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事例376『配管の逆勾配』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は、書類の締め切りに追われています。
作成に時間がかかる紛争関係の依頼が
集中しているため、時間配分に苦労しています。
■(1)今回の事例___________
「配管の逆勾配」
__________________
◆写真解説
床下で見つけた、目視でもわかる排水菅の逆勾配。
低い箇所で排水が溜まる。
◆内容説明
床下など、普段目に付かない箇所は
手抜きの宝庫。
この写真とは関係がありませんが、
最近は、コストダウンから、できるだけ配管を
ひとまとめにして少なくする傾向にあります。
そうなると、配管経路に制約が出て、
本来、1/100の勾配を取る必要があるところ、
間取りによっては、勾配ゼロという現場もよく見ます。
戸建て住宅は、配管のメンテナンスをほとんど行いません。
きちんと勾配を取っておくことは大切です。
◆対策
基礎完成検査のとき
床下の配管工事が済んでいるケースが多い。
このタイミングで水平器でチェックをする。
===================
■(2)編集後記
「誰も教えてくれない 家づくりを成功させるリアル交渉術」
岩山健一さん著 亜紀書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750511072/ie-kensa-22/ref=nosim
を先週末に読みました。
まず、大手ハウスメーカーが実名で登場するのにはビックリ。
書いた岩山さんもすごいけど、
出した出版社の亜紀書房も勇気があります。
ただし、実名では書けなかった、
もっとひどい事例があると思います。
それでも今回、一部でも書けたことは素晴らしいと思います。
あと、巻末袋とじ。
有名ハウスメーカー20社建築検査時、マル秘評定書。
これの評価については、異議ありません。
評価の差は、全くの同意見です。
あと、検査会社は、実名が伏せてありますが
イニシャルなどで、私はどこのことか、すぐにわかりました。
この本を読んでいろいろ実践されたら、
ほとんどの業者は嫌がるでしょう。
家は何度も建てるものではなく、
消費者が未熟だから、騙しやすい
それができなくなると、都合が悪いからです。
家をこれから買う方は是非、
読んでいただきたいと思います。
私も、名古屋中心に業者ネタを相当数持っています。
これらを、対面でしか公表できないのが本当に残念です。
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事例375『梁の大きな穴あけ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は車の移動が多かった。
一番多い日で、1日400KM。
高速道路中心ですが、さすがに疲れます。
■(1)今回の事例___________
「梁の大きな穴あけ」
__________________
◆写真解説
高さ18CMの梁に、直径10CMの穴
を開けて管を通した。
穴が大きすぎて、構造的に弱くなることは確実。
◆内容説明
梁に排水菅を通した。
排水菅は自然の勾配で流すため、
経路に制約が出る。
他に、通る箇所がなかったようですが、、
梁の上下の残りが約4CMずつでは
耐力的に厳しい。
◆対策
設備や構造が行き当たりばったり。
木造住宅では珍しいことではありません。
図面段階で、気がつけば
梁のかけ方を変えたりすることができる。
=====================
■(2)編集後記
今日検査に行った現場で、左官屋さんが話しかけてきた。
よくこの業者の検査をしていますが、
この職人さんとは、初対面でした。
60代過ぎの職人さんが言ったことを、まとめると、
「あんたの会社が検査すると、前は必ず手直しに呼ばれた」
「手直しに行くと、半日以上潰れる。手直しが出ないように、
仕事の終わりに、自主検査をするようになった」
「自主検査すると、今までいかに、やりっ放しだったか
反省するようになった」
「他の業者の仕事でも、自主検査をしていると、△◆業務店は、
一番仕事がきれいだと、言われるようになった」
「現場監督は、いい職人を使いたがる。
このご時勢に、今でも仕事が殺到している。
単価を上げてくれた会社もある」
「この現場、わしの仕事は完璧だろう」
こう言っていただくと、検査をやっているかいがあります。
馴れ合いは、決していい結果を生まないことを
改めて、感じました。
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事例374『畳裏のかび』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
震災の影響で、完成が遅れていた現場が
今月かなりの数、完成するようです。
当社は、今週、来週あたりに
予定が多く入っています。
■(1)今回の事例___________
「畳裏のかび」
__________________
◆写真解説
完成検査で畳を上げたら、下地の合板が濡れていて、
畳裏にカビが生えていた。(赤丸部)
◆内容説明
躯体組み立て時、床合板が濡れないように
ビニールで養生をする。
この養生のジョイントから雨が入り、
完成間際まで、剥がさなかったために、
床合板が濡れたままだった。
その上に、畳を置けば、合板は乾かない。
よって、カビが生える。
今の畳は、内部にポリスチレンフォーム
などが入っているため、湿気が抜けにくいからです。
◆対策
雨仕舞いが終わっても
養生をなかなか剥がさない大工さんがいる。
濡れてなければ、構わないが
濡れた場合は早期に剥がし、乾かすべきです。
====================
■(2)編集後記
仕事柄、よく業者から恨みを買う。
「お前が検査して欠陥を見つけたために裁判になった」と
文句を言われたこともあるし、
分譲住宅の検査で、基準法違反をいくつか指摘したら
ヤクザが出てきて2000万円払えと言われたこともある。
「他の検査会社は全て問題ないと言ったのに
最後に、お前が出てきて瑕疵を見つけ、補修費が
500万円かかった。余計なことしやがって」と
文句を言われたことなど、書き出したらキリがない。
先週末、いきなり請求書が届いた。
そこには「(検査是正)報告書資料作成料」と書かれていた。
新築の工事中の検査で、あまりに指摘が出たために
腹が立って、送ってきたようだ。
事実として、是正のために作られた報告書はもらっていない。
社内検査記録のコピー4枚を現場で、
その他、是正写真を10枚、メールで受け取っただけ。
品質管理は業者の請負契約内の仕事。
だから、請求書自体は架空・不正請求です。
そこは、私が検査に入って指摘をし、是正させなかったら
かなりの欠陥住宅でした。
最初業者は、普段慣れている保険や確認申請の検査程度と
思ったのでしょう。実際にやってみると、
私の検査の厳しさに面食らったと思います。
私が言いたいことは2つ
1、このような業者は当然、リスト化しています。
(いずれ社団法人AJIAのHPhttp://www.ajia.or.jp/に掲載予定)
品質に無頓着な業者と契約してはいけない。
できれば契約する前に、相談していただきたい。
2、検査会社によって検査のレベルは違う。
第三者機関といっても、所詮業界の人がやっている。
どんな業界でも、はみ出すことは勇気がいる。
反発覚悟で検査をしている会社は稀です。
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事例373『機械で調べた かぶり不足』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週、完成検査した、建売住宅。
傷、汚れ以外は指摘なし。
これは非常に珍しいことで、
だいたい、構造、防火、省エネなどの
指摘が3,4つは出るのが平均。
当社のデータで、完成検査で「指摘あり」は
99.8%。
指摘0は、3年ぶりでした。
さすがは、東証一部上場企業。
■(1)今回の事例___________
「機械で調べた かぶり不足」
__________________
◆写真解説
完成した建物の鉄筋の位置を調べる機械。
調査の結果、鉄筋まわりのコンクリートが
薄いことが判明。かぶり厚不足。
◆内容説明
コンクリートを打設すると、鉄筋は見えなくなる。
しかし、鉄筋探査機を使うと、
鉄筋の位置、かぶりなどを特定できる。
かぶりについては、ミリ単位で機械が表示する。
その他、鉄筋を調べる方法は、X線撮影がある。
◆対策
直接目視するのと違い、
非破壊試験には限界がある。
見えなくなる前に、検査することが重要。
=================
■(2)編集後記
この前読んだ「大人の流儀」(伊集院 静著、講談社)
の中にこんな文章があった。
昔、喧嘩のプロ、仲裁のプロに酒席で戯言を聞いたことがある。
「こちらに九分の非があってもいったんはじめたら
ビクッともせんことですわ。押しまくっとったら
必ず突破口は見つかりますわ。そういうもんですよ、
諍いちゅうもんは」
比喩として、日本に対する中国の態度を、例に出していました。
私が今まで関わった建築紛争を思い出すと、
確かにそれは言えると思いました。
明らかに向こうに非があるのに、
堂々と押しまくる弁護士にかかると、
こっちが間違っているような状況になる。
業務として、こちらに九分の非があるのに押しまくる
依頼は受けませんが、
押された場合は、中国の言いなりになる
日本のように、ならないことを心がけたいです。
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事例372『仕上げの瑕疵』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先週、断熱材の検査で、厚さが薄そうな部分を発見。
それを確かめるために、狭い隙間に指を突っ込んだら
中指が抜けなくなった。
約5分間くらい、いろいろ試しても、やはり抜けない。
最後は、皮膚を傷めながら、強引に抜きました。
入れるときは簡単に入ったのに、
不思議でたまりません。
■(1)今回の事例____________
「仕上げの瑕疵」
__________________
◆写真解説
幅木の高さが合っていない。
出来栄えが劣る、美観損傷型の瑕疵。
気になる、ならないは個人差がある。
◆内容説明
以前、新車の納車時、傷のチェックを営業から
促されたが、面倒なので、適当に見てOKをした。
その直後、運転をして帰るとき、
メーターパネルのアクリルに、大きな傷が
あることを発見。
メーターを見るたびに、傷が目に入るが、
OKと言ってしまった手前、
そのまま、乗り続けた事があります。
建物の場合も、完成時にきちんとチェックしてから
引渡しを受けないと、
生活してから、ここも、あそこもと、ちょっとした
傷などが、気になるというケースは多いと思う。
全てのメーカーが、仕上げの検査をし
補修を行っているとは限りません。
施主が傷などを気にしないように、
チェックの機会を設けず、
引き渡してしまう会社もある。
住んでから後悔しないために
よく確認してから引渡しを受けましょう。
◆対策
ネットで評判が悪い、あのメーカーの
完成仕上げレベルが、よかったりするなど、
会社の名前だけでは判断できません。
初めてのことなどで、チェックの要領がわからなければ
経験のある兄弟、友人を誘うか、
当社のような、業者に対し遠慮しない検査会社に
同行を求めるのがよいでしょう。
====================
■(2)編集後記
先日、検査した中古住宅。
驚いたのは、隣地、道路への越境。
2、3CMとかいうレベルではなく、
約80CMも越境している。
また、建ペイ率は60%に対し
それを大幅に超える80%であった。
確認申請をごまかせば、
違法建築であっても、登記できたり、
固定資産税課も何も言わない。
つまり、当面は何の支障もなく住める。
縦割り行政が、未だにこのような違法建築を
蔓延らせる。
基準があっても、抜け道が多ければ意味がない。
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事例371『壁の隙間』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、眼科へ行くため電車に乗りました。
電車の中及び、駅はかなりの人。
GW中ですが、今日は仕事の人が多いようです。
■(1)今回の事例___________
「壁の隙間」
__________________
◆写真解説
パネル据付精度が悪く、
ユニットバスの外壁に約7mmの隙間ができた。
これでは、カタログで表示されている
防火性能をクリアできない。
◆内容説明
高耐火性能を売りにしている大手ハウスメーカーの
ユニットバスの天井点検口をのぞいたら、
壁に隙間が見えた。
パネルの精度が悪く、空いてしまったと思われるが
隙間を埋めるなどの処置もなく、放置した状況をみると、
ここの品質管理は、いい加減だと思う。
高耐火性能のメリットは、省令準耐火仕様など、
耐火性能によって、火災保険の割引がある。
標準仕様でない場合、
追加費用を出して、耐火性能を上げる方もいます。
◆対策
高耐火性能の施工、まずは基準を理解することが大事。
大手ハウスメーカーでは施工マニュアルが存在するが、
大工さんが十分理解していないケースもある。
保険会社から「詐欺だ」と言われないように
施工中のチェックが大事です。
====================
■(2)編集後記
自宅の斜め前で昨日、注文住宅の地鎮祭があった。
私はそのとき留守だったため、
業者が工事の挨拶にきて、置いていった紙を
帰宅してから見た。
それを見た感想は
・・「宣伝チラシか?」
紙面の大半は、◆エ△ホームの性能について書かれている。
チラシと勘違いして捨ててしまい、
工事挨拶に来ないと思う人もいるでしょう。
そこまでして、売り込みたいかと思う。
売り込み文句で、目に付いたのは
「コストパフォーマンスが高い
(高性能だけど安い)」という文字。
安くて、いい家は確かに存在する。
私も何度か見ているし、メーカーも言える。
しかし、大半は「安かろう=悪かろう」です。
「原発は安全だ」と同じで
「安くていい」、・・・言うだけは簡単。
焼肉チェーンの集団食中毒事件。
ニュースを見ると、この店舗は、
価格の安さを売りにしていたようです。
安くするために=手(手数)を抜く、管理を抜く、材料を落とす
これらは普通のことでしょう。
建築は壁の中など、あとから見えないところで、
主に手を抜かれるので、誰も気づかない。
工事中の検査を行う第三者検査も
業者から注文を受ける立場であり、
どこも施主が期待しているレベルではない。
チラシを鵜呑みにせず
自分なりによく考えてみることが大事です。
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事例370『鉄筋の切断』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
30日土曜日に、レーシックの手術を受けました。
今日で手術から3日経過。
未だに、本などを読む気にはならず、
GWあと2日間は、目を休めようと思います。
■(1)今回の事例___________
「鉄筋の切断」
__________________
◆写真解説
配管スリーブを入れるために、
基礎の鉄筋を切断し、補強はなし。
これでは基礎の耐力が、当然落ちる。
◆内容説明
この指摘を出したとき、現場監督がこう言いました
「ダメなんですか、社内検査では指摘されていません」
大手ハウスメーカーの監督ですが、
知識があまりないようなので
これでOKなら、鉄筋のジョイントは、
重ねるなどして、継がなくてもいいでしょうと
説明したら、理解してもらえた。
◆対策
基礎の配筋検査が終わったあとに
設備業者さんが来て、鉄筋を切ることもあるので、
コンクリートを打設する直前に検査するほうがよい。
理想は、設計図書にて、鉄筋と配管の取り合いを考慮する。
どうしても切断が必要な場合は
補強筋の入れ方を図面に記載しておく。
====================
■(2)編集後記
強度の近視だった私。
めがねのレンズは、一番薄いものを選んでも
昔よく例えられていた「牛乳瓶の底」のような感じ。
当然、めがねを1本作ると料金は5万から6万円。
スポーツ用等にもコンタクトを持っていたので、
お金が結構かかっていました。
これ以外に、レーシックを考えたきっかけは
・周囲で何人か手術をした人がいた。
・現場でめがねが曇るなど、何かと不便。
などがあります。
今回、手術した病院は
名古屋 金山の名古屋アイクリニック
http://www.lasik.jp/
住宅検査で品質にうるさい私が
ここを選んだポイントは、
手術までに3回の事前検査。
何かあれば術後直後は24H対応。
院長の実績など。
さて、手術のことを紹介しますと、
手術前は、やはり緊張しました。
特に手術前、待合室で術後、痛がっている人たちを
見たら余計に緊張が増しました。
手術は両目、約20分。
最初に角膜の表面をレーザーで切断します。
このとき、左目だけ、切れている感覚がありました。
そのあと、レーザーで中の角膜を削る作業。
焦げ臭い、臭いが印象的でした。
術中、目は常に開けた状態で不安ですが、
院長が状況を見ながら、声をかけてくれたので
安心できました。
私の場合は術中、術後の痛みは全くなし。
ただし、強度近視のため、
はっきり見えるまでに1日半を用しました。
今日はとってもよく見えます。
レーシックは決断までに、勇気が要ります。
術後の今となっては、
老眼が出てもおかしくない40代なので、
もっと早くやればよかったと思いました。
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事例369『バルコニーの立ち上がりが低い』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
GWに入りました。
10連休の会社もあるようですが、
当社は1日と、3日~5日の合計4日間が休みです。
■(1)今回の事例___________
「バルコニーの立ち上がりが低い」
__________________
◆写真解説
バルコニー防水。
掃きだしサッシ下の立ち上がりが低い。
雨漏りの懸念から120mm以上必要。(瑕疵担保保証の基準)
◆内容説明
バルコニーに付くサッシの下部は、
雨漏りしやすい箇所。
立ち上がりが低いほど、出入りは楽ですが、
雨漏りの危険度は増えます。
瑕疵保険で、雨漏りしにくい
設計、施工基準が定められています。
基準に違反していると、
雨漏りしても、保険がおりない可能性が高いです。
◆対策
完成してから直すのは大変。
基準を知らない職人さんもいるので
図面にこれらの数字を記載することが重要。
====================
■(2)編集後記
・土地家屋調査士、司法書士に頼まなくても、登記ができる。
・弁理士に頼まなくても、特許の申請ができる。
・税理士に頼まなくても、税金の申告ができる。
インターネットの情報や、便利なソフトの登場で
資格者に頼まなくても、自分でできるものが増えてきました。
住宅の建築においても
プロ以上に、基準を勉強している施主さんが最近多い。
資格を取ってから、ほとんど実務を行っていない
一級建築士よりは確実に詳しい。
こういうお客さんに接すると、私もいい刺激を受けます。
こんなお客さんは今後、確実に増えます。
そうなると、品質、基準に不勉強な業者や、
甘い検査をしている瑕疵保証検査会社は、
揚げ足を取られるでしょう。
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事例368『基礎の通気ふさぎ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日午前中、コンクリート打設に立ち会いました。
ここ最近、天気が不安定なので
雨を心配しましたが、今現在も雨は降っていません。
天気予報が、ころころ変わる時期は
現場作業の判断が難しいですね。
■(1)今回の事例___________
「基礎の通気ふさぎ」
__________________
◆写真解説
基礎の上の通気部。
外側がビニールで塞がれている。
これは躯体組み立て時の床養生で、
剥がし忘れたようだ。
基礎の通気ができなく、床下が湿気る。
◆内容説明
屋根が出来るまでの間、1階床が濡れないように、
また、基礎内へ雨が入らないように
ビニールをしっかり貼った。
工程が進み、フローリングの上だけは養生を剥がした。
外部はそのままで完成してしまった。
気がついたきっかけは、床下の漏水。
床下調査依頼があり、床下に入ると、
何か空気が湿気ていると感じがし、
通気が塞がれていることを発見した。
外装職人は、見ているはずですが
それが問題であることに気づかない。
◆対策
養生をしっかりやることは自体、悪くない。
完成時など床下を検査すれば、これは発見できる。
====================
■(2)編集後記
3月決算が終わり、
5月は法人税と消費税の納付があります。
税金のことを考えていたら、
復興のための増税案のニュースに目が留まりました。
「3年限定で3%消費税を上げる」
これは住宅のような金額が大きいものは、
影響をかなり受ける。
実施前に、住宅の受注が集中するでしょう。
仮設住宅の建設が、一段落したあとだと思いますが、
駆け込み受注が増え、資材不足が再度起きる。
また、住宅着工数減の影響で、
腕が悪く、淘汰された職人、業者が
需要増で復活し、今の基準を知らないままに
施工することで、欠陥住宅が増えるでしょう。
増税は、復興の詳細を決めて、無駄遣いや、
取りっぱぐれを、無くしてからにして欲しいです。
消費税が3%上がって逆に儲かる人が、世の中にはいる。
それは課税売上げが1000万円以下の事業者。
消費税を納めなくていいからです。
個人事業者の建築士にも対象者は多い。
中には売上げを、過少申告している例もあるようです。
課税限度を下げたり、個人事業者にも法人と同じレベルで
税務調査が入れば、税収は増えるはずです。
ただし、現実は、税務署がそこまで手が回らないために
現行の制度は変わらないでしょう。
不公平感は何にでもありますね。
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事例367 『止まらない水の侵入』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
最近時々、事務所の水まわりが臭い。
下水臭ですが、どこから出ているかわからない。
建物調査は専門ですが、
臭い、音の発生源の特定は専門外。
それでも、どこからか特定しないと
管理会社も動きにくいようで
一度調べてみようと思います。
■(1)今回の事例___________
「止まらない水の侵入」
__________________
◆写真解説
地下水が基礎内へ湧き出て、
何度か止水工事を行っても改善しない。
当初は抵抗したが、話し合いで建替えが決定。
業者の英断に施主さんも納得。
◆内容説明
傾斜地にある土地で、地面から浅いところに、
地下水が通っていた。
大雨のあとや、梅雨時、水位が上がると
この地下水が基礎内へ進入してくる。
対処として、外周部を防水したが、止まらない。
注入などによる止水工事も検討したが、
再発の保証ができないことを専門業者から告げられた。
施主さんはそれでは納得がいかず
基礎を造り直しを求めた。
話し合いが決裂した場合、裁判も考えたが、
業者の社長の英断で、建替えが決定。
工事は現在完了し、
水の進入は完全に無くなった。
◆対策
一度失敗しないと
このような地下水の予見は難しい。
傾斜地に建築するときは
コンクリート打ち継ぎ部や配管貫通部など
水が入りやすい箇所は、あらかじめ防水措置の計画をする。
====================
■(2)編集後記
強い余震で、周りの家は何ともないのに
自宅だけ、壁にヒビが入ったなどの相談が増えています。
大手ハウスメーカーは、点検をしているようですが
・10年保証が切れた。
・10年保証内でも、地震だから免責です。
などで取り合ってもらいない人が多いようです。
震度5強や6弱で壁に大きな亀裂が入るのは
構造に瑕疵(欠陥)がある可能性が高い。
これらの件で、相談先を探している方は
下記で無料相談を受け付けています。
※業者に責任を問える築20年以内の方が対象です。
■住宅検査 東北
0178‐76‐1478(青森)
022‐393‐7083(仙台)
共に9時から17時まで
■住宅検査 セイソク
045-567-2866(横浜)
10時から22時まで
■住宅検査 関西
072-810-8881(大阪)
8時から18時まで
■当社
052-739-5471(名古屋)
9時から18時30分まで
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