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事例1067 「梁の継手不良」

今日から仕事初めの方も多いためか、受信するメールの量も急に増えました。

移動中でもスマホでメールをチェックできますが、
返信はパソコンからするようにしています。

 

■(1)今回の事例______________

「梁の継手不良」
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◆写真解説

梁の接合部。寸足らずで継手が、かみ合っていない。

 

◆内容説明

素人さんが見ても分かる施工不良。
屋根裏で隠れるため、補強されないまま隠蔽された。

継手の部分は構造の弱点となる。
この状態では、全く強度がない。大きな力がかかれば確実に破壊するでしょう。

 

◆対策

この現場は中間検査の検査員がこれを見逃した。
行政や業者任せにせず、自分でも現場を確認する。

 

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■(2)編集後記

年末にかけて非常に忙しく、体のあちこちに不調を感じました。
美容院では首の固さが異常だと言われ、
整体では腰と首がやばいと言われました。

普段、ストレッチや軽い筋トレをしていますが、
予定が詰まりすぎると、出来ない日々が続いてしまいます。

例年1,2回、体をひどく痛めるため、今年は忙しくなっても継続できるように心がけます。

 

事例1066 「柱のずれ」

昨日は新幹線で移動。
予想に反し、行も帰りもそれほど混んでいませんでした。

今年は休みが長いので、分散しているのかもしれません。

 

■(1)今回の事例______________

「柱のずれ」
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◆写真解説

柱のずれ。柱で受ける前提で梁のサイズを決めているため、梁が耐力不足となる。

 

◆内容説明

ユニットバスの戸をおさめるため、柱を現場でずらした。
一般的に910㎜のスパンでは入り口がおさまらない。
柱をあとからずらしている現場は多い。

梁は1820mmのスパンで計画。
柱が無くなることで3640mmのスパンとなり梁の高さが不足する。

 

◆対策

構造図や現場をチェックする。

 

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■(2)編集後記

今日は書類作成のためにあけておいた日。
処理する仕事が多かったですが、マイペースでできたため、のんびりした日でした。

年末、ある程度書類を片付けたつもりですが、
かなりの量の仕事が溜まっています。

現場をこなしながら、早めに処理したいと思います。

 

事例1065 「耐力壁下に梁がない」

今日は水曜日。
不動産、住宅関係は休みが多い曜日。

今日から休みの会社が多いためか、業者からの連絡が少ないです。

 

■(1)今回の事例______________

「耐力壁下に梁がない」
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◆写真解説

2階の耐力壁下に梁がない。耐力壁としての役割を果たさない。
1階天井裏からの写真。

 

◆内容説明

1階耐力壁直下に基礎梁がないケースも、たまにあるが、2階のケースは初めて見た。

構造計画の図面を作成せず、大工が自分の頭の中だけで構造を考えたことが原因。

2階建てまでは、木構造の図面はプレカット工場に書かせることがほとんど。
大工の手加工の場合でも、普通、手書きの図面くらいはある。

床合板だけでは耐力不足。筋交いが受ける力に耐えられない。

 

◆対策

構造検査を厳密に行う。

 

 

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■(2)編集後記

工事の途中から検査会社を変えたいと依頼があった。
理由を聞くと、業者ともめ出し、業者側の弁護士が出てきたら、これ以上関われないと逃げたそうです。

検査をする立場は、相手にとって嫌なこともはっきり言わないといけません。
弁護士をビビるくらいなら、この仕事をやらなければよいと思います。

このようなことは、以前から何度かあります。

事例1064 「小屋束がない」

今週は木曜日まで現場予定がほぼフルに入っております。

年明けも予定が入りつつあります。
休みは29日の午後から4日までの予定です。

 

■(1)今回の事例______________

「小屋束がない」
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◆写真解説

小屋束(写真の赤で表示した柱)がない。屋根を受ける母屋の角部。
大工の加工ミスが原因。

 

◆内容説明

先月瑕疵検査に入った現場の写真です。
今現在でも、このようなミスが起きています。

躯体の木を大工の手で加工。
図面を書かずに加工したため、間違えたと思われる。

屋根荷重を支えるための構造材。
ミスに気付いた時点でやり替えるべきもの。

 

◆対策

この状態でも確認申請の中間検査はパスしている。
行政をあてにせず、自分の目か第三者で確認する。

 

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■(2)編集後記

しばらく、同じ現場の瑕疵写真を連続して掲載します。

姉歯マンション偽装事件以来、欠陥対策がいろいろと講じられました。
今回から紹介する例は、抜け道がある。国や行政に頼ってはダメだということを伝えます。

欠陥をつかんで多額の金銭的な債務を背負っても、自己責任だと片付けられます。

宅建業者、施工者、建築士を取り締まる行政。
欠陥被害者のために設けられた公的な相談機関。
どこも役に立ちません。裁判しか勧めない。

マスコミはマンションのような大きな建物には飛びつくが、
被害者が一家族である戸建てになると興味がない。

その結果、被害を与えた連中(以下)は何の責任も取らなくてよい。

違法な不動産取引をした個人の売主。
それを裏で手助けした宅建業者。
個人に名義を貸した宅建業者。
故意に瑕疵保険に入らない宅建業者。
重大な欠陥住宅を造った建築士、施工者。
重大な瑕疵を中間検査で見落とした民間検査会社。

重大な瑕疵があっても裁判しか解決方法がないというのは、建築行政が甘すぎる。
だから談合なども無くならない。

 

 

 

事例1059「躯体内に異物混入」

スケジュールを詰め込みすぎて、移動時間もやることが一杯です。
ブログの更新も数日できませんでした。

明日も1日欠陥検査で、現場に入りっぱなしです。

 

■(1)今回の事例______________

「躯体内に異物混入」
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◆写真解説

コンクリート躯体内に木片が混入。
大きなものになれば、構造強度に影響を与える。
(写真は除去したあと)

 

◆内容説明

型枠内に木片が落ちて、そのままコンクリートが打たれた。

新築当初は分からなかったが、経年で木材が膨張。
コンクリートの一部が剥離し、発覚した。

型枠工事の際、物が落ちることは珍しくない。
鉄筋コンクリート造の場合、壁内に落ちれば、拾うことが困難。
そのまま打たれてしまう事が多い。
(幅が狭く、高さが高い、鉄筋も組まれている。木造の基礎程度の高さであれば、
容易に異物を拾える)

 

◆対策

あとからでも非破壊試験機で調べることは可能。
ただし、機械をあてる範囲が広すぎて、費用が高くなる。
コンクリート打設前に型枠内のチェックを行う。

 

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■(2)編集後記

いくつか大きな事件を抱えています。
瑕疵の内容や違法行為、無責任ぶりは、かなりひどい。

相手業者の言い分は、是非聞かせたいです。
お笑い番組を見ているより面白いです。

近く、1つの事件をTVで放送します。
どこまで編集されるか分かりませんが、
ありのままを放送したら、不動産業界、建築業界への信頼はなくなるでしょう。

フラット35に適合させ、確認申請の中間検査を受けたにもかかわらず、
住めないような欠陥住宅が出来てしまいました。

検査をした民間検査機関を行政が処罰するかも注目です。
あきれるくらいの杜撰さに、神戸製鋼や日産の問題が小さく見えてしまうかもしれません。

 

事例1056 「梁穴あけ集中」

3連休、全て仕事です。今日は朝8時から現場入り。
また、事務所では、かなり重たい内容の書類を書いております。

現在、新築以外の検査は、予定が入らずお断りしていることが多いです。
この連休で、仕事をある程度片付け、平常に戻す予定です。

 

■(1)今回の事例______________

「梁穴あけ集中」
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◆写真解説

耐力壁部の梁、電線貫通のための穴が12ヶあいている。
穴は構造の欠点となりやすく、耐力低下は確実である。

 

◆内容説明

電気配線を通すため、穴を集中してあけた。

ここまで配管が多ければ、設計で配管スペース(パイプシャフト)を設けるべきである。
検査に立ち会った設計者は、自分のミスになるため、
梁にたくさん穴をあけて何が悪いと、開き直った。

もちろん、あとからきちんと補強させました。

 

◆対策

構造に影響しない範囲の穴あけなら良いが、
その判断は電気屋さんなどでは分からない。

構造設計の担当者含め、穴をあける前に協議が必要。

 

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■(2)編集後記

先週、大手メーカーの現場を1日で4件まわった。
指摘がゼロと現場もあれば、重大な手抜きがある現場もあった。

その違いは何か考えた。指摘が出ないメーカーは、

・下請けを固定している。他の会社の仕事もさせない。
・第三者検査が入る時は、社内検査をより厳重に行う。

この2点が大きいと思う。

依頼先を選ぶときは、施工体制を調べてみるのも良いですね。

事例1038 「けた行き筋交い未固定」

一昨日の夕方から、急な検査、長い打ち合わせ、
予定時間を大幅にオーバーする検査など、
食事をする暇もないくらいバタバタしていました。
何とか、複数の締め切りごとも予定どおり完了。

今日は、新幹線移動など、移動時間が長いです。

 

■(1)今回の事例______________

「けた行き筋交い未固定」
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◆写真解説

小屋裏の変形を防ぐ、けた行き筋交い。
小屋束への釘打ちが未施工。打ち忘れ箇所が多いと構造的な影響が出る。

 

◆内容説明

1,2箇所程度では大きな問題にはならないが、ほぼ全体で打ち忘れていたり、
留めつける釘が小さなケースがある。

全体を打ち忘れているケースは、躯体組み立て時に仮止め。
その後、全体の固定を忘れる。

構造検査時に確認できる箇所。
ただし、釘頭は2階床から見上げる場合、見にくいため、見落としやすい。

正しい施工は、N50 2本平打ちする。

 

◆対策

目を凝らば、2階からでも確認できる。
構造検査時にチェックする。

 

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■(2)編集後記

先週、高校の先生と話をする機会がありました。
大学の工学部の受験話になり、今は機械、建築系が難しく、電気工学はその下のランクらしい。

私の時代は、今と正反対。電気工学系に入るのが圧倒的に難しかったし、
電気工学科の学生は、勉強ができるレベルが違った印象があります。

建築業界、職人や現場監督は人気がない反面、大学は人気。
何となく、理由は分かります。

 

 

事例1034 「けた行き筋交いの割れ」

SNSなどにどこまで投稿して良いかなどの相談をよく受けます。
答えとして、相手や状況によって、条件は様々です。

やりすぎてマイナスになることもあります。
バランスが大事だと思います。

TVなどのマスコミを入れる時も
プラスになるやり方、マイナスになるやり方があります。

一概に何でも公開すればよいというものではありません。

 

■(1)今回の事例______________

「けた行き筋交いの割れ」
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◆写真解説

小屋組の変形を抑える「けた行き筋交い」の割れ。
固定部が割れてしまうと、その役割を十分に果たさない。
一般的には、釘打ちで割れにくい、もう少し幅広の材料を使う。

 

◆内容説明

けた行き方向の倒れを防ぐ構造材であるが、
1,2階などの壁に入れる筋交いと違い、あまり重要視されていない部材。

この部材に関する記載は、フラット35の仕様書にあるくらいで、
設計や図面で特に指示はせず、大工任せで付けているケースが多い。

使用した材の幅が薄く、厚みが厚いため、
機械で釘を打ったら簡単に割れてしまったと思われる。

 

◆対策

構造検査時に留めつけ、割れをチェックする。

 

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■(2)編集後記

相談は有料で対応しています。
いきなり電話をかけてきても、無料相談は取次ぎをしておりません。
相談が無料ですと、希望される人が多く、相談に時間を取られ業務に支障が出ます。

有料でも毎週、何名かの方が相談に来られます。
有料相談なので、相談して良かったと思っていただきたい。
そのため、普段から本や資料を読むなど
インプットにたくさん時間を割いています。

先週来た方のうち2名の方が、1時間5万、10万円払っても良いくらい
の内容だったと言ってもらえました。

そのうちブログなどで、回答例などを紹介していきたいと思います。

事例1025 「土台の大きな欠損」

新築検査はひと段落しましたが、単発の検査依頼は多いです。

GW前まで余裕があった5月のスケジュールも
週末を中心に埋まりつつあります。

 

■(1)今回の事例______________

「土台の大きな欠損」
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◆写真解説

構造材である土台に大きな穴をあけ、ガス管を通した。
穴の径は土台(90mm)の半分以上。

 

◆内容説明

給湯器から建物内に入る経路で、土台部分を貫通させた。
通常は、基礎部分のスリーブを通すことが多い。

床下で目につかない個所であり、職人の勝手な判断で施工したと思われる。
大きな力がかかれば、土台が分断し、基礎と離れてしまう恐れがある。

 

◆対策

設備配管経路を事前に決めておく。設備図面をつくる。

 

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■(2)編集後記

毎日現場で、いろいろな情報を拾います。
また、新たな発見をすることも多いです。

最近、ある人気建材の大きな欠点を知りました。

どんな材料でも一長一短ある。
短所を隠し、長所を誇大に表示している傾向が強い。

宣伝に騙されないように、見極める目を持つことが大事ですが、
専門の研究者でない限り、それは難しい。

新しい建材を選ぶときは、慎重になったほうが良いと思います。

 

 

事例1007「耐力壁線の不備」

先週あたりから、メールなどの返事が遅れぎみです。
また、ブログの更新も空くようになっています。

しばらくスケジュールがきついため
このような状態が続くと思います。

明日もやや遠方への欠陥検査。
朝早く出て、1日現場に入り、夜遅く帰ります。

 

■(1)今回の事例______________

「耐力壁線の不備」
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図は枠組壁工法建築物設計の手引き 一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会編
黒い壁が耐力壁。

◆写真解説

2×4の構造規定。耐力壁線を検討していない家が多い。
開口部の長さ、相互の距離、囲われる面積の規定を守る必要がある。

 

◆内容説明

2階建ての小規模木造住宅は構造審査が省略されている。
確認申請が下りていても、構造が適合しているとは一概には言えない。

ツーバイフォーの知識がない建築士が設計をした家を検査すると
基準法の構造基準を守っていない家を多く発見する。

よく見かけるのは「耐力壁線」の検討を行っていない。
在来工法の壁量計算では耐力壁線を検討しないため、
ツーバイフォーでも見落としがち。

告示1540号に耐力壁線の規定がある。
・相互の間隔は12M以下
・開口部は4M以下。開口部の合計は耐力壁線の長さの4分の3以下。
・囲われる面積は40平米以下など (補強をすればそれ以上も可)

検査では、大きな開口がある。開口が連続している。25畳を超える部屋がある場合
耐力壁線の不備を疑ってみます。

 

◆対策

ツーバイフォーを理解している建築士に図面をチェックしてもらう。

 

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■(2)編集後記

先週末、ようやくデータをクラウド化しました。

出張が多く、紛失の可能性もあるため、
これからはパソコン内のデータは最小限にします。

IT関連の進化についていくのが大変ですが、
いろいろ情報を集めて、活用していくつもりです。

 

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3月にセミナーを行います。建築関係者向けです。
せっかくのライブであり、当日お渡しする資料にはない
普段ブログでは書けない話も多く盛り込みます。

3時間、私が一人で話をします。

「欠陥施工のトラブル防止術」

欠陥施工の事例、欠陥の対処法などを説明します。

日時 2017年3月9日(木) 13:00~16:00

会場 東京国際展示場「東京ビッグサイト」会議棟6階
東京都江東区有明3-11-1

定員 100名

料金 一般価格:25,800円(税込)
読者特価:16,800円(税込)
※「日経ホームビルダー」「日経アーキテクチュア」定期購読者の方は読者特価でお申し込みいただけます。

申し込みはこちらから
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/books/14/505057/122600006/

今回セミナーは建築・建材展のイベントの一つです。
建築・建材展の入場は別途2.000円必要です。事前登録をすると入場料が無料になります。
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