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事例356『石膏ボードによる床のたわみ』

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 東北地方太平洋沖地震にて被災されました皆様に、
 心よりお見舞い申し上げます。
 
 先ほど、静岡東部で震度6強の地震がありました。
 原発の事といい、不安が増します。
 
 名古屋は被害を受けていません。
 通常に業務をこなし、災害復興を陰ながら
 支えて行きたいと思います。
 
 
■(1)今回の事例__________

  「材料による床のたわみ」
 ________________
 
 356
 
 
 ◆写真解説
 
 木造の2階床に、石膏ボードが
 高く積み上げられている。
 
 荷重にして推定約2t。
 当然床がたわんでいる。

 
 ◆内容説明
 
 壁や天井に張る「石膏ボード」
 その重みは、見た目より重い。
 
 吉野石膏さんの資料によると
  普通せっこうボード畳1枚分(910mm×1,820mm)の重さは
  
  厚さ 9.5mm・・10.2kg/枚
     12.5mm・・13.4kg/枚
     
     
 写真の下の方は、厚さ12.5mm、
 長さは上記より60CM長いので、1枚当たり約18kg
 
 おおよそ、積み重ねられた重さは、合計約2t。
 
 
 建築基準法で定められた、構造計算上の
 住宅の居室の積載荷重は1800N/m2。
 
 ボード1枚の面積を約2㎡とすると
 約5.5倍の荷重をかけていることになる。
 
 
 2階の部屋の真ん中に、石膏ボードを置いた場合。
 1階がリビングで壁が少なく、梁がとんでいれば
 確実に床が大きくたわむ。
 
 
 材料を退かせば、少しはたわみが戻るが
 それでも、床の傾斜は残る。
 
 (難しくなるので、細かな数字説明は省略します)
 
 
 
 ◆対策
 
 できるだけ、分散して置く。
 
 集中するときは、1階にサポートなどをかう。
 (三井ホームさんは上記のような対処しています)
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 11日の地震発生時、私は愛知県弥富市内の国道1号線を
 車で移動中でした。
 
 車に乗っていても、すぐに地震に気づき
 周期が長く、長時間揺れる特徴から、
 東海地震が来たかと思いました。
 
 
 過去の地震の周期から、いつきてもおかしくない
 東海地震、東南海地震、南海地震。
 
 静岡から愛知、三重、和歌山、四国太平洋側と
 広範囲の津波被害が懸念されます。
 
 
 今回の地震が、想定外の規模であったのは事実。
 被害を検証し、全国的に、原発の安全や津波対策を、
 被災地の復興の次に行って欲しいです。
 
  
 1日も早い復興。そして、安心して住める街づくりが
 早期にできることを心から祈っています。

 
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事例355『鉄筋のあき』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日の検査予定は午後から3件。
 
 もう少し、バラけて欲しいと思いますが、
 現場都合ですから、仕方ないですね。
 
 
 帰りが遅くなりそうです。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「鉄筋のあき」
 __________________
 
 355
 
 
 ◆写真解説
 
 基礎上端の主筋が2本の仕様。
 鉄筋同士のあきがない。
 
 コンクリートが鉄筋周囲に行きわたらないため、
 一体化を妨げる。

 
 ◆内容説明
 
 鉄筋の「重ね継ぎ手」部以外は、
 あきを取らなくてはいけない。
 
 鉄筋の適切なあきがないと、
 
 ・打設時に砕石が詰まり、ジャンカ(空洞)が発生する。
 ・コンクリートの付着面積が減るため、強度が低下。
 
 等の影響が出る。
 
 そのためJASS5(建築工事標準仕様書・
 鉄筋コンクリート工事・日本建築学会発行)
 などで規定が定められている。
 
  規定の一例を紹介すると
  コンクリートの砕石。最大寸法が25mmの場合は
  あきが 25mm×1.25=31.25mm必要。
       
 
 写真は主筋2本が完全にくっ付いた状態で
 あきは全くない。
 
 この現場、鉄筋は工場で溶接付けによって
 組み立てられ、現場に搬入された。
 
 よって、基礎職人のミスではなく、
 メーカーの指示が間違っている。
 
 
 
 ※この現場は大手ハウスメーカーです。
 私の指摘に対し、強度上余裕を持って設計しているので
 問題ないという回答をもらいました。
 
 JASS5に違反していることについてはノーコメント。
 
 建築工事標準仕様書より自社基準が、優先なんでしょうか?

 
 
 ◆対策
 
 ・重ね継ぎ手が複数集中する箇所
 ・各種補強筋が集中する箇所など
 
 あきが施工上取りにくい箇所があり
 現場で判断に困ることがよくある。
 
 
 理想は、設計者が図面作成時に
 施工性について、配慮をすべきである。
 
 
 例えば、人通口の位置を端部に寄せない。
 また、外周根入れを深くして、
 下端筋まわりの空間に余裕を持たせるなど。
 
 住宅の設計では、そこまで深く考えられずに
 基礎を設計している場合が多い。
 
 職人は、図面に従うしかないので
 設計者はよく考えて、図面を書いて欲しいと思う。
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 今年2月22日発行の事例350
  http://blog.kanomu.com/archives/55444805.html
 
 などでも取り上げた「サッシ耐火偽装の問題」
 
 
 三協立山アルミ、トステムに続き、
 YKK AP、新日軽、不二サッシでも偽装が発覚した
 というニュースが9日(水)の日経新聞夕刊に載っていた。
 
 これで業界大手5社すべてが
 耐火性能不足の製品を販売していたことになる。
 
 
 販売された製品は、一戸建て住宅を中心に計約3万棟。
 国交省は交換や改修を指示している。
 
 
 
 以前説明したように、自ら作った社団法人が、
 試験なしで認定書を出していた。
 
 トステムの発覚後、国交省の指示で今回3社の製品を
 公的機関で試験を実施したところ、
 延焼を防ぐため、火災発生時にガラスが20分以上、
 樹脂製の窓枠から外れない性能が求められるのに対し、
 13分以内にガラスが脱落しかけ、不合格となった。
 
 
 
 どこか1社くらい、まじめな会社があるのではと、
 正直私は思っていましたので、残念なニュースです。

 これだけ仲良く横並びですと
 知っていて、故意にやっていたとしか思えません。
 
 価格カルテルなどもあるのではと、疑ってしまいます。
 
 
 消費者を欺く行為であり、3万棟という被害から
 もう少し、報道されてもいいかと思います。

 
 
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事例354(シーリング目地幅ゼロ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今月20日に名古屋第二環状線、
 高針~名古屋南間が開通します。
 
 事務所は大森ICのすぐ近くにあり、
 緑区、天白区、知多半島方面へのアクセスが
 非常に便利になります。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「シーリング目地幅ゼロ」
 __________________
 
 354

  
 
 ◆写真解説
 
 サイディング工事。
 カットミスにより、窓まわりのシーリング目地幅がゼロ。
 
 防水性やクッションとしての役割を果たさない。
 窓右はきちんと確保されている。

 
 ◆内容説明
 
 サイディングなどの外装材は、
 温度や湿度の影響を受け
 目には見えない収縮をしている。
 
 それを材料の端部で、防水性を兼ねて、
 吸収するのがシーリング材。
 
 
 製造メーカーなどのシーリング工事の基準は
 幅8~10mm以上。深さ6mm以上。
 
 写真は目地幅0。
 職人がカットミスをして、そのままにした。
 
 サイディングの上にシーリングを塗り、
 目地幅があるように見せかけることが可能だからだろう。
 
 
 見た目は誤魔化せても、触れば目地幅はわかります。
 
 時々検査でやり直し、してもらっています。
 
 
 ◆対策
 
 外装工事中に、気をつけて見れば
 素人でも発見できます。
 
 大手や有名メーカーは、窓まわりにも、
 目地幅を確保する役物を使わせて
 外装工事のミスを防いでいる。
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 昨日の夕方、自宅にリフォームの飛び込み営業が来て、
 決定権のある私の予定を、かなりしつこく聞いてきたようです。
 
 どんな営業をするか、仕事内容を隠して、
 見てみたい気もします。
 
 でも、100%依頼しないことは確実。
 相手や自分にとって、時間の無駄なので当然やめます。
 
 
 
 私は、訪問販売で物を買ったことはありません。
 
 過去、一番断るのに苦労したのは、
 前の事務所のとき、右翼と名乗る人が、本を売りに来た。
 
 断るのに1時間くらいかかりました。
 
 このような状況に遭遇したら、
 相手が根負けするまで、はっきり意見を言い、
 粘るしかないですね。
 怖がっていると付け込まれます。
 
 
 こんなことも以前ありました。
 分譲住宅会社が欠陥の是正についての
 打ち合わせの場に、ヤクザを同席させた。
 
 不利な書類へのサインを強要してきましたが、
 1時間以上粘り、サインせずに帰ってきた。
 
 
 
 今の事務所は、玄関がオートロックのためか、
 宗教の勧誘以外、いきなりの訪問者はいません
 
 
 訪問販売が来にくい環境を作るのも大事ですね。
 
 
 
 
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事例353(モイス釘打ち忘れ)

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は寒い中、朝から夕方まで
 現場に出っぱなし。
 
 現在18時。退社してもいい時間ですが、
 明日また検査なので、
 今から書類をまとめないといけません。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「モイス釘打ち忘れ」
 __________________
 
 353

  
 
 ◆写真解説
 
 構造用面材(モイス)、釘打ち忘れ。
 
 同じ現場で、写真の箇所以外に
 全部で6ヶ所ほど同様の打ち忘れあり。
 所定の耐力が確保できない。

 
 ◆内容説明
 
 木造住宅で、筋交いの代わりに
 合板などの面材を張る現場が増えています。
 
 写真は、タ◎ホームが使っている
 「モイス」という耐力面材。
 http://www.mmkz.co.jp/products/moiss_moisstm.html
 
 
 所定の耐力を出すには、釘打ちが重要。
 急いで施工すると、いくつか打ち忘れが起きる。
 
 上記に記載したメーカーで、私が今まで検査した
 全ての現場で打ち忘れを見つけている。
 
 
 ◆対策
 
 瑕疵保証などの検査は、この釘を全て見ていると
 時間がかかるので、全て見ない。
 
 構造上重要な部分でありながら、
 あとから見えなくなるため
 隠れる前に、第三者検査などを入れて
 全数確認することが大事。
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 検査業務を始めて11年目。
 こんな初体験がありました。
 
 それは、名古屋の分譲業者Uから
 「欠陥を見つけていただき、ありがとう」と言われました。
 
 
 普通なら「補修で金がかかる」と
 業者から、恨まれることはあっても、
 感謝されることはない。
 
 
 さらに驚いたのは、
 この業者、同じタイプ家の構造図をチェックし
 同様のミスがある家を探し、お客さんへ事実を報告した。
 
 これだけでなく、同じ分譲地内の方へ、
 瑕疵が発覚した事実を公表し、同じような瑕疵があるか
 自社で検査する旨を申し出た。
 
 
 このような対処、
 世間の常識では、当たり前のことですが、
 不動産業界にとっては非常識なこと。
 
 対応のすばらしさを褒めると、担当部長は
 「地元密着企業だから、いい加減なことはできない」
 と言いました。
 
 
 分譲大手W社、E社、大手建材メーカーのN社は
 少しくらい見習って欲しいですね。
 
 
 U社の分譲住宅、今回ミスはありましたが
 その他、全般的にはきちんと施工されていました。
 
 
 
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事例352(大引き端部 緊結不良)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は予定が午後に集中。
 
 書類がいろいろ溜まっていますが、
 午前中に、メルマガ書くことにしました。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「大引き端部 緊結不良」
 __________________
 
 352

 
 ◆写真解説
 
 2×4、大引き端部。
 固定金物未施工(奥は金物あり)。
 
 突きつけの端部、金物の役割は重要。

 
 ◆内容説明
 
 1階床組。大引き仕口の緊結不良。
 
 土台に対し、突きつけでの接合。
 
 重みで下がらない、
 水平荷重に対し、横にずれないなど
 きちんと緊結するためには、
 金物でしっかり固定する必要がある。
 
 
 故意ではなく、1ヶ所だけ、付け忘れた。
 
 
 ◆対策
 
 たくさん金物を付けたり、釘を打っていたりすると
 忘れが起きても不思議ではない。
 
 全数検査することが大事。

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 ニュージーランドの地震から1週間。
 人命を奪った原因は、建物の倒壊。
 
 改めて、建物の安全性の重要さを感じます。
 
 
 今日の日経新聞の「私の履歴書」。
 建築家 安藤忠雄さんの言葉を紹介します。
 
 
 「建築家の仕事は、日々苦難の連続と言ってもよいが、
 それでも人の命を安全に守り、安心して過せるように
 するのがこの仕事の意義であり、そこに自分の誇りがある」
 
 世界中で活躍する安藤氏。
 デザイン優先のようなイメージが付きまとうが、
 安全を重視している。
 
 
 
 バブル崩壊から続く、建築コスト削減で
 現場での手抜きは減らない。
 
 ある大手分譲メーカーの現場では
 正面から見えない部分は、ほとんど手を抜かれている。
 まじめにやっていたら、時間がかかり、
 職人が損するからである。
 
 
 すでに建っている欠陥住宅の調査へ行くと
 相変らず、防火、構造の違反が目立つ。
 
 
 防火、構造は安全に関わること
 これらの欠陥がなくならないのは、非常に残念です。
 
 
 欠陥の一番の原因は悪意ではなく、無知。
 
 確認申請の中間検査や瑕疵保証検査が甘く、
 指摘されないから、間違っていることに
 職人や業者が気づかない。。
 
 
 大手でも勘違いしていることがある。
 昨年、大手メーカー6社の防火違反を指摘した。
 
 他を知らないと、自社の間違いに気づかないことはあると思う。
 
 
 
 地震や火災による被害者を出さないために
 
 私も含め、建築業に関わる全ての人が
 安藤さんのような思いを強くもって、
 仕事して欲しいと思います。
 
 
 
 
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事例351(梁接合部に火打ち梁が付く)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 午前中検査に行った現場で、
 隣の現場に居た大工さんから、声をかけられた。
 
 見たことある顔だと思ったら
 3年位前に会った事がある人でした。
 
 いい仕事をしている大工さんは
 私に対し、好感を持ってくれているようです。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「梁接合部に火打ち梁が付く」
 __________________
 
351

 
  
 ◆写真解説
 
 梁接合部と火打ち梁の仕口が同位置にある。
 接合部は弱い部分であり、好ましくない施工。

 
 ◆内容説明
 
 公庫仕様書に、以下のような記載がある。
 
 「建物の一体性を高めるために、木造軸組工法の場合、
 継ぎ手の位置などには十分に留意したい。
 特に、継ぎ手位置を揃えたり、耐力壁の周辺や
 火打ち梁の近くに継ぎ手を設けたりするのは
 好ましくない」
 
 今回の例は、火打ち梁の力が伝わる仕口と
 梁の継ぎ手位置が合っていて、
 かかる力によっては、破壊する可能性もある。
 
 写真は何の補強もないため、
 金物などでの補強が必要です。
 
 
 ◆対策
 
 梁の継ぎ手位置を躯体屋さん(プレカット工場)に
 お任せにするケースが多いと思う。
 
 誰かがチェックしているだろうと
 お互いが思っていると、今回のような例になる。
 
 
 施工図面のチェックは誰が責任を持つのか
 決めておくことが大事。

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 「暖かい。カビ、ダニのない家」
 
 このうたい文句に惹かれ
 家を建てたら、
 
 「寒いし、家中結露だらけで、カビがびっしり」
 
 業者に文句を言ったら、開き直った。
 
 
 これは私の作り話ではありません。
 実際に、今週検査してきました。
 
 重大な基準法違反もいくつかあり
 解決は、裁判にゆだねることになりそうです。
 
 
 家で騙されると、取り返しがつかない。
  
 この手の悪徳建築業者を、行政は取り締まらない。
 被害者数が多くないと、マスコミも興味を示しません。
 
 この業者を放っておけば、
 被害者は年間2,3人づつは増えるでしょう。
 
 
 これから買う人へ忠告します。
 
 「実際はどうなの?」という性能に対し
 性能が出ない場合の返金保証。
 再工事保証をつけてもらいましょう。
 

 最近は、商品の差別化をつけるため
 言葉巧みに、証明できない性能を、
 広告やカタログに、うたう会社があります。
 
 
 例えば、
 
 子供の頭がよくなる家。
 
 よく考えると意味不明な健康住宅など。
 
 
 英会話教材、ダイエット食品を
 買うように、家を決めたらダメですよ。
 
 
 
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事例350(コンクリート打ち継ぎ、一体化妨害)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 欠陥住宅被害者のメモに、こんなことが書いてありました。
 
 「○○県の建築士は皆、仲良し、こよし(泣)」
 
 業界や組織内でうまくやるには、
 権力者に逆らわないこと。
 
 
 私は何年か前、愛知建築士会○○支部の役員をやりました。
 役員になってはじめてわかる内部の汚い事情。
 就任1年目の忘年会の席で、役員の1人に攻撃を仕掛けられ、
 言いたいことを言って、大喧嘩をした経験があります。
 
 その後も、発言を取り消さなかったため
 前代未聞、任期途中で役員を下ろされました。
 たぶん未だに、長井は協調性がなく、厄介ものだと
 思われています。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「コンクリート打ち継ぎ、一体化妨害」
 __________________
 
 350

 
 
 ◆写真解説
 
 深基礎部のコンクリートを先打ち。
 その打ち継ぎ面に、砕石、防湿シートがかぶり、
 コンクリートの一体化を妨げる。

 
 ◆内容説明
 
 敷地に高低差があり、一部深基礎になるため、
 基礎のコンクリートを3回にわけて打つ現場。
 
 1回目と2回目のコンクリートが接合し、
 一体化する部分に、砕石と防湿シートが被っている。
 
 このままコンクリートを流し込めば、
 接合部が遮断されるため、基礎の耐力低下につながる。
 
 
 
 ◆対策
 
 基礎の配筋検査時に、
 厳しくチェックをすれば、防げる事例。
 

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 先週土曜日のニュース。
 これを見落とした人が多いと思うので紹介します。
 
 
 「耐火サッシ性能を試験せず認定」
 
 国の認定基準を満たすとして販売された防耐火サッシ
 の性能不足が相次いで見つかった問題(今年1月、
 会員企業のサッシ大手トステムが販売した製品が基準を
 満たしていなかったことが発覚。同じ仕様の製品を扱う
 三協立山アルミでも性能不足が見つかっている)で、
 大手企業らでつくる社団法人が燃焼試験を行わず、
 書類審査だけで認定品の証明書を交付していたことが
 18日、わかった。

 国交省などによると、この社団法人はサッシ大手など
 75社で構成する「カーテンウォール・防火開口部協会」。
 会員企業は同協会が定めた仕様を満たし、協会の審査を
 通れば「大臣認定品と同等以上の性能を持つ」との
 触れ込みで製品を販売できる。

 国交省は同協会に対し、YKK AP、新日軽、
 不二サッシが扱う同じ仕様の製品も調査するよう指示。
 大畠国交相は「大臣認定が軽く扱われている」と述べ、
 実態把握と性能確認の徹底を急ぐ意向を示した。

 
 何がおかしいか、わかりますか?
 
 
 ・・自分たちで作った協会が
   自分たちの製品を
   試験なしで認定していることです。
   
   
 建築ジャーナリストの岩山健一さんの言葉を借りれば
 「まるで、ヤクザが警察の真似事をしたり、
 泥棒が警備会社を設立するようなものと何ら変わりない」
 
 
 実は他にもいろいろあります。
 例えば、確認申請などを役所の代理でおこなう
 民間検査機関「日本ERI」
 
 株主を見ると、持ち株が多い順番は
 1、会長。2、社員持ち株会。3から7番は仲良く同数で
 ダイワハウス、ミサワホーム、パナホーム、
 三井ホーム、積水化学工業(セキスイハイム)です。
 
  何だそれって思いませんか?
  自分たちが出資した会社が、自分たちを検査する。
 
 他の民間検査機関は、株式を公開していないので
 ハウスメーカーの出資が、あったとしても隠せます。
 
 
 こんな状況があるのに、
 相手業者側の弁護士が、私に対する攻撃でよく言うこと、
 
 「日本ERIのような会社が、真の第三者機関だ」
 
 どうせ、人の足を引っ張りたいだけですし、、
 あきれて反論する気にもなりません。
 
 
 
 
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事例349(エアコン排水、基礎内に垂れ流し)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 普段、戸建て住宅の欠陥検査は
 2名で伺って約3~4時間で終わります。
 
 ここ最近、伺った2件の家、
 調査にかかった時間は6時間と7時間。
 
  普段の2倍です。
 
 1人で行った訳ではありません。
 問題が多いと、やはり時間がかかります。
 
 
 
■(1)今回の事例____________

  「エアコン排水、基礎内に垂れ流し」
 ___________________
 349

 
  
 
 ◆写真解説
 
 エアコンの排水、床下に垂れ流し。
 これでは床下が湿気て、
 木構造部材に影響が出る。

 
 ◆内容説明
 
 室内の真ん中に、エアコンを設置。
 
 ドレン排水を、壁内を通し直下の基礎内へ
 排出する配管工事をおこなった。
 
 
 エアコン職人は、
 これでいいと、思っていたかもしれません。
 
 基礎コンクリートが濡れるだけなら
 問題ありませんが、
 床下が湿気ると、木がカビたり、
 腐朽の原因になります。
 
 
 ◆対策
 
 今回の事例は、床下を検査して発見。
 
 設備職人への指示も重要ですが
 床下の点検はもっと重要です。
 

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 冒頭にも書きましたが、
 欠陥住宅の調査が、このところ続いています。
 
 その中で、呆れた事がありました。
 それは、材料をケチる行為。
 
 
 室内の仕上げ塗り壁。
 製造メーカーは2mmの厚さを想定しているのに
 現場は測ると0.2mmの厚さしかない。
 あまりにも薄いため、下地が透けている状態。
 
 故意なのかはわかりませんが、
 材料は10分の1で済んでいる。
 
 
 その他、施主の了解なく勝手に、
 基準法ぎりぎりまで、筋交いを7本も減らされている。
 
 24H換気扇、図面から3つも減らされていて、
 換気量不足になっている。
 
 外部で厚さ12mmの材料を施工するところ
 6mmの材料が張ってある。
 
 120mm角の柱を図面でうたいながら
 105mm角の柱を使っている。
 
 
 
  「売り文句と実際が違う」
 
 これは、「グルーポン 残飯おせち事件」みたいですね。
 
 (↓この事件を知らない人は、下記のブログがわかりやすい)
 http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10756568063.html
 
 
 
 不安を煽るわけではありませんが、
 家を買う、建てるときは、
 業者を疑ってかかるくらいの方がちょうどいいです。
 
 また、不況の影響からか、
 建築士による詐欺行為も最近増えています。
 
 
 どこかの国じゃあるまいし、人を信用できない。
 
 こんな悲しいことはありませんが、
 自分が被害者になりたくなければ、
 きちんと情報収集、予防策をはりましょう。
 
 
 
 
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事例348(ブロック塀の基礎がない)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 名古屋は、屋根に雪止め金物を付ける家は少ないです。
 
 今年のように、雪がよく降ると、
 道路際など、配置状況に応じて付ける家が増えそうです。
 
 
 
■(1)今回の事例_____________

  「ブロック塀の基礎がない」
 ___________________
 
 
 348
 

 
 ◆写真解説
 
 5段積みの新設ブロック塀。
 
 欠陥の疑いから壊してみると、
 基礎が既設ブロックだった。
 
 これでは基礎がないのと同じで、
 重機で力をかけると、簡単に倒れた。

 
 ◆内容説明
 
 全体にいい加減な施工をされて、業者と紛争に発展。
 ブロックが倒れる前に壊した。
 
 
 壊して地中を見ると、ブロックの基礎はなく、
 既設のブロックが2段埋まっていた。
 つまり、ブロックの自重だけで塀が建っている状態。
 
 5段積みは高さ1Mになる。
 基礎がなければ、地震などで倒壊することは確実。
 
 
 これは無知でやったと言うよりは、明らかな「手抜き」です。
 
 この工事は、何十年前ではなく、昨年おこなわれた。
 
 未だにこんな業者がいることに驚くが、
 珍しいことではない。
 
 
 
 ◆対策
 
 家は何度も建てるものではなく、
 業者の見極めが難しい。
 
 悪徳業者のカモにならないように気をつけたい。
 
 
 業者と利害関係のない専門家に
 相談しながら、話をすすめることをお薦めします。
 

 
======================

■(2)編集後記
 
 
 ネットの「掲示板」に書き込ている内容の
 信憑性について、よく質問を受ける。
 
 書き込みどおりの内容のものあれば
 情報が古い場合がある。
 
 
 例えば、現在は株式を公開し、対応も良い有名メーカーでも
 会社の規模が拡大する過程でいろいろ無茶をし、
 たくさんの犠牲者を出しているケースがある。
 
 昔、被害を受けた人たちの悪い内容の書き込み、
 最近、購入し満足している人たちの良い書き込みの
 両方があると、何が何だか、わからなくなると思う。
 
 
 判断に迷うときは私に、ご相談ください。
 
 あなたが選んだ業者について、
 「全てダメ」とか「対応が悪い」など
 具体的に細かな内容を教えます。
 
 
 ※検査申し込み者以外は「有料対応」です。
 有益な情報であるためご理解ください。
 
 ※当社は業者斡旋業務は行っていません。
 どこかの検査会社、検査団体のように、
 あなたが選んだ業者を全て否定し、
 特定の業者や設計事務所を勧めたりしません。

 
 
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事例347(家を持ち上げる)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 このところ、車で2,3時間ほどかかる
 地域の検査が増えています。
 
 遠方からでも呼んでいただける。
 
  非常にうれしいです。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「家を持ち上げる」
 __________________
 347
 
347-2

↑床下で注入している写真。

 
 ◆写真解説
 
 特殊発砲ウレタン樹脂で、
 傾いた家を2日半で持ち上げた。
 
 
 ◆内容説明
 
 擁壁を造り、宅地造成した土地。
 
 盛り土した部分を
 「地盤改良」したにもかかわらず家が沈下。
 
 地盤補強方法の選定ミスが沈下の原因。
 
 
 幸い、瑕疵保証に加入していたため
 家を持ち上げる費用は、保険でまかなった。
 
 
 保険会社が選択した工法は
 特殊ウレタン樹脂を注入する工法。
 
 この施工ができるのは、全国に2社しかないらしく
 今回はアップコン(株)さんが施工した。
 http://www.upcon.co.jp/
 
 
 工事費が安い、近隣へ迷惑をかけない、
 工期が短いなどが利点です。
 
 
 ◆対策
 
 不同沈下の大半は、
 傾斜地を造成した土地で起きる。
 
 
 今回、保険を使えたが、
 全ての沈下に使えるわけではない。
 
 きちんとした地盤調査と
 調査結果の解析が重要です。

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 今回の例に、なぜ私がかかわったのか?
 
 
 それは最初、話がすんなり、いかなかったからです。
 
 適当な調査をして、保険対象外との判断したり、
 保険会社は、できるだけ保険を使わないように
 仕向けてきます。
 
 そこで私が入り、相手が逃げないように、
 瑕疵であることを立証する必要がありました。
 
 
 
 現在は、強制加入の瑕疵保険。(供託制度でもよい)
 この当時は、瑕疵保証への加入は任意でした。
 
 現在でも、瑕疵の立証ができないと
 保険をおろすことが難しい場合があります。
 

 
 
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