤を入れてのMRI撮影など、 私は初めての医療行為に対し不安になる。 不安になればなるほど、自分でいろいろ調べ、 結果、情報を取りすぎて、混乱してしまう。 紛争中のお客さんもこの傾向が強い。 近く和解が成立しそうなAさんは、単純な事例にも関わらず、 まわり... -
ミスを犯し、逃げに徹する建築士
住宅紛争題名のとおり、とんでもない建築士がいる。 適当な図面を書いた結果、 耐震性能が不足している建物が完成してしまった。 施主さんは当初、気がつかず住んでいましたが、 ある時、家全体に不安を持ち、当社へ検査を依頼してきた。 検査の結果、耐震性能の不足他、 欠陥だらけの家であることが発覚した。 建築士と業者はミスを認めず、 検査報... -
修補工事
住宅紛争先月検査した現場、指摘した瑕疵を直す工事をしている。 ある項目の原因は、仕上げを撤去しないと箇所が特定できない。 全て撤去すると費用がたくさんかかるので、 少しずつ段階をおって撤去するという方法を業者が選んだ。 結果として、業者の勘が悪く、最後の箇所で原因が発覚。 それなら、最初から全部撤去したほうが安く済んだようだ。 ... -
決着
住宅紛争東名阪集中工事による渋滞に、行き帰り共1時間以上も 巻き込まれながら検査に行ってきました。 疲れたので、今日はこれを書いたら帰ろうと思います。 -------------------------------------... -
嘘つき設計士
住宅紛争出来上がったものを買うわけではない注文住宅。 完成時や工事途中で、約束と違うというトラブルが多い。 最近関わった設計士のAさんは、 自分から約束したことを、平気で破る。 約束の履行を催促しても、実行しない。 Aさんの態度はひどいと判断。反省もなく、 今後のお客さんにも、被害が及ぶ恐れがある。 今約束していることが、1週間以内... -
欠陥減らしに貢献した会社
住宅紛争2,3年前まで、木造住宅の耐震金物不備の欠陥が、多く発生していた。 平成12年に法改正されたものを、約10年の間、 一部の建築士や業者が認識していないことが原因でした。 それが急に無くなってきたのは、金物商社 アムハード小西さんが、 金物ガイドブックを、無料で多くの関係業者へ配布し、 関係者が知識を得たからだと思います。... -
後悔
住宅紛争欠陥住宅の相談で聞いた、この一言が頭に残っています。 「住宅展示場に入っている会社だから安心して契約した。 カノムの検査も考えたが、しなくても大丈夫だと思った。」 住宅展示場にしても、住宅雑誌にしても 品質の審査をしている訳ではない。 よく考えば分かることですが、 宣伝に惑わされるのは仕方がないことでしょう。 現在、... -
時効
住宅紛争入居1、2年経過後、家に細かな不備が出てきたことをきっかけに 当社に調査依頼をし、いろいろな欠陥が発覚するケースが多い。 その後の業者との交渉で一番困ることが 瑕疵は認めるが、時効で責任はないと言う回答。 構造や雨漏りの10年保証以外の項目は、 契約書に記載がある瑕疵担保期間を過ぎれば 時効となり、業者が責任を負わない。 ... -
ペーパー建築士
住宅紛争司法試験に受かったものの、 最終的に弁護士登録をしない人が増えているそうです。 弁護士登録すると、弁護士会の高い年会費を払わないといけなく 仕事があまりなければ、金銭的に厳しいなどが理由のようです。 建築士の場合、 建築士会は任意加入のため、入らなくても建築士活動ができる。 だから、毎年の年会費のような負担はなく、 別の仕... -
欠陥予防
住宅紛争午後、証人として法廷に立たないといけない。 仕事ではあるが、好き好んで行く訳ではない。 資料を再確認したり、午前中から気が重い。 健康に気をつけていれば 病気になりにくいと同じで、 品質に気を配り丁寧に施工していれば、 建築紛争なんてまず起きない。 しかし、痛い目か怖い目に会わないと、なかなか予防できるものではない。 私は... -
フラット35仕様書
住宅紛争欠陥調査の指摘に対する反論が業者から来た。 簡単に紹介すると 「基準法を守っていれば、公庫仕様を守る必要はないと考えています」 裁判中なら珍しい反論ではありません。 まだ、話し合いの途中での回答。 この業者は、そこそこ名前が通った会社。 認めてしまうと大補修になるため、安易に発言したようです。 住宅金融支援機構が監修してい... -
太陽光発電 隣家被害
住宅紛争先週、横浜地方裁判所の判決。 屋根に載せた太陽光発電パネルの反射光は、原告 にとっては受忍限度を超えるまぶしさがあると認定。 太陽光発電パネルの一部を撤去と、計22万円を 損害賠償として支払を命じた。 屋根の高さが低いために、隣家の居室へ光が 反射するようになっている様子である。 家を建てた建築会社はローコストメーカー。 設... -
業者の攻撃
住宅紛争途中からサポートすることになった事件がある。 最初からサポートしてきた建築士が、 途中で降りたからである。 建築紛争に関わる場合、 相手からの個人攻撃を覚悟しないといけない。 これが嫌で、紛争に協力する建築士があまりいないし、 当社にも若手建築士が入ってこない。 私も個人攻撃を良く受ける。 いちいち気にしていたら、頭にきて... -
裁判官の一言 2
住宅紛争昨日の続き、 新築物件に瑕疵があり、それを修補で対応する場合 施主さんの多くは以下の発言をする。 「資産価値が落ちる」 それに対し先日、裁判官がこう答えた。 「どんな物件でも、必ず弱みがある」 資産下落の算定は難しく、また実際の売買で どれだけ影響するかも分からない。 先回同様、早めの瑕疵の発見が大事です。 住宅業界の内情を...