ブログ

事例714『耐力壁の幅不足』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先週と今週、ほとんど現場に出ていたため、
書類作成がたまっています。
明日から現場予定を先延ばしにして
書類作成に集中します。
■(1)今回の事例__________
「耐力壁の幅不足」
__________________
 
筋違い幅
◆写真解説
筋違いによる耐力壁の幅が550mmほど。
筋違いが起きすぎて、所定の耐力が望めない。
規定では900mm以上必要。
◆内容説明
柱間約550mmに筋違いが取り付けられている。
建築基準法に記載してあるわけではありません。
構造計算などの本に「柱間900mm以上、かつ、
高さと幅の比が3.5以下」と記載があります。
建築士なら知識として知っているべき事項です。
◆対策
図面の段階でチェックをする。
幅900mm以下で耐力を取りたい場合は面材にかえる。
(面材は幅600mmまでOK)
===================
■(2)編集後記
「家も車のように車検制度を設けたほうが良い」
新聞の記事で読んだLIXILの社長の考えです。
私も同感ですが、実行は難しいでしょう。
長期優良住宅では点検、補修のサイクルが決まっています。
実際に計画どおり点検、補修が行われていくかは
新しい制度のため分かりません。
年数が経てば経つほど、点検や修理を飛ばしてしまう家が
増えていくと予想しています。

事例713『梁切欠き』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
忙しい時ほど、体に痛みが出てもそのままにしがちです。
昨日、筋肉のハリがひどく長時間座っていられない
状態になりました。
ひどくなる前にストレッチなどをすれば防げるのに
忙しいと、忘れてしまいます。
■(1)今回の事例_________
「梁切欠き」
_________________
 
梁貫通
 
◆写真解説
配管を通すため梁を切り欠いている。
外側に構造用面材の施工があり、端部の
連続貫通は耐力を落とす。
◆内容説明
木造住宅では梁を貫通、もしくは切り欠かないと
配管や配線が通らないことがある。
梁のサイズに余裕があれば、多少の切欠きは問題ない。
写真のように、耐力面材の端部となる
梁部に連続穴あけすると耐力が落ちることもあります。
現場監督が常駐しない住宅の現場では
職人が勝手に施工するケースがほとんどのため
こういったケースは良く見かけます。
◆対策
無計画な配管貫通を禁止させる。
=======================
■(2)編集後記
東京で建築現場の放火が相次いているようです。
木造住宅は火に弱いイメージがあり
放火もしやすいのでしょうか。
木造住宅で火災に強い仕様「省令準耐火」が増えています。
この仕様は基準が細かいため、検査すると
かなりの高確率で間違った施工を目にします。
火災保険が安くなるメリットで飛びつきがちですが
施工がいい加減では、いざという時に危険です。

事例712『筋違い割れ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は朝8時に事務所を出て、帰ってきたのが20時過ぎ。
これだけ現場に出ていると、疲れて
今から仕事する気になりません。
今日は、早めに帰ろうと思います。
■(1)今回の事例_________
「筋違い割れ」
________________
 
筋違割れ
 
◆写真解説
筋違い金物のビスを端に打ちすぎて筋違いが割れた。
筋違いの断面欠損はNG。ひび割れも当然NGです。
◆内容説明
木造住宅では2000年以降、耐震性向上のため、
柱や筋かい等の端部に金物をつけるようになった。
金物は施工性からビス留めが一般的。
ビスでも木の端へ施工すれば、割れてします。
◆対策
一つ一つ丁寧につけないと、今回のようになりやすい。
金物の全数検査を行う。
======================
■(2)編集後記
昨年から今年春あたりに工事をした現場は
消費税の駆け込みのよる職人不足の影響を受けていて
一部で手抜き工事が発覚し出しています。
また、プロでない職人が工事したことによる
欠陥もいくつか出ています。
3%UPで慌てて建てて、何百万の損害額が出ては、
急いだ意味がありません。
職人不足の時は家を買わない方が良いです。

事例711『筋違い下の隙間』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は朝から夕方まで一つの現場にいました。
事務所に帰ったらすぐに打ち合わせで、
まだ、今日中にやることが片付きません。
3連休明けでたくさん連絡を頂きましたが
時間がなく、何件か連絡できていません。
明日も朝から1日出っぱなしになります。
■(1)今回の事例________
「筋違い下の隙間」
________________
 
筋違い下隙間
◆写真解説
筋違い下の空洞。
押す力がかかった際に、この部分が変形しやすく、
耐力的に弱い。
◆内容説明
床下地の合板上に筋違いを置く施工。
床合板が梁の半分しか施工されてないため、
空間になっている。
直接、土台、梁の上に筋違いを載せるタイプと
今回のようなタイプにするかは、業者が決めます。
どちらのタイプにしても、筋違いの端部に
隙間があってはいけません。
◆対策
構造検査時に全数チェックをする。
====================
■(2)編集後記
欠陥住宅の検査で今までにない事例が出ると
まずは、それに関する本を探し買います。
本を探す、本を読む、関連を調べるなど
書類を書き始める準備段階だけで
数日使うことも珍しくありません。
手間がかかる欠陥検査依頼が今週は多いです。
来週あたりは、現場へ出る予定を控えないと
書類を書き切れません。

事例709『床を受ける材への集中穴あけ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
準防火地域の木造3階建て。
上場企業が国から防火施工不備の指導を受け
皆が気を付けるようになるはずが、
中小工務店は何も気にしてないようです。
間違った施工。それでも検査済証がおりて
引渡しされています。
■(1)今回の事例__________
「床を受ける材への集中穴あけ」
__________________
 
材料欠損
◆写真解説
1階の床を支える木材(大引き)に集中して
穴があけられ、補強もされていない。
◆内容説明
どんなに重大な欠陥でも、写真で分かりにくいものが多い。
今回は、とても分かりやすい写真です。
配管を通したい箇所と木材の位置が重なった。
他に方法がなく、このようになっています。
多少の欠損なら、部材寸法に余裕があれば
耐力は十分持ちます。
また、人間の重さくらいなら耐えるでしょう。
今回は1ヶ所に集中し、欠損自体も大。
やりっぱなしでなく、安全のため、何らかの補強をすべきです。
◆対策
住宅の現場では配管の位置は、現場任せが多い。
構造体への穴あけを職人任せにしない。
===================
■(2)編集後記
ある住宅メーカー。
過去、評判が悪く、ネットでの書き込みを見た方からの
弊社への新築検査依頼が、この会社だけで年30件ほどありました。
その後、この会社の品質が向上。それに伴い検査数は減り。
現在は年2,3件くらいの依頼で推移しています。
この会社、職人の賃金が安すぎることで有名。
消費税UPの駆け込みで、職人不足が起きると
定着していた職人がたくさん他の会社へ移りました。
その影響で、最近また、品質が落ちているような気がします。
家は職人の腕次第。
品質を安定させることは、難しいようです。

新しくても危険な木造住宅

今日、こんなニュースが配信されていました。
震度6強~7程度の大地震でも倒壊しないとされる
「新耐震住宅」でも、建築基準法が再改正される
2000年5月以前に建った木造住宅の約8割に
十分な耐震性がないことが、日本木造住宅耐震補強
事業者協同組合(木耐協)の全国調査で分かった。
簡単に言うと、築14年より古い木造住宅の約8割は
十分な耐震性がない。
2000年6月に木造の構造に関する大きな法改正があり
法改正以前の建物は弱いという事です。
では、築14年以内であれば安心かというと
そうではありません。
法改正を知らない無知な業者によって建てられた
住宅が数多く存在します。
私が検査で多くの現場を見てきた経験から言うと
法改正が、ほぼ100%理解されたのは、
2010年頃だと思います。
かなりの田舎へ行くと未だに2000年改正の法律を
守っていない現場もあります。
耐震性に関することは、普段生活していて
気づくものではありません。
大地震が来て倒壊しても、自然災害だから仕方がない。
時効ですと言われる可能性が高い。
不安な方は、確かな専門家に見てもらいましょう。

事例701『合板の濡れ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
事務所周辺だけ風が強い。
特に南の風が強い。
土地は南垂れで、南側に遮るものがない。。
建物は11階建て。
ビル風の影響でしょうか。
■(1)今回の事例_________
「合板の濡れ」
_________________
 
合板濡れ
 
◆写真解説
工事中雨に濡れ、ビニール床養生の隙間から水が入った。
そのままビニールを取らずに1ヶ月ほど放置。
合板は乾燥していない。(含水率51%)
◆内容説明
雨養生、汚れ防止などの目的で、
合板の上にビニールシートを張ります。
全面に粘着性がありますが、防水性は高くなく
ジョイント部からは水が入ってしまいます。
濡れたら、すぐにビニールを撤去し
乾燥させればよいのですが、
仕上げ直前まで放置されている現場が多い。
合板が濡れたままフロアを張ったり
畳を敷けば、カビ、変色、変形の原因になる。
◆対策
養生ビニール下の合板が濡れている場合は、
早期にビニールを撤去し乾燥させる。
===================
■(2)編集後記
住宅着工数減少の影響から
木材、合板などの値段が下落しているようです。
職人も忙しさが一段落している人も多い。
一時、かなり下手な大工さんを見ましたが
最近は見かけなくなりました。
この状況を見ると、消費税が10%になるときも
慌てて建てる必要はありません。

事例700『耐力壁の幅』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日最後の現場。17時から入ったのに室内は
窓を開けても猛烈な暑さ。
窓から風が入っても、涼しくならない。
省エネ対策等級4の家ですが、
トレードオフで天井断熱の厚さが薄いのが原因です。
■(1)今回の事例_________
「耐力壁の幅」
_________________
 
筋違い幅
 
◆写真解説
筋違いの耐力壁は幅が900mm以上ないと計算に入れられない。
(写真は850mm)
ユニットバス入口横は、現場で柱を動かすことが多く、
不足しがちです。
◆内容説明
(公財)日本住宅・木材技術センターが発行する
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計 2008年版」に
筋違いによる耐力壁は幅900mm以上かつ、高さ÷幅が3.5以内。
合板による耐力壁は幅が600mm以上かつ、高さ÷幅が5以内。
とある。横方向に抵抗する壁のため、
幅に対し高さが高すぎると、耐力壁としてみなさない。
天井高さを高くする場合など、注意が必要です。
◆対策
図面のチェック及び、高さ関係は現場チェックが重要です。
=======================
■(2)編集後記
住宅ローンが最低水準。
今年の春くらいが底かと思っていましたが、
まだまだ、低金利を更新する可能性があります。
これ以上大幅に下がることはないでしょうから、
いつ金利が上昇するか、気になるところです。

事例692『人通口の幅』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
完成時、メーカーに対し不満を持っている
建築主が非常に多い。
不満の多くは約束を守らない。
家は出来たものを買うわけではないので
この不満が多くなります。
■(1)今回の事例_________
「人通口の幅」
_________________
人通口
◆写真解説
基礎の人通口。
基礎の弱点となりやすく、
位置や幅に気を付けないといけない。
幅は600㎜程度が一般的。写真は約800㎜ある。
◆内容説明
基礎の人通口は文字通り、人が通るためのもの。
設置する位置や、鉄筋補強が本来重要ですが、
木造2階建てまでは、構造検討の必要がないため
構造的な配慮がなく設計されている現場が多い。
ある大手FCでも配慮されていません。
今回は幅が広すぎる。フラットの仕様書などで
幅は600mm以下とある。
◆対策
基礎図面をチェックする。
========================
■(2)編集後記
「ツイッターとフェイスブックそして
ホリエモンの時代は終わった 梅崎健理著 講談社」
という本をタイトルにひかれ読んだ。

ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった (講談社プラスアルファ新書)/講談社
¥907
Amazon.co.jp

SNSが勢いを増している中、その反対の意見。
その理由の一つに本音がいいにくく
面白くなくなっている。
発言者はツイッターと実社会で建前と本音を使い分けている。
内容にもよりますが、確かに本音を書くことは勇気が要ります。
やはり真の情報は、実際に会って得ることが重要ですね。

事例691『振れ止め未施工』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
名古屋はこのところ毎日、気温30度超え。
3日続けて屋根裏に入ったので
体が暑さに慣れたようです。
今日は1日欠陥検査、現地の予想最高気温は32度。
暑くなりそうです。
■(1)今回の事例___________
「振れ止め未施工」
___________________
 
振れ止め
◆写真解説
2×4天井根太の振れ止め未施工。
距離が長い場合、根太中間部の動きを止める役割で入れる。
今回、図面指示があるにも関わらず未施工。
◆内容説明
天井の石膏ボードを直接留め付ける「天井根太」
一方向だけの部材なので、中間部は横方向に動きやすい。
振れ止めを交差させて施工することにより
動きを止め、躯体や木の動きによる変形を抑え、
仕上げのひび割れなどを防ぎます。
◆対策
2×4の構造を分かっている専門家による
現場検査を受ける。
========================
■(2)編集後記
今の車に乗り換える前まで約10年、ホンダ車に
乗ってました。
走る距離が多いので、不具合も出やすく
2,3年ごとに買い替えます。
今回、ホンダにしなかった理由はアフターサービスの悪さ。
車を買い替えるたびに販売店も変えましたが
どこも似たようなものでした。
住宅の場合は、車のように何度も買わないので
最初の業者選びが大事です。
ただ、アフターサービスがいいという会社は皆無です。
住宅は、ほとんどのものが短期保証。
ミスに気付いた時は手遅れで、
無償で直してくれる可能性は低いです。
 

安心への第一歩!まずはお気軽にお問い合わせ下さい売り込みは一切致しません

052-739-5471 平日受付9:00〜18:00

090-6614-1376 ソフトバンク 土曜日も対応

有限会社カノム 名古屋市守山区小幡南三丁目20-28 シャトー小幡駅前 303

即対応・土日検査可

24時間受付 メールでのお問い合わせはこちらをクリック

ページ上部へ戻る