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戸建ての雨漏り検査

先回はマンションの雨漏り検査のことを書きましたが、
ここ1年くらい、スケジュールの都合等で、雨漏り検査を
控えてきました。

本日、伺った現場は、何回か調査をしても
原因が分からない、お手上げ状態である
ということを聞き、引き受けました。

依頼者側は、丸1日調査すると思っていたようですが、
私は2時間以内で終わると予想。
開始から約1時間15分くらいで原因を特定できました。

雨漏り原因の特定は、雨水浸入ルートを予見し、
怪しい箇所を絞れれば、発見できる可能性が上がります。

雨漏りのパターンをたくさんインプットし、
壁内の構造などを理解できれば、雨漏り調査の精度は上がります。

 

 

 

 

 

事例1215 「マンションの雨漏り」

未だ、かなりスケジュールが過密で、
朝1時間くらい早く、出社するようにしています。

ただ、朝早く現場に出る日が週に2,3日はあるため、
あまり仕事が片付きません。

 

■(1)今回の事例_____________

「マンションの雨漏り」
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◆写真解説

マンションの床や壁が変色。
雨漏りを疑い、赤外線サーモグラフィーカメラ撮影を実施。
壁下と床の一部(青色部)が濡れていた。

 

◆内容説明

雨漏りが頻発している分譲マンション。
端世帯の雨漏り状況を調べたところ、
ほぼ全ての世帯で室内側に水の浸入を確認した。

外壁にウレタン吹付(断熱材)があるため
室内への被害が分かりにくく、
一部の世帯で被害が重症化した時は、
瑕疵担保責任期間の10年を過ぎてしまった。

 

◆対策

内装などに黒ずみ等の変異が出た場合は、早めに原因を確かめる。

 

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■(2)編集後記

すでに4月の欠陥住宅調査枠が埋まりました。
それほど不具合が出ている現場が多いです。

新築検査においても、未だ基準を無視して
自己流で施工している現場が多い。

基準などを知らなくても建築業を営むことができます。
無知な部分は、下請けの設計事務所、専門業者がカバー。
ただ、設計事務所などは頼まれた最小限のことしかやらないため
不具合施工が多発します。

 

マンション検査

遠方の欠陥検査と3日間連続のマンション検査で
1週間のうち、大半の時間を費やしました。

マンションは雨漏り調査。
調査をした、ほとんどの世帯で雨水の浸入が確認できました。

このマンションは新築時からいろいろ不具合が発覚していて
当初から検査で関わっております。

現在は、施工したゼネコンが倒産しているため、
不具合に対しては、自己補修をしないといけません。

もし、倒産していなくても、10年過ぎたケースでは
「劣化」だと言ってくると思います。

10年過ぎで、あちこち雨漏りするのは、一般的に考えても異常です。

 

 

事例1212 「屋根改修工事の不備」

緊急事態宣言中のため、いくつか欠陥検査を保留しています。
出張がないと、3時起きや長距離移動をしなくて済むため、体は楽です。

ただ、保留した分、解除になってからは、忙しくなりそうです。

 

■(1)今回の事例_____________

「屋根改修工事の不備」
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◆写真解説

屋根改修工事を行ったが雨漏りが発生。
改修工事で既存(カラーベスト)の上に新たな金属屋根材を施工した際、
ルーフィング施工を忘れたことが原因。
(写真は新設屋根材を一部めくった状態。ルーフィングがない)

 

◆内容説明

既存屋根を撤去すると処分費や解体手間がかかるため、
屋根や外装においては、新しいものを既存の上からかぶせる
カバー工法での改修が多い。

屋根の防水は、通常、仕上げ材とルーフィングの2つがセット。
改修の際、古いルーフィングは劣化しているため、当然、
新たなルーフィングの施工が必要なことは、プロならわかるはず。
業者が無知なため、施工を省略した。

新たに施工する材料の施工マニュアルを読めば、
ルーフィングが必要なことが記載されている。

多くの職人、現場監督はマニュアルを見ない。

 

◆対策

業者の良し悪しは、新築よりリフォームの方が見極めが難しい。
慎重に業者を選び、工事中は自分で写真を撮り、記録を残す。

 

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■(2)編集後記

ここ数年、社内検査を外注に委託するケースが増えている。
私が現場を見る限り、自社できちんと検査している会社の方が圧倒的に品質が良い。
第三者検査を入れてますという謳い文句に騙されてはいけません。

先日、全棟、外注の検査会社に検査を委託している会社の現場に入った。
重要な屋根通気の納まりに大きな問題があり、今まで指摘を受けてないか
訪ねたところ、言われたことがないという回答でした。

何社か業者向けの検査会社がありますが、どこも似たような感じです。

 

事例1211 「早期のシーリング切れ」

先月、通信障害やソフトなどの不具合が起きたため、
システムのグレードアップを図る予定です。

調べれば調べるほど技術の新化に驚きます。
何をどうするか考え、決めるだけでも、相当な時間がかかりました。

 

■(1)今回の事例_____________

「早期のシーリング切れ」
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◆写真解説

新築してすぐに外壁シーリングが切れた。
施工不良が原因。雨漏りしやすくなる。

 

◆内容説明

30年くらい前、ハウスメーカーにいた頃、シーリング切れの問題
が数多く発生した。
その時代は、正しい施工をしていても、外壁材やシーリング材自体に
問題があり、早期に切れる現象は他所でも多かった。

それ以降、改善が進み、さらに最近では高耐久のものが発売されるなど
シーリングが切れる事例は珍しくなったが、
施工不良による不具合は、ごくまれに出ている。

今回の例は、界面で切れていることから、プライマーの施工不良が原因だと思われる。

シーリングが切れると、「劣化」で仕方がないという業者もいる。
早期の切れは、何らかの不具合が原因であることが多く、劣化ではない。

 

◆対策

シーリング工事に張り付いて見ているわけにはいかない。
完成後、シーリングが切れていても、気にしないと気づかないため、
定期的にシーリング切れを確認する。

 

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■(2)編集後記

ここ数日、パソコンで文字ばかり打っておりました。
(音声入力はアイフォーンで使う程度)

パソコン上で文章を見直ししても、最終プリントすると
いくつか修正があります。

前から思っていますが、紙とパソコン上で見る文章の違いは
何なのか、本もタブレットで読むこともありますが、
その違いは分かりません。

 

事例1204  「雨漏り ウレタン断熱材仕様の家」

昨日は1ケ月ぶりに新幹線に乗りました。
夕方、東京から名古屋へ帰る新幹線は、混んでました。

ようやく普通に戻りつつある状況において
新規感染者数が増えているので、今後、どうなるか気にしております。

 

■(1)今回の事例______________

「雨漏り ウレタン断熱材仕様の家」
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◆写真解説

ウレタン施工(断熱材)の家で雨漏りが起きると、
木の腐朽がひどいケースが多い。
ウレタンが雨を吸水し、壁内が乾きにくいのが原因。

(写真:ウレタンを絞ると大量の水がでる)

 

◆内容説明

以前からこの件は懸念しております。
ウレタンはスポンジのように水を吸うため、
相当な雨量でない限り、室内に水滴が落ちることはありません。

写真のお宅も、2階のバルコニーからの雨漏りでしたが、
1階への漏水はありませんでした。

晴れが続くと水分を徐々に放出、雨が降ると吸水を繰り返します。
常に水を含んでいるため、ウレタンに接する木部は水の供給を受けて、
腐朽していきます。

壁内を確認すると、柱、梁などの腐朽がかなり進行してました。
雨漏りが、構造瑕疵までに発展するケースです。

 

◆対策

できる限り、雨が漏りにくい設計を行う。

 

 

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■(2)編集後記

大手ハウスメーカーの商品改良のペースが最近、早い気がします。
検査に入るごとに、少しづつですが、改良した箇所を目にします。

商品価値を上げるのと、コストダウンをはかる努力を
常に専門部署が行っているようです。

特に構造面の改良は、よく考えていると感心します。

 

 

 

短期で柱がひどく腐朽。原因は雨漏り

数年前より「軒ゼロ」、「ウレタン断熱材」が増えています。
「軒ゼロ」は雨が壁に当たりやすくなるため、雨漏りの確率が増えます。
また、サイディングの藻の付着も軒ゼロの家に多い。

「ウレタン断熱材」は、雨漏りした場合、
ウレタンがスポンジのように水を吸い込むため、発覚が遅れます。
壁内で保水した状態が長く続き、木の腐朽を促進する。

実際、被害にあった現場を見ました。
従来の雨漏りのように、水滴が落ちることがなく、
壁にカビやひび割れが出てきて、雨漏りではないかと疑い出した。
壁をめくると、柱がひどく腐朽。
グラスウールなどではあり得ない状況です。
(近いうちに写真を紹介できると思います)

雨漏りによる躯体の腐朽は、今後増えていくと予想します。
今主流の外装材で雨漏りを100%防ぐことは不可能。
軒を出すなど、デザイン面でも工夫していく必要があると考えます。

 

事例1188 「土台水切り裏に雨がまわる」

昨日、3階建ての現場で3時間ほど検査。

マスクを着用して、階段を何度か上り下りしていたら、
酸欠気味になり、事務所に戻ってからも頭が痛かったです。

夏用のマスクでも、動く時は着用しない方が良いですね。

 

■(1)今回の事例______________

「土台水切り裏に雨がまわる」
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◆写真解説

床下に入り、基礎と土台の間から外部側を撮影。
土台水切りの裏側に雨が入っている。
本来、雨が入る箇所ではない。

 

◆内容説明

土台水切りが機能を果たしていない事例が多くあります。
メーカーに事例を突きつけても、不備を認めないため、
証拠を集めている最中。

検査で床下に入っている時、雨が強く降ってきた。
注意して床下から土台水切り裏を観察したところ、
本来、雨が入る箇所ではない裏側が、かなり濡れてきた。

この水が基礎天端へ移動し、室内に入る例が多発している。
基礎パッキンがない現場では、土台が濡れ、腐朽する。

 

◆対策

不具合の出やすい材料を選ばない。

 

 

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■(2)編集後記

新型コロナウイルスの影響で、検査依頼の数は昨年より減っていますが
毎日、予定が埋まります。

自粛が解除され、裁判や話し合いが再開し、
打ち合わせや、反論意見書の作成依頼が増えているためです。

来月に入ると、夏型結露と雨漏り調査依頼が増えてくると思います。

 

事例1182 「屋根防水リフォーム不備」

今日の名古屋の気温は30度くらいまで上がっていると思います。

お昼くらいに屋根裏へ入り、その時点で屋根裏は35度近くありました。

 

■(1)今回の事例______________

「屋根防水リフォーム不備」
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◆写真解説

リフォームで屋根防水工事を依頼。
排水ドレンまわりの亀裂を処理しなかったため、雨漏りが直らない。

 

◆内容説明

屋根防水が劣化していたため防水改修工事を依頼。
その工事は、防水塗料を全体に薄く塗っただけのもので
既存の雨漏りの原因である亀裂などの不具合は、修理されていない。

リフォーム業者は、既存の状態に適した改修方法を提案せず、
安価で済む塗装だけを職人に指示をしたようだ。

全般的に雨が漏っていて、全面的な改修が必要な状態。
リフォーム業者が行った塗装は、無駄になる。

 

◆対策

屋根防水工事は、工法、耐用年数、保障内容を確認し、
施工内容を決める。

 

 

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■(2)編集後記

中国で子供がマスクをして運動をし、命を落としているニュースを見ました。

普通のマスクは、息が荒くなると酸欠になりやすい。
大人なら頭が痛くなった時点で外せば、問題ありませんが、
子どもが先生に言えなくて頑張ってしまうと危険です。

私が検査を始めたころ、普通のマスクを着用し、床下に入っていました。
毎回、頭が痛くなりましたが、酸欠だと気づいたのは、ずいぶんあと。

今では呼吸が楽な防塵マスクを使用しています。

 

事例1162 「床下への雨漏り」

年内の営業は実質2週間。
新築検査のスケジュールが混んできております。

今日の午前中は1件延期があり、空きました。
その分、来週の予定がきつくなります。

 

■(1)今回の事例______________

「床下への雨漏り」
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◆写真解説

外壁を伝った雨水が、基礎内へ入ってくる。重大な施工不良。

 

◆内容説明

長期優良住宅などの基準では、土台水切の施工が必要。
外壁の雨水が土台を濡らしてしまうと、耐久性が無くなるからです。

写真は、大手ハウスメーカーの家。
外壁下に土台水切りのようなものがついているが機能していない。
この家だけの問題か、全体の問題かは不明。

新築時からの現象で、もうすぐ10年になる家。
施主の言うことを聞かないので、私と弁護士に依頼。
品質、アフターサービスの悪さはピカイチです。

 

◆対策

外壁を伝う雨水は、土台水切りなどを設け、土台へかからないようにする。

 

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■(2)編集後記

今現在、サポートしている裁判の一つ。
判断が不服として、相手側が裁判所を攻撃し出した。

裁判所が相手にすることはないため、
結局、こちらが相手することになる。

その他、いくつか意見書作成依頼が来ているため、
年初にかけ、紛争の仕事も忙しくなりそうです。

 

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